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みぃちゃんと僕  作者: みどりちゃん
第一章 みぃちゃんとぼく
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19話 みぃちゃんと右脳と僕とドキドキ

 「右脳で生きる世界を作りたいんだけど、どうすればいいと思う?」

 みぃちゃんが僕に聞いた。

 「感覚に重点を置いた世界ってことなら、通貨を愛にするとか。」

 「ぷっ。君よくそんな恥ずかしいこと真顔で言えるわね。」

 「なんだよ。真剣に考えて答えたのに。」

 みぃちゃんは笑ったまま僕をおいて、台所に行った。

 

 戻ってきたみぃちゃんが両手に持ったコーラと卵せんべいを僕に突きだす。

 「はい、これ。さっきの代金。」

 「代金って、どういうこと?」

 「さっき私に愛をくれたでしょ。だからその分の商品よ。真剣に答えてくれて、ありがとうね。うれしかったよ。」

 なんだか、愛が物に変わって、複雑な気分だ。だけど、みぃちゃんにこんな風に言われて僕の顔は真っ赤だった。

 

 「ありがとう、みぃちゃん。」

 卵せんべいとコーラを受け取って、僕はみぃちゃんとかわりばんこに飲んだ。間接キッスだ。みぃちゃんは平気みたい。やっぱり中学二年生はすごいな。僕はまたみぃちゃんを好きになった。


 「わたし、みんなが猫みたいになればいいなと思うの。道端の草にじゃれついたり、雨の中でも歩いたり、そういう世界がいいの。」

 「ほえー。」

 「月明かりの元で集会して、敵猫とはケンカして、いい猫には近づいて、好きな猫ともすぐにお近づきよ。簡単だから、あんまり怒りを貯めずに生きられて、無理に笑うこともなくなるし、好きな人と自然に知り合えるわ。なんていったって私、ひきこもりだもの。恥ずかしくて、好きな人と話もできないからっ。」

 どきっ。みぃちゃんは好きな人とは話せないって。

 じゃあ、みぃちゃんは僕のことを好きじゃないからいつも一緒にいてお話をしてくれるのだろうか。好きじゃないのか僕のことを。どうしよう。頭がくらくらしてきた。混乱してどうしたらいいのかわからない。

 

 「どうしたの、黙りこんじゃって。君らしくないじゃない。右脳の話、いや?それとも私がいやなの。」

 「そんなこと、ないよ。どっちも大好きだよ。僕UFOもUMAも右脳の話もみぃちゃんのことも好きだよ。」

 僕はもう真っ赤っ赤だ。夕日でトマトでエルモだ。

 「うれしい。私も好きだよ。」

 そう言うとみぃちゃんは僕の唇にキスした。一瞬だった。僕の心臓はずっとドキドキしていた。キスは一瞬だった。僕はずっと心が感覚が体が止まったままだった。

 みぃちゃんみぃちゃんみぃちゃん。心の声がずっとみぃちゃんを呼んでいる。もう一度もう一度、みぃちゃんみぃちゃん好きだ。


 「キスしたの私も初めてなんだからね。」

 みぃちゃんもずっとドキドキしていたのだ。

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