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寄る年波  作者: きむらきむこ


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 41 肝斑

 やはり更年期辺りからでしょうか?

両方の頬にシミができました。


 母と妹と旅行に出ると、化粧を落とした私の顔を見て母が罵り始めます。


 「もっと化粧に気を使え」と、母本人からは私への心配をにじませているつもりの言葉なのですが、言われている本人にとっては「罵倒」にしか聞こえません。


 「私が使ってる化粧品を使え」と自分が使ってる無駄に高い化粧品を、無理やりに買わせようとするので、速やかに話題を打ち切ります。


 このあたりは妹も分かっていて、母の意識を違う方向に誘導してくれます。


 娘と息子の学費がかかり、家のローンも払っていて、我が家としては一番支出のキツイ時代…


 それでもなんとかやりくりして、妹と二人で誕生日とか敬老の日とかの折に、旅行に連れ出した日のことでした。


 あの日から月日は過ぎて、とりあえず学費は払い終わって、自分に使える予算が増えました。


 アートメイクをしたりライブに行ったりお芝居に行ったりと、満喫してます。


 両頬に蝶のように広がっていた肝斑は、それ対応のクリームで薄くなってきました。ただ、二重まぶたと同じように誰も気づきません(笑)


 そういった意味では、母は私のことをよく見ていたのかもしれませんね、基本的にムカつくことしかしない人ですが。


 薄くなった肝斑の下から、消えたと思っていたソバカスが現れました。戦いはまだまだ続くようです。




 


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