薫の目覚めはお昼過ぎ(薫)
あー……お昼過ぎてる……
ウチがこんな遅くまで寝てるなんて……
休みの日なら、いつものことなんだけど。
「お姉ちゃん……起きるの遅いね。」
この子は栞。ウチの妹。
「うるさいな……あれ?なんで栞が家にいんの?」
「……私、お姉ちゃんと同じ学校なんだけど……?」
妹があきれたようにいう。
あ、そっか、そうだっけ。
「あっはは……忘れてたよ……。」
「……はぁ。」
「ごめん、ごめん。」
「ま、いいけどさ。それより昨日なにがあったの?お姉ちゃんなにか知ってるんじゃないの?」
えっ……なんだこの妹。鋭い……。
「な、なにいってんの。知ってるわけないじゃん?」
すごく怪しくなった。ごませてないよね、これ。
「おはよう、カオリ。ワレはどうすればいい?」
「ゼリー……今出てきちゃう?」
「ん……なにかいけなかっただろうか……。」
「お姉ちゃん……なにその……ドロドロのやつ。」
あ、やべ。どうしよう……なんて説明しよう……。
「よろしく。ワレはゼリー。カオリとけいやくしたせいれいだ。」
「あ、あ、どうも。私は栞……っていうんだけど……。」
「ところでカオリ。」
「ねぇ、お姉ちゃん。」
「「誰。」」
おいおい、勝手に進めないでよ。握手?すんなって。
ゼリーと栞は意気投合したらしく、
「そうだ、ゼリーさん?なにか食べますか?作りますよ、私。」
「おっと、かたじけない。いただきたく思う。」
「じゃあとりあえず下に行きましょ。」
「うむ。」
ゼリーと栞はキッチンに向かった……。ウチなにもいってないんだけど。
ウチもおりよう……と思った時、電話がなった。
「お姉ちゃぁん?電話出てー。」
栞に叫ばれて、ウチは受話器を取りに行く。
知らない番号だ……。
ウチは受話器を取る。
「はい、砂川です……。」




