表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦士達の物語 〜ロボットと仲間達〜  作者: サフ
第二章 サタンエンジェルの攻防
6/6

超獣との戦い

登場人物紹介!


・ロボット 今作の主人公。長年タマシイ星に幽閉されていたメカで、フィストの力によって出ることができた。そしてそのまま、フィストを頂点とするエリート治安部隊、宇宙超警察に「戦士」として入ることとなる。酒と戦いが好き。位は、中央に位置する「優秀戦士」。


・グリーム ロボットの同僚のライト星人。位は、最も高い「超優秀戦士」。真面目で正義感が強い若者。宇宙超警察No.2のライトンを父に持つ。


・フレイム ロボットの同僚のヒート星人。非常に好戦的な剣士。位は、ロボットと同じ「優秀戦士」で、グリームと同期。


・バスター 長く宇宙超警察に所属しているプライド星人。大剣を操る超優秀戦士で、今回の任務でのリーダー。



あらすじ!


上記の4人は、サタン国とエンジェル国の間の緊張を受け、戦争を未然に阻止するため、サタンエンジェル星に来た。事務係のノーンと会った後、今回の緊張の発端となった政治家襲撃事件の被害者である、太陽の大天使サンの元へと4人は向かう。

〜〜〜サンの領土への列車内〜〜〜


「いやー、速い速い。速さを感じるねー。」

ロボットが適当なことを言っている。

「感じないだろ。感じない設計になってるからな。」

そこに、グリームが冷たく突っ込んだ。早すぎて外の景色はほぼ見えないため、列車には窓もほぼ設置されていない。よって、グリームを含めほとんどの者は全くと言っていいほど速度を感じていない。

「…でも、最高速度マッハ10だぞ!すげー速いじゃん!」

ロボットのそれは反論になってるのか?

「別に、普通じゃないか?」

グリームが言った。グリームとロボットでは感覚が大きく違うようだ。

「こ、これが、ジェネレーションギャップ…。」

ロボットは打ちひしがれている。それを見てバスターが、

「アッハッハ。ロボット、アンタは特殊な存在だよねえ。ライトン達と同じ世代と考えられるのに、アンタがタマシイ星に送られた時には生まれてもなかった若者と、同年代かのように話している。」

と話した。

「それ、褒め言葉として受け取っていいのか?」

ロボットはそう聞く。それにフレイムが、

「つまり、お前はこの10グレード(ライト星換算で約1000年)でまるで成長してないってことだ、ロボット。」

と、割り込んで答えた。

「なぬー!オレもタマシイ星で鍛え抜いたんだぞ!」

ロボットはなんとか反論するが、

「多分、フレイムが言ってるのは精神的な話だと思うぞ…。」

とグリームはもはや呆れていた。

「精神的、ねえ…。確かになあ…。短気なのは昔から変わってねえしなあ…。」

ロボットは精神的には成長していないことを半ば認めてしまっている。いいのかそれで…。

「さて、時間があるな。」

グリームがロボットの方を向き、言った。

「ひっ。」

それを聞き、ロボットの体に悪寒が走る。

「復習の時間だ。」

グリームがロボットに告げた。

「ギャー!やっぱりだ!もうやだー!」

ロボットは大声で喚いた。周りの視線とかは気にしないのだろうか。いや、しないかコイツは。

「静かにしな!いい年なんだから!」

すかさずバスターが注意をする。さすがに、天下の宇宙超警察が列車内で騒いでいるとあってはねえ…。

「もう、勉強の時間は終わりだと思ったのにぃ…。」

「お前はメカのくせに物忘れが酷いんだから、仕方ないだろ。」

グリームがため息をつきながらロボットに言った。すかさず、ロボットがちょっと怒る。

「メカのくせにとはなんだ!俺は、戦闘が主な役割のメカなんだから、物を覚えるのが苦手なのは仕方ないだろ!」

仕方ないだろ返しか。ふ〜む。

「じゃあ、やるか。まずはエンジェル国歴12000年ごろのエンジェル国の分断について。ほら、資料を出せ。」

グリームは無慈悲に復習を始めようとする。

「分かったよ…。やればいいんだろやれば!」

「うん。」


〜〜〜1時間ほど後 列車内〜〜〜


ロボットが寝ていると、アナウンスが流れた。復習は終わったのかな…。


『大天使サン様の領土でA級超獣バイテンペストが出現。安全のため、まもなく着く一つ前の駅で止まり、軍による討伐を待ちます。ご迷惑をおかけし、大変申し訳ありません。』


「起きろロボット!もうすぐ着くぞ!」

グリームがロボットを起こした。ロボットは、少しずつ目を覚ましていった。

「ん…?まだ時間じゃないじゃねえか。一つ前の駅にも着いてないだろ?」

ロボットは列車内の時計を見て言う。それにフレイムがこう告げた。

「ところがどっこい、超獣が現れて運転見合わせだってよ。次の駅から先には当分進まなそうだ。」

すると、

「超獣か!戦いに行こうぜ!」

とロボットが意気込む。

「俺らはどうします?バスターさん。」

しかし、グリームはそれを無視してバスターに話しかけた。

「駅から出次第、グリーム、アンタが最速で戦場に向かいな。今はサンの手下どもが苦戦しているはず。」

「分かりました。」

グリームがそう返事をする。

「オ、オレの出番は?」

ロボットはわずかな希望を持って聞いた。

「ない。」

しかし、バスターはそうはっきり否定する。

「えー!?」

「嫌だったらグリームより早く戦場に着くことだね。」

「そんな無茶な…。コイツ、やばいくらい速いのに…。」

ロボットはグリームを指差しながら嘆いている。

「あまり人に指を差すな。もうちょっと常識を…」

グリームがそう説教し始めた時、列車のナレーションが流れた。


『まもなく到着いたします。運転見合わせは長引くことが予想されるため、お客様は、一度降車していただきますようお願い申し上げます。』


「よし。グリーム、行ってきな。」

「あっ、はい!」

バスターの命令に応え、グリームは列車の出口へと向かう。それを見てロボットが、

「あーあ。いつ戦えるんだよ〜。」

と愚痴をこぼした。すると、

「アタシ達は平和を維持するためにココにいるんだが?戦うためにいるんじゃないんだが?そんなに戦いたきゃアタシとサシでやろうか…?訓練の名の下に…。」

バスターが殺気を出して、ロボットを睨みつけた。

「ひっ!ごめんなさい!」

ロボットはそう反射的に謝った。

「ったく、これだから戦闘好きは困るよ。まあ、この組織じゃ戦闘好きの方がいい場合が多いってのもまた事実だけどねぇ。」

バスターがそう言いながら席を立つ。フレイムも、

「さて、オレらも後を追うか!」

と席を立った。

「いやまあ、オレも戦闘に間に合うかもしれないし、急いで損はないか!」

そんな期待を持ちながら、ロボットも席を立つ。


〜〜〜30分後 太陽の大天使サンの領土〜〜〜


タッタッタ…


「そろそろバイテンペストのいるところのはず…。」

グリームは“光速の走り(ライトニング・ダッシュ)”(光を足に纏わせて走る技)を用いて超高速で移動していた。


「さて…“光の斧(ライトニング・アックス)”。」

グリームが、光を斧の形に作り出し、それを物質化する。わずかの間に、鋭い刃を持った頑丈な斧が生まれた。ライト星人は光を生み出し、物質化(硬く)することができるのだ。


タッタッタ…


グリームが走りながら超獣バイテンペストを視認するとほぼ同時に、バイテンペストがグリームに気づき、頭をグリームの方に向ける。これが、ほんの一瞬の出来事だ。


ここでA級超獣、バイテンペストについて説明を。サタンエンジェル星に広く生息する超獣だが、その数は100体ほど。硬い皮膚とそれよりもさらに硬い頭。そして、首を伸ばすことで頭はかなり自由に動き、持ち前の噛む力でなんでも砕く。サンの居ないサンの部隊では、足止めが精一杯であった。また、周囲の建物は破壊され、もはや修復不可能な物もいくらかあった。


「ガァ!」

「くらえ!」


ガキィン!!


バイテンペストの頭とグリームの斧が勢いよく衝突する。しかし、

「ぐ…。硬い…。」

グリームは、バイテンペストに致命傷を与えられていない。それどころか、


パキパキ…


斧にヒビが入っていく。



サンの部隊は、グリームの到着を確認し、バイテンペストへの攻撃を中止していた。しかしバイテンペストの周りは、部隊の攻撃によってすでに火の海となっている。まあグリームの周りは、グリームが超高速で移動したことによって掻き消されていたが。


パキン!


ついに斧が割れる。しかしその瞬間、


ダンッ!


グリームはジャンプをし、バイテンペストの頭による攻撃を回避した。


「再、“光の斧(ライトニング・アックス)”!」


グリームは空中で再度、光の斧を作り出す。グリームの前では、武器の破壊はほぼ無意味なのだ。そして、グリームは降下していく。


ザン!


バイテンペストは、伸びた首をグリームの斧によって斬られた。


「ふぅ…。いや流石に暑いな…。」



〜〜〜少し時を遡り ロボット、バスター、フレイムサイド〜〜〜


ロボット達は、走ってバイテンペストのいる方へ向かっていた。

「お前たち、まさかこの程度じゃないだろうね!」

バスターは走るスピードを上げる。

「何を!まだまだだ!“ジェットダッシュ”!」

ロボットは、ジェットを足の後ろから噴射し、バスターに追いついていく。しかし、

「2人とも待てよ!オレは走りはそこまで速くないんだよ!」

フレイムは置いてけぼりにされていた。悲しい。


そうして少しした後。

「ここらで一旦止まろうか。」

バスターはそう言って速度を急激に落とし、すぐに止まった。

「うわっ、いきなり走るのやめるなよ!」

しかしロボットは焦って上手く止まることができず、


ドターン!


と、前に派手に転んだ。激しく砂埃が立つ。


「なーにやってんだい…。」

バスターはそんなロボットに呆れた。

「な、なんでいきなり止まるんだよ!このまま超獣のトコまで行けばいいじゃんか!」

ロボットは起き上がりながらそう抗議する。それにバスターが、

「あのねえ、ここって治安が悪いわけよ。都からもサンの領地からも遠くて。悪党やら猛獣やらがわんさか出る。」

と説明を始めた。

「まー、でもフレイムなら大丈夫だろ。」

ロボットは楽観的だ。

「アタシもそうは思うけど、万が一大怪我でもされたら、責任問題だからねえ。あんまり1人にさせるのは良くないのよ。」

バスターはそう言ってるけど、今、そのフレイム君は1人ですよ。


タッタッタ…


そう話していた時、2人の後ろから足音が聞こえてくる。

「ふぅ、2人とも先行き過ぎだぜ。」

フレイムだ。追いついてきて、2人にそう言った。

「すまんすまん、つい乗せられちまって。」

ロボットはそう謝る。


ピピッ


その時、バスターのポーチから音がした。


ガサッ


バスターは中から携帯を取り出し、内容を見た後、2人に伝える。

「グリームがパイテンペストを倒したよ。で、まだサンとの面会まで時間はあるし、ここからはゆっくり行こうか。」

「そうしてくれ、ジェットダッシュは燃料の消費が激しいんだ…。」

ロボットは疲れ気味であった。


〜〜〜グリームサイド〜〜〜


「…1人で行動することになってしまった。まあ予定通り、街をうろついているか。」

グリームはバスターから、別行動をするという連絡を受け取ったようだ。

(倒すためのシュミレーションはしていた。が、その通りにはいかなかった。俺はまだまだだな…。)

グリームは、超獣を倒したのにも関わらず、少し落ち込んでいた。


グリームはそうして街の中を歩き始める。すると、1つの気になる物を見つけた。


「お、あの服、今じゃ売られていない伝説のブランドの服だ!実物はなお良いなあ…。」

グリームは服屋に飾られていた服を道から見て、見惚れている。

「はっ、いけない。今は勤務中、街を良く観察せねば。」

グリームはそう呟き、辺りを見渡す。

大天使の領土の中心都市ともなると、その規模も大きく、また、色々な店も立ち並ぶ。あまり背の高い建物こそないが、観光客もおり、活気づいていた。


〜〜〜1時間後 サンの領地〜〜〜


「お、グリーム。見つけた見つけた。」

グリームとロボット達が再会した。

「お手柄だね、グリーム。良くやった。」

バスターがグリームをそう褒める。

「ありがとうございます。」

グリームはそれなりには嬉しそうだ。

「あ〜あ。オレ、来てからなんも良いトコ見せてねえな。」

フレイムが呟いた。それに

「まー気にすんなって!そんな時は誰にでもある!」

と、ロボットは励ます。そして、バスターが指を指して喋り出した。

「さて、サンの城があれだ。…ロボット、あっちは重傷を負って機嫌があまり良くないんだ、無礼な言動はしないよう頼むよ。」

バスターは、ロボットへの注意も欠かさない。


サンの城は、太陽の大天使らしく、オレンジに染まったかなり大きなものだった。また、城の各所にライトが設置されており、夜になっても良く見えるらしい。


「言われなくても分かってらあ。」

ロボット自身は、自分が危険な行動に出かねないことを分かっていないようだ。

「…。まあ、グリームの活躍は良いポイント稼ぎになったし、なんとかなると信じようか。」

バスターはそう言ってロボット達を率い、サンの城へ向かっていく。

ちなみにグリームが目をつけていた服は、この後他人によって購入されました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ