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戦士達の物語 〜ロボットと仲間達〜  作者: サフ
第二章 サタンエンジェルの攻防
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太陽の大天使

登場人物紹介!


・ロボット 今作の主人公。長年タマシイ星に幽閉されていたメカで、フィストの力によって出ることができた。そしてそのまま、フィストを頂点とするエリート治安部隊、宇宙超警察に「戦士」として入ることとなる。酒と戦いが好き。位は、中央に位置する「優秀戦士」。


・グリーム ロボットの同僚のライト星人。位は、最も高い「超優秀戦士」。真面目で正義感が強い若者。宇宙超警察No.2のライトンを父に持つ。


・フレイム ロボットの同僚のヒート星人。非常に好戦的な剣士。位は、ロボットと同じ「優秀戦士」で、グリームと同期。


・バスター 長く宇宙超警察に所属しているプライド星人。大剣を操る超優秀戦士で、今回の任務でのリーダー。


あらすじ!


上記の4人は、サタン国とエンジェル国の間の緊張を受け、戦争を未然に阻止するため、サタンエンジェル星に来た。そして4人は、今回の緊張の発端となった襲撃事件の被害者の、エンジェル国の政治家である太陽の大天使サンの城へと辿り着いた。

〜〜〜太陽の大天使サンの城 城門前〜〜〜


ロボット・バスター・グリーム・フレイムの4人は、城門の前まで来た。

そしてバスターが、門番に向けて言う。

「お疲れさん!時間通り来たよ!」

門番は、2人いた。そのうちの1人がバスターに答えた。

「お待ちしておりました。A級超獣バイテンペスト討伐の件は、誠にありがとうございます。」

それを聞いてロボットが、ふと呟く。

「にしても珍しいこともあるもんだよな〜。バイテンペストって滅多に人前に姿を見せないだろ?それがこの短い期間に2体も現れるなんて。」

それにもう1人の門番が、

「そ、そうですね。」

と言いづらそうに答えた。


ロボット達がサタンエンジェル星に着く少し前に現れ、サタン国軍によって討伐されたバイテンペストについて説明しよう。実は、最初にそのバイテンペストが現れたのはエンジェル国内の街だったのだ。エンジェル国の軍が対処に当たったが、その部隊は全滅。バイテンペストは傷を負いながらもサタン国まで暴れながら移動し、そこでサタン国の軍によって討伐された。


「では、中へどうぞ。」

2人の門番が大きな門を開く。


ギィィ…


「おおー!ひっろ!」

ロボットは感動している。門の中、つまり城壁の向こう側には開けた広い庭があり、大小様々な竜達が佇んでいた。


「ごきげんよう。ここからは私(わたくし)が案内をさせてもらいます。」

門の奥には、1人のエンジェル族がいた。それにグリームは

「よろしくお願いします。」

と返事をする。


コツ、コツ、コツ……


ロボット達は広い庭を抜け城の中に入っていった。ロボットは、廊下の壁に飾ってある複数の絵画を見ながら進んでいる。

「にしても良く分からん絵だなー。何がい…」


トン!


ロボットが話し続けないよう、後ろを歩いていたグリームが、咄嗟にロボットのスピーカーを手で塞いだ。

「思っていることをそのまま口に出すなよ…。」

ロボットは

「す、すまん…。」

と謝ったが、周りの人間には聞こえていない。グリームは、

「お前は基本、話を振られた時以外喋らないでくれ。頼むから。」

と、手をスピーカーから離した。


コツ、コツ…


その後少し歩き、そして止まった。案内役が

「こちらのお部屋になります。」

と告げる。それとほぼ同時に、フレイムが

「眩しいな…。」

と呟いた。

実際、扉にはライトが無数に付けられており、慣れるのには時間のかかるものだった。

続けて、案内役が主人に伝える。

「サン様、宇宙超警察の皆様がお越しになられました。」

すると、

「開(あ)けよ。」

と、威厳のある声が扉の奥から聞こえた。

そして、案内役によって扉が開けられる。


ガチャ…


「ようこそ、私の城へ。」

声の主、太陽の大天使サンが、そこにいた。


ロボットが

「どうも!アンタがサンか!」

と言う。そのとたん、

「…。」「…。」「…。」(以下略)

周りは唖然とした。

「いやー、アンタ、写真で見るより強そうだなあ!」

まだ、ロボット以外は口を開かない。


ガシッ!


その時、グリームがロボットのことを掴んだ。そして


ダダダッ!


部屋の入口から少し離れた場所に、ロボットを連れて行った。肝心のロボットは、

「え、オレ、なんかマズイこと言ったか!?」

と、キョトンとしている。グリームはそれに焦り、

「しっ!声が大きい!」

と注意をした。

「ご、ごめん…。」

ロボットは、取り敢えずそう謝る。グリームは、

「フランク過ぎるんだよ…。一旦、名指しで話を振られた時以外は喋んないでくれ…。」

と、ロボットに伝えた。

「分かった。」

「本当?」

「うん。」

そうしてようやく、2人は部屋の前に戻ってきた。

そこでは、バスターとサンが会話をしていた。

「あれが常識がないと噂の“鋼”の戦士ロボットか。実力は確からしいが…。」

サンは、元々ロボットのことを知っていたようである。というか、ロボットの称号を伝えるのを忘れてたな。“鋼”だ。

「悪意は無いんだが、それはそれでタチが悪いというものでね。」

バスターは、“戦士”としての歴が長いこともあり、外交には慣れているようだった。

続いて、バスターは

「さて、2人も戻ってきたことだし、本題に入ろう。初めに確認を。貴方が襲われたサタン族の特定は、ほぼ出来ていないということで間違いはないだろうか。」

と話した。

「ああ。3人のうち1人には、全身大火傷を負わせたはずだが、未だ居場所は一切分からない。当然エンジェル国は総出で探しているわけで、サタン国側も、口では捜索中と言っているが…。」

そこでサンは言い終わった。するとロボットが、

「え、それって…」

と言いかける。が、グリームから言われたことを思い出し、途中で止めた。サンは、

「なんだ、言ってみるがいい。」

とロボットの発言に興味を示す。だが、ロボットは

「…。」

と黙り込んでいる。サンは

「…?」

と困惑していた。すかさずグリームが

「あっ、ロボット、この場合は話して良いんだよ!」

とロボットに伝える。どうやらロボットは、“名指し”の意味をきちんと理解していなかったらしい。それを聞きロボットは、

「それってつまり、サタン国側が隠蔽してるって事か!?」

とサンに確認した。

「概ねそうだ。私は、私を襲った3人はサタン国の刺客だと考えているわけだ。」

「ええ〜、じゃあサタン国が全部悪いのかよ〜。」

ロボットはなんか納得している。サンは、少し間を置いて、

「私が言うのもなんだが、人の意見を鵜呑みにし過ぎだ。」

と少し困惑しながら注意した。流石に宇宙超警察の姿勢として良くないと思ったのだろうか。ロボットは

「確かに!一つの予想だしな!」

とまた納得した。そんな中、バスターが

「襲撃者達がサタン国の刺客…ね。そう思った理由としては?」

とサンに聞く。サンは、

「本当に、サタン国政府がこの長い期間探してもなお、襲撃者達を見つけられていないというのなら、ヤツらはサタン国内の無法地帯にいるとしか考えられない。だが、あの一帯に身を潜め続けるのは、危険過ぎる。自殺行為だ。そんなことができると思うか?」

と答えた。しかしバスターは、

「確かに、あの、超獣だらけの一帯に滞在するのは、アタシ達宇宙超警察でも避けたい。それほどの場所であるのは間違いない。が、どこかの組織に匿って貰えば、無法地帯に行かなくても、サタン国政府から隠れることはできるとも思うよ。」

と一部肯定しつつも、反論した。サンは、

「なるほど。根拠としては不十分だと言いたいわけか。しかし、疑わしき事態はもう一つある。」

と話し始める。続けて、

「バイテンペスト2体のエンジェル国への襲来さ。あの超獣は滅多に人里に来ない。そして何より、本来群れで活動するあの超獣が2体、別々の場所に現れた。これは、人の悪意ある関与を疑うべきだろう?」

と問いかけた。それにバスターは、

「ふむふむ…。確かに、それは不自然な現象だね。誰かが関わっていてもおかしくないとは思う。それについては、こちらでも調べさせてもらうよ。」

と答える。サンは

「頼んだぞ。」

とだけ言った。


〜〜〜数十分後 城の外〜〜〜


ロボットが、

「はぁ〜、やっと喋れる〜!」

と、肩の力を抜く。バスターは、

「う〜ん。まぁ、及第点か。これをもらったしね。」

と、紙を4枚、ロボット達に見せた。それを見てフレイムが、

「それって結局なんなんだ?」

とバスターに聞く。バスターは、

「これは、とあるレストランの割引券だ。5割引。」

と答えた。ロボットは、

「おおー!安い!」

と喜んでいる。続けて、

「優しいなぁ、あの人。」

と感心した。バスターは、

「これを貰えたってことはそれなりに信頼されたってことではあるけど…。」

と言った。ロボットはそれを聞いてよく分からず、

「ん? 何が言いたいんだ?」

と疑問を投げかけた。すると、バスターは、

「詳しくは歩きながら話そうか。」

と、レストランに向かって歩き始めた。ロボット、グリーム、フレイムも、それに続いて歩いていく。


〜〜〜数十秒後〜〜〜


「実は、そのとあるレストランってのは、サンの親戚がやってる所でね。」

バスターは、城から少し離れたタイミングで話し始めた。ロボットは

「ほー。」

と聞いている。

「そこが中々売れていないのさ。だから、サンに割引券を発行してもらって、客を呼び込もうとしている。で、割引きした分の金額は、後でサンからもらうってシステムだね。」

バスターからそれを聞き、ロボットは

「へー。これが身内贔屓ってやつかー。」

と言った。その言葉を聞いて、すぐさまグリームが

「ルックス市では考えられないことだが、店で身内贔屓とか言うなよ。」

と、ロボットに釘を刺す。

「分かってるって、そのくらい。」

ロボットはそう答えたが、実際のところはどうなのだろう。少し間を置いて、バスターが

「まあ、それが許されるほど、大天使には権威があるということでもあるね。」

と話し始めた。続けて、

「これまで太陽属性の魔法は、光魔法の独壇場だった。一応炎魔法にも存在はしたが、実践的じゃあなかった。が、サンは実践的な太陽属性の炎魔法を築き上げた。これは相当な功績。大天使っていうのは、それほど大きな功績がないとなれないのさ。世襲制じゃないからねぇ。」

と説明した。

ロボットは

「へー。」

と相槌を打つ。それを聞いてグリームは

「それ、宇宙船内で俺が教えたヤツだろ。何初めて聞いたみたいなリアクションしてんの…。」

と呆れた。ロボットは、

「いやまあ、なんとなく聞き覚えはあったぜ?」

と流れるように言い訳をする。これはひどい。そんな時バスターが、

「さて、そろそろ見えてくるはずだよ。」

と3人に伝えた。続けて、

「おぉ、あれだ。」

と指を指す。その先には、一風変わった建物があった。


さて、この世界について説明をするとしよう。今回は、ライト星について。

ライト星は、ルックス島全土を占める特別都市「ルックス」と、ほか7国によって構成されていて、これら8つで、「ライト星連合」をなす。で、そのライト星連合のトップが、宇宙超警察長官でもあるフィストというわけだ。ちなみに、星の大きさや1年の長さは、地球とほとんど変わらないらしい。


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