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家族との別れ

「ねぇさま、本当に遠くに行っちゃうの?」

そんな言葉を聞いたのが昨日の夕飯の時でした

私の6つ下の妹のカーリナに涙目で質問された

その時の妹のかわいさといったら一言では表せないくらいに保護欲をくすぐられる声と表情だった

妹は私なんかとは違い、とってもかわいくて純粋無垢な女の子

最近何かでは一つ年上の兄ザエリスと共に庭で鬼ごっこをしていたのを見ていいなぁなんて思ってしまった


「うん、そうだよ」


そんな妹の質問になるべく静かにいった

そんな泣きそうな顔をしないでよカーリナ

そしてその横で橋を握り占めている弟よ


「姉様、どうかお達者で!!」


いや待とうザエリス、私は明日出発だから今言わないでよ

まさか、送り無とか言わないでしょうね!?


「明日は、めいいっぱい花束を」


花束を送ってくれるの? 我が弟ながらシャレてるねぇ


「買い漁って、馬車を出発できないように道に敷き詰めてやります!!」


我が弟ながら大胆な事をやろうとしているなぁ・・・・おい


「ダメよ兄様! そんな事では馬車は止まらないわ。 私が今日中に馬をこの王都から追い出しておくわ!!」


この兄弟、なんで私の目の前で私を行かせないようにするための算段を話し合ってるのかしら?


「お父様、悪いんですけど明日の朝までこの二人をお母様の寝室にでも放り込んでやってくれませんか?」


お母様ならこの二人を押さえつける事が可能だろう、いやお母様でしかできないだろう


「しかたないな、先からの話を聞いている限りでは出発が伸びてしまうかもしれん」


「「お姉様!?」」


後免ね我が兄弟たち、あなたたちは毎度毎度何かしらの事を本当に実行してしまうからこうしないと危ないのよ!!


「で、でも本当になんでいっちゃうの、おねぇちゃん!!」


「そうだ、姉様。 あんな招待状断ればいいだろう?」


必死な顔の二人を見て、私も私の決意を語ろうと思った

それが姉としての責任だとも思った


「いい、二人共よくきいてね。 私はこの17年間、この国のお父様とお母様それからあなたたちのそばに生まれてきてよかったって思うわ、でねあの招待状をもらったときに思ったの、なにかご恩返しをしたい、この国のためになにかしたいって。 だからこの王妃に私がなったらこれも、このカサリア王国が裕福になって平和になる一つのチャンスじゃないかな?って思ったの、カーリナ、ザエリス。 私は、いえ私たちは王族よ? 民のため国のため平和をつかむ、その切っ掛けを逃してはダメだと思うの、だから私はこの王妃決めに参加しようと思う」


いいきった、言いきったぞ!!

少し不安はあるが、兄弟たちはどんな反応をしてくれるだろうか?

私が彼らの顔を見ると、カーリナはやっぱりというか泣いていた

大分おねえちゃんこでもあったし、仕方がないね

ザエリスはしっかりと目を閉じて受け入れたかのような顔でいた

さすが、直国王となる子だ、強いぞ!


その日、私は久しぶりに兄弟三人で仲良く寝ることになった


次の日、兄弟そして親さらには国民の盛大なパレードの中私たちは大国アデイルへと向かったのであった


ここで紹介しよう、今回アデイルに行くに至って私の侍女を努めていただく子、名前をソフィア

彼女とはもう4歳からの付き合いで、二つ年上で役職は家庭教師兼礼儀作法の先生兼護衛兼幼なじみ兼親友兼侍女だ

もう彼女はなくてはならない私の人生のパートナーだと思っている


そして、連れていく侍女はソフィアただ一人だけ

いじめているのではなく、本当にそれだけ優秀な子だということだ


そんな彼女と馬車にのって今から一日ほどかけて、帝都へと向かう

これからの生活に期待を膨らませて

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