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戦士達の物語 〜ロボットと仲間達〜  作者: サフ
第一章 戦いの始まり
2/6

初めての任務

「ここが優秀戦士棟だ。」

グリームが建物の前で言った。

「おおー、でかー!…と思ったら一部屋は思ったより小さそうだな…。まあ別にいいけど、こういう所も高待遇なモンだと思ってたわ。」

ロボットは若干落ち込んでいる。

「いや、ここは空間膨張装置が使われているから、見た目の4倍はあるぞ。」

「はえー、今はそんなんがあんのかー。オレは大体10グレード前からタマシイ星にいたから、その時で情報止まっててよ。」

1グレードでライト星での100年となる。

ちなみにライト星人の平均寿命は、約40グレードだ。

「それはフィスト様から事前に聞いてるから知ってる。さて、お前の部屋に案内するぞ。」

グリームは階段を登っていき、ロボットもそれに続く。


コツ、コツ、コツ


「ここがお前の部屋だ。」


ピッ、ウィーン…


グリームはカードキーでタッチし、934号室の部屋を開けた。


「おおー、ひっろ!」

ロボットは驚いている。

それもそのはず。

ロボットは今までそこそこ狭い部屋で過ごしてきたので、1人でこんなスペースを使うことなんて想像もできなかったのだ。

「はい、じゃ、説明していくぞー。」

「色々あるなー!」

グリームは一つ一つ部屋の機能を説明していった。


〜〜〜〜〜〜


「今日はありがとな!お前がここに来て初めてのダチで良かったぜ!」

ロボットのその言葉に、

(友達の基準低くないか…?)

とグリームは疑問を浮かべつつも、

「じゃあまたな。」

と返事をした。

「じゃあなー。」


ロボットはグリームが視界から消えるまで廊下で見送っていた。


〜〜〜〜〜〜


「うおー、ベッドモフモフだー!ウッヒョ〜

!まあモフモフでもカチカチでも関係なく寝れるけどなー!」

ロボットはベッドで寝転がって1人で話していた。テンション高めだ。

そして、ロボットは寝る。


〜〜〜〜〜〜


時間が経ち、朝になった。

「ん〜〜〜!」

ロボットは伸びをした。メカなのに?


ピーンポーン!


大きな音が部屋に響く。

「誰だ?」

ロボットはドアまで歩き、開いた。

「お前誰だ。こんな朝っぱらから。」

ロボットは目の前にいたヒート星人に言った。

「オレ様は“炎”の戦士フレイム。この棟に住む優秀戦士だ。突然だが、お前に模擬戦を申し込む!」

「何!?臨むところだ!」

ロボットは受けて立つ、という感じだ。

コイツら戦い好き過ぎだろ。

そして、2人は訓練場へと向かっていく。


〜〜〜〜〜〜


訓練場には大きな部屋が複数あり、2人はその中でも特に大きな部屋に入っていた。

「誘いを断る腰抜けもいるからよお、お前は違って安心したぜ。」

フレイムは木刀を持って言った。

「別に色んなヤツがいていいと思うけどな〜。」

ロボットはさりげなく反論した。

「…。まあいい。オレは優秀戦士棟に新しく人が入るたび、ソイツを模擬戦でぶちのめすことにしてる。お前で9人目だ!」

「ふんっ、やれるもんならやってみろ。」

「それぞれ足以外が地面についたら負けでいいな?」

「臨むところだ。」



戦闘開始!


両者がお互いのところに向かって走る!

「殺す気で来い!」

フレイムは木刀を高速で振った!

ロボットはパンチを繰り出す!


ドォン!


木と鋼がぶつかっただけとは思えぬ衝撃が部屋の中に響き渡った。


「やるな。」

「お前こそ。」

フレイムとロボットは膠着している。


「“ジェットキック”!」

ロボットがジェットで加速した足でフレイムに蹴りを入れた!


ブン!


しかし、フレイムはそれを避け、

「オラァ!」


ガン!


ロボットの背中に一撃を入れる!

「うおっ。」

ロボットはなんとか足で踏ん張って倒れず、


ダンッ!


そのままフレイムと距離を取った。

「ふっ、オレの力がこんなもんだと思うなよ!“形態変化(スタイルチェンジ)”!」

ロボットがその場でジャンプすると、下降しながらロボットの体が飛行機に変形していく。


ガチャガチャガチャン!


ドン!


そしてジェットを噴射し、部屋の中を飛んだ!



「なるほど、そうくるか。オレ様を本気にさせたこと、後悔するんだな!修理場送りにしてやる!」

そうフレイムが力を入れると、木刀の温度が上がっていった。


「すごく言いにくいんだが…、さっき、変形する時に地面に機体が付いちゃったから、オレの負けだ。」

ロボットが空中で言う。

「な…。」

フレイムは呆然とした。そして、

「こんな勝利、オレ様は認めねえぞ!もう一回だ!」

と言った。その時だった。


ピロンッ


と、部屋の外から音がした。

「通知かよ、なんだ、こんな時に。」

フレイムはそう言って、出入り口まで行き、ドアを開ける。ロボットもそれに続いた。

「カードキーが光ってる。確か光ってる時は触ればいいんだよな。」

ロボットがそうカードキーを触る。すると、


パァーー


と、空中に文字が書かれた画面が現れた。

「ほー、なになに?」


"ヒート星にて任務

ヒート星の首都レッカがメカの軍団に襲撃された。

一度メカは追い払われたが、レッカはいまだ危険だ。

メカの到来に備え、準備ができ次第宇宙船に乗り、首都を警備せよ。"


そう、カードキーは連絡用ツールでもあったのだ。

ということで、これから、カードキーは連絡カードと言うことにする。

「ヒート星かー、行ったことないなー。」

ロボットがそう口にしたのに反応して、

「ヒート星?もしかして同じ任務か?お、同じ任務か。奇遇だな。」

フレイムがロボットの画面を見てそう言った。

「確か、宇宙連合で唯一の恒星なんだよな。実際はどんな感じなんだろうな。」

ロボットはワクワクしている。

「お前の戦いの腕は、この任務で見せてもらうぜ。」

フレイムも乗り気だ。

そして、2人は飛行場に向かっていく。


〜〜〜宇宙船が出発した後 宇宙船内〜〜〜


「てかさ、すごいよなー!光より遥かに速い速度で飛べるなんて!10グレード前は光の速度の一歩手前くらいが限界だったから、ライト星-ヒート星間だったら150日(ライト星換算)くらいかかってたのに、今ならたったの5日!」

ロボットが言った。なお、この宇宙船は自動運転のため、船内には2人しかいない。

「…まあ、移動技術の発展は凄まじいよな。」

フレイムとの温度差を感じるな。フレイムの方が全然熱いはずなのに。

「それでも暇だから、お前のことを教えてくれよ。」

ロボットがお願いした。

「オレ様のこと?」

「そうそう。」

「まあ、減るもんじゃねえから別にいいけどよ。」

フレイムは自分の過去を話し始める。

「オレ様は、旅をしてきた。強さを求めてな。マジック星、レッド星、プライド星。そして、今は宇宙超警察で強さを追求してるわけだ!」

「へー。じゃあ俺と一緒か。」

「お前も強さを求めてるってことか?」

フレイムが聞いた。

「いや、そうじゃねえけど、昔、仲間と色んな所を巡ったんだ。オレを作ってくれた仲間達と。」

「ほう。」

「まあ、今は誰も生きてないだろうけどな。ダーク星人の寿命は長くないから。せっかくタマシイ星から出られたんなら、もう一度会いたかったな。」

ロボットは仲間たちに想いを馳せる。



〜〜〜ヒート星〜〜〜


「よーし、着いた!早かったな〜!」

ロボットは宇宙船から出て言った。

「お前と話すの、中々楽しかったぜ。」

フレイムとロボットは5日間の間に、そこそこ仲良くなっていた。

「あ、あのバカデカい木が“神樹”か?」

ロボットがフレイムに聞く。ヒート星の生命はあの神樹から始まったのだ。

「そうだ。おっ。」


バサバサッ…


2人が話していると、鳥たちがフレイムの周りに群がってきた。

「お前ら、前会ったばっかだろ?」

フレイムは楽しそうに言った。

「好かれてんだな。」

「まあ、バーン達は人懐っこいからな。」

バーンというのはレッド星とヒート星に生息している炎を纏った鳥だ。なぜ、レッド星とヒート星に同じ種類の生き物がいるかって?それは、神樹とそこに住む生き物が大昔にレッド星からヒート星に持って来られたから、だそうだ。

「さて、早速パトロールを始めるか!」

フレイムが街へ歩いていく。

「おう!」

ロボットもそれに続いた。

「いやー、それにしても特殊な星だよな、浮島の上に人が住んでるなんて。」

ロボットがそう呟いた。

ヒート星は島が熱気によって浮いており、浮島が繋がって街を形成している。総面積はそれほど広くなく、ヒート星の人口は1万人程度である。

「言われてみればそうだな。」

2人はパトロールを続ける。


その後しばらくした時だった。

「うわぁー!」

という叫び声がそう遠くない場所から聞こえた。

「早速来やがったか!行くぞ!」

フレイムは走り出す。

「言われなくても!」

ロボットもほぼ同時に、声の聞こえた地点に向かっていく。


向かった先には、6体のメカと、その奥に1人のサタンエンジェル星人がいた。

「来ましたね宇宙超警察…!やりなさい!ステラ達!」

そのサタンエンジェル星人の声で、メカ達が2人の方に来る。


チュイン!


2体のメカがビームを手のひらが2人に向けて放つ。


「トロイぜ!一刀流、“灼熱斬”!」

フレイムは刀に熱を込め、ビームを撃ったメカを斬った。

「“ジェットブレード”!」

ロボットも右手から生えた剣でもう一体のビームを撃ったメカを斬る。


ヴォン!


今度はメカのドリルのような手がフレイムを襲った!しかし、

「臨むところだぜ!」


ザン!


フレイムは熱された刀でドリルを溶かしながら斬る!

「“ジェットキック”!」

ロボットは向かってきた別のメカを蹴り、島の柵を越えさせて、下のガスの海に落とした!


ドン!


負けじと、2体のメカが2人に対して同時にロケットパンチを放つ!


ザン! ガン!


フレイムはそれを真っ二つにし、ロボットはそれを叩き落とし、メカの方へ走った!

「行くぜ、!」

フレイムは刀を更に熱し、発火させる!


「一刀流奥義、“炎裂き”!」

「“ジェットパンチ”!」


2体のメカは後ろに倒れた。

他のメカも倒れ、動けなくなっている。

「残るはお前だけだ!」

ロボットが奥にいたサタンエンジェル星人に言った。

「まあ、最低限といったところですねぇ。」

そのサタンエンジェル星人はそう杖を構える。

「隙だらけだぜ!一刀流…」

「“形態変化(スタイルチェンジ)”…」

フレイムは走り出し、ロボットは変型し始めた。

「“炎突き(ほむらづき)”!」

「“飛行形態(スカイスタイル)”!」

フレイムは突きで、ロボットは突っ込んでそのサタンエンジェル星人に攻撃する!


ドン!


「何!?」


しかし、そのサタンエンジェル星人には当たらなかった。

「この程度ですか…。」

魔法で作ったバリアが2人の攻撃を完全に防いだのだ。そして、

「“闇渦”!」

作り出された闇が2人を吹き飛ばす!



「まだまだだ!」

ロボットがそう立ち上がった。フレイムもそうだった。しかし、


「十分にデータは取れました。では、さようなら。あ、ステラ達からは離れておいた方がいいですよ。」

そのサタンエンジェル星人がそう言うと、ワープゲートがその前に現れ、サタンエンジェル星人は中へ入っていく。


「待ちやがれ!」

ロボットとフレイムがサタンエンジェル星人の方に走った。が、


ドカン!


目の前のメカ達が爆発し、2人は行く手を阻まれる。

ワープゲートは閉じてしまった。


2人はその後数日首都を見張った後、帰ることとなった。


〜〜〜宇宙船内〜〜〜


「クソッ!まだまだ戦えたってのに!途中で逃げやがって!」

フレイムはまだ悔しがっている。

「そもそも、なんでアイツはワープが使えたんだ?すげー偉いヤツしか使えないんじゃなかったのか?」

ロボットがジュースを手に取りながら聞いた。

「オレが知るか!アイツは得体が知れねえが、オレの敵じゃねえ。次会った時は必ずとっ捕まえてやる!」

「オレはそれよりも、最近戦いが途中で終わってることが問題なんだ!消化不良だ消化不良!」

ロボットはジュースを飲みながらごねた。



〜〜〜ブラック星のどこか〜〜〜


「メカの性能はどうだ、ナイト。」

椅子に座ったダーク星人が尋ねる。

「問題ありません。あと何度か交戦させれば、十分な強さになるでしょう。」

先ほどヒート星に現れたサタンエンジェル星人がそう答えた。

「ふふ…決戦の時もそう遠くはないな…。」

そのダーク星人はほくそ笑む。

補足 ヒート星人は、自分の体の温度を上げることができます!

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