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少々の違和感を感じて(進)
私は学校の図書室にいる。
先程、薫に電話して会おうとしたら、断られちゃったんだけど……
薫って、妹いたっけ……
……なーんかおかしいな。
私は端末を取り出す。操作には慣れている。
確か薫の精霊はゼリーだったか。
「ゼリー」の項目を開き、電話のアイコンをタップする。
呼び出し音がなる。しかし、一向にでる気配がない。
「まさか……。」
嫌な予感がした。
すぐさま電話を切り、地図のアイコンをタップした。
ゼリーが電源切ってなければ分かるはず。この端末なら。
……家にいるのか。
「行くか。」
私は立ち上がり、図書室をでる。
「どうした?」
「あ、灯太。」
「名前で呼ぶ……ま、いいか。2人のときは。んで、どっか行くのか?修復手伝ってくれんじゃないのか?」
「ちょっと、用事ができた!」
「そっか。ま、オマエがいうことだから、相当のことなんだろ。」
「ごめんね、そういうことだから!」
私は走り出す。
「廊下は走……ま、いいか。誰もいないし。」
先生の声が聞こえた。
ありがとう先生。
間に合って……薫!




