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路野江相談室ー2(路野江)
保健室に着いた。
「とりあえず中、入ろうか。」
私は露季さんに声をかける。
移動中に私達は会話していなかった。
とりあえず2人でベットに腰かける。
なんて話を切り出せばいいんだろう……。
「先生。」
私の悩みを察してか、露季さんが切り出してくれた。
「どうしたの?」
「あのな……我……家出したのだ。」
「……そっか。」
どういう声を掛けるべきなのだろう。
私は……なにかいう資格があるのだろうか。
昔、私も逃げた身なのに。
相談に乗るなどと言っておきながら、これでは身勝手だ。
そう思っていると、
「それでな、その……色々あって、行くあてがなくて、気づいたら学校で……」
「そっか……オッケー。」
迷った時、誰かが近くにいるだけでも……か。
「じゃあ、今日は保健室に泊まりなよ。私も泊まるからさ。」
「ホントか?いいのか?」
「うん。許可をおろさせてくるから、ちょっと待っててね。」
「お、おろさせてくる……?」
私は保健室を出た。
灯太に言えばいっかなー。
そんな考えのもと、職員室に行くことにした。
そもそも、そこしかないけど。




