9話
私生活がかなり荒れており、投稿が遅れましたm(_ _)m
月2くらいのペースでの連載になります
園花が捜査に加わってくれるのは正直うれしいことだ。
しかし知っている人をあまり増やしたくない生徒会長にこのことがばれたら怒られそう。
俺達は園花にその件を相談すると
「わかりました。私口は堅いんですよ?」
と言われた。
確かにあの事件であそこまで追い詰められたのに口を割らなかったのは肯定に値した。
「それで、調査って何をするんですか?」
園花はそう聞いてくるが正直返答に困った
というのも生徒会長には
『ただし、危ない事には首を突っ込まない。
あなた方は文化祭を楽しみながら捜査をしてください』
と、釘を刺されていたからだ
明は苦笑いでオブラートに包んで答えた。
「正直これと言ってすることはないんだ。
学校を見て回って何かわかれば生徒会長に報告するって感じかな」
幻滅するかと思ったが、意外にも園花はすんなり理解したのか
「じゃあ一緒に回りませんか?実は先輩たちの力を借りたいブースがあって」
と言った。
力を借りたいブースとはどこかと考えながら、俺たちはそ園花に連れられて教室棟2階、西の端に来た。
確かここは2つ並んで空き教室があったはずだが
「これはなかなかそそられるね」
と明は言った。
そこには手の込んだ看板で「クイズ研、迷宮推理ゲーム」と書いてあり、どうやら二つの教室と一部廊下を使った大規模な迷路が作ってあった。
入り口には2、3人のお客さんが並んでいた。
「ここ、迷路なんですが途中でクイズもあるらしいんです。
クリアまでのタイムが早いと景品がもらえるらしくて」
そういって園花は指をさす。
そこには7分以内クリア商品、最近流行っているキャラクターのぬいぐるみがあった。
なるほど、あれが欲しいのか
「私一人だけじゃ自信なくって。先輩の力借りられませんか?」
彼女は拝むように俺たちに頼む
「僕らじゃそこまで力になれそうにはないけど
でも面白そうだ、やろうよ」
明は結構ノリノリだった。
それは俺も同じで
「どうせなら記録取りたいしな」
といった。
そうこうしているうちに俺たちの順番が来た。
シルクハットに背広、そしてつけ髭をつけ、如何にもという部員はルールの説明をする
「ルールは簡単!迷路をクリアしながら3つの桜岡高校クイズに答えてもらいます!
一つのクイズに3回まで回答可能です!もし不正解でしたらペナルティーとして2分加算させてもらいます!」
確かに簡単だった。迷路の攻略も時間がかかる。
つまるところ、7分以内でクリアするには全てのクイズに正解するのが最低条件というわけか
「やってやろうか、充」
俄然やる気が出たのか明は張り切る
「あぁ、やってやろう」
「お願いしますね、先輩」
俺たちはやる気を出して教室の中に入って行った
迷路をクリアした園花は上機嫌だった。
その理由は抱っこしているあのぬいぐるみだろう
「いやぁ、中々危なかったね」
明はすっきりした顔でいう
「あぁ、3問中2問は簡単だったけどな」
正直出た問題は俺たちにはサービス問題だった
一番最初の問題は『芸術部が3年前に賞を取った絵画の名前は?』
係員はその問題を出し終えた後に俺の顔を見て気付いたようで顔が固まってしまった
もちろん答えは『林檎』そして迷路を攻略して二問目の問題は『模擬店でボールコロッケを出している部活は?』答えは昨日食べたからすんなり答えられる『バスケ部』
「でも最後の問題は悩みましたよね」
園花はぬいぐるみをもふもふしながら思い出すように言う
「確かにな。あの問題は難しかった」
その問題は確かこういう文言だった『頭を使って‼︎『さくらおかこうこう』この中で部活がないのは?』
正直訳がわからなかった。部活がないのは?どういうことだ?
俺は当てずっぽうに何年か前に廃部になった占い研と言ってワンアウトを取られ、園花は美術部と言ってツーアウトを取られた
残り1アウト。時間的にも絶体絶命と思われたが、ここで明が閃いた。
「分かった!答えは『う』だね!?」
その答えにハテナが浮かぶ俺たちの横でクイズ研部員は悔しそうに
「正解です‼︎タイムは6分52秒‼︎最速ゴールです‼︎」
とクラッカーを鳴らして明を讃えていた
「『さくらおかこうこう』この言葉に惑わされていたけどなぜひらがな表記で、それに頭を使ってなのか考えたら意外とすんなり答えが出たよ」
明はドヤ顔で話す
「種明かしをしちゃえば簡単だけどな、よく気付いたよ」
「ホントですよ、私なんて答え聞いても訳わからなかったですもん」
やってたかって褒め続けていたので、明の鼻が伸びているように錯覚する。
『頭を使って‼︎『さくらおかこうこう』この中で部活がないのは?』
最初はこの学校でない部活を問われていると思ったが、だとしたらひらがなの意味もないし、第一この学校の中とは一言も言っていない。
さらに頭を使ってということは頭文字に『さくらおかこうこう』が入っている部活を当てはめていけばいいことだった。
それを上げていくと…
「『さ』は茶道部、『く』はクイズ研、『ら』はラグビー部、『お』はお料理研、『か』は空手部、『こ』は古典部…ということは『う』がつく部活がないってことになりますもんね」
園花は人形を明に向け、その人形の手を振る
「そういうことさ、いやぁ晴れやかな気分だよ」
明はそのぬいぐるみをひとなでして嬉しそうに言った
「ほんとお手柄だよ」
そういうと明は嬉しそうに笑った
そんなことを話しながら校内を巡回する。
この学校の構造は横に東西に2棟の校舎が伸びており、北側が特別棟、南側が教室棟になっている。
上から見るとおおよそ「日」の形になっており、各階3本の渡り廊下でつながっている。
そのうち3階の渡り廊下は3本ともに野ざらしになっているので、生徒からは雨の日の移動がしにくいと不評である。
また、4つの角とT字路には階段が設置してある。
俺達は2階のブースを見ながら教室棟を縦断し、東階段から三階に上がろうとする
しかしちょうど真ん中のT字路で気づいた
「あぁそうか、あの階段は壁新聞部が独占しているか」
と明は立ち止まり言った
目線の先、この廊下の突き当たりには階段に所狭しと置かれる展示物たち
「話題になってますよね、悪い意味で」
と園花は苦笑いで言う
俺はパンフレットを開いて確認したら
「東階段を1階から3階まで貸切にして高校の歴史を紹介?
それであんなにガラクタを飾っているのか」
「たしか壁新聞部30周年を記念して今までのバックナンバーを階段に貼れるだけ貼り付けているらしい
もちろん階段の壁だけじゃ足りなくて急拵えの立て看板で飾っているらしいよ」
明は呆れたように言った
「それだけならともかく階段の至る所に歴史の証拠だって謎のオブジェや昔使っていた備品を展示しているので、もはや歩くスペースもないらしいですよ」
園花も呆れたように言う
ここまでボロクソに言われるとは少しかわいそうにも思える
「中央渡り廊下から特別棟に行こうか」
そう言って明はT字路を曲がった。
俺たちもそれに続く
特別棟には、一階に医務室や応接室、職員室等の機能がある。
特別棟はどちらかというと展示をメインにした部活が多く、祭りの喧騒はすこし落ち着きを見せていた。
また、この棟の2階には家庭科室が渡り廊下のちょうど右側にあり、運動部員達が忙しなく調理をしていた
東階段を使えれば彼らもスムーズに移動できただろう
それを横目に見ながら俺たちは3階に上がる
3階には美術室と図書室、理科室なんかがある。
階段を登りながら俺は軽い気持ちで園花に聞いた
「そういえば、楓はどうしたんだ。」
後ろを歩く園花に問いかける
「楓ですか、」
それに対して園花は少し暗い空気を出した
「何かあったのか?」
俺は問いかける
園花は呆れたような苦笑いで続ける
「なんだか大学生起業家と付き合ったーとか、若手起業家と一緒に仕事するっだとか…
なんて言うんですかね、暴走?してるというか」
それを聞いて俺は心配になった
それは明も同じようで
「何かの詐欺とか危ない事じゃなきゃ良いけどね」
と言った
園花もそれには同感のようで首を縦に振る
「初めの頃は一緒にやろうって誘われたりしたんですけどね、きな臭くてそんな気起きませんでした。
それに、芸術部の一件以来楓とは距離を置こうかなって思っちゃったので部活巡りを別の友達と楽しくしてたんです
そしたらあの子『園花に裏切られた』なんて言って
正直付き合いきれなくて最近じゃ連絡すら取ってないです」
あの一件は彼女達の友達関係にヒビを入れていたとは
いや、これについては楓が園花の言うとおり暴走していると言ったところか
「そんなことになってるとは」
正直それしか出てこない
園花は肩をすくめ
「そんな事をしてたら当然、周りからもういっちゃて、学校に居所をなくしちゃったんですかね
最近は学校を休みがちになってます」
思わず暗い話になってしまったと後悔してしまった
まぁ園花にとっても関係を考えたほうがいい人間だとは話を聞く限り思った。
そんなことを話しているうちに中央階段から特別棟3階にたどり着く。
右に曲がれば芸術部と生徒会室。
左に曲がれば図書室と天文部、文芸部がある。
図書室では図書委員会のブースがあり、委員おすすめの本や小さい子向けの絵本読み聞かせを開催しているらしい。
天文部、文芸部は文化祭には参加をしているが、外部イベントに御呼ばれしているので、ほぼ無人の展示をしているにとどまっているらしい
「芸術部のブース以外、この階は人が少ないですね」
園花が右を見ながら言う」
美術準備室には数人の生徒が並んでいるのが見えた
「3階は人も来にくいし人気がないんだよ。教室棟でもほぼ教室にはブースが入ってないはずだよ」
と明がパンフレットを見ながら言う。
「となるとあそこまで人を集めた芸術部は成功した部類に入るんだろうな」
芸術部を見ながら俺は言った。
意図せず鼻高らかに言ってしまったか
明と園花は笑った。
芸術部出禁の俺たちは右には曲がらない。
ひとまず図書室に行くことにした。
遠くにある図書室まで50mほどか
左を向き、さて向かおうとするとちょうど図書室から人が出てきた
背の高く黒いマントに身を包んだ人
男女の区別はつかなかった
頭には大きな被り物をしており、男女の区別はつかない
「ジャック・ウォ・ランタン?」
園花はそう言った
その瞬間だった
「なにこの血だらけのぬいぐるみ!!」
この距離からでも聞こえる図書室からの悲鳴、それと同時に子供の悲鳴を聞こえた
一瞬で分かった。こいつが犯人だ
再度になりますが遅れてすいません(>人<;)
話の進行度で言えばちょうど折り返しです!
この話の中でこの事件の重要なキーワードも出てきてますのでよろしくお願いします!




