エピローグ
「あの娘。結局、借金を踏み倒しやがった!」
「それ以上のものを残して行ったではないですか?」
宰相は、相変わらずだ。
「戦後処理も私を指名したんだぞ!どんだけ私に迷惑をかければ気がすむんだ。意図的に私を使ってる。小賢しい」
「宰相も女神が気に入ってたんですね。彼女の国への貢献度は計り知れないですものね」
「まあそうだが、会ったら礼の一つでも言いたいところだ。床に座らせ、グチグチ言ってやる」
女神の街は発展の一途だ。放って置いても人や物が集まり発展していく様だ。領土全体も耕す畑が多く大規模な農家が増えている。私がいなくなって直轄地扱いにされたが当分は今までの体制が維持されるらしい。宰相次第だね。
兵士達も戦う相手がいないので散ったらしい。砦はただの国境でしかない。入国管理局になった。王女のザル管理じゃなくてちゃんとした役人がやっている。
「おばちゃん。何してるの?」
「お姉ちゃんは、お花の種を蒔いているんだよ」
「手伝っていい?」
「うん。お姉ちゃんを手伝って良い子だね」
「子供に嘘をついちゃダメよ。貴女はおばちゃんよ!」
王女が余計な事を言う。人質じゃなかったのか?
それより、なぜケイトと腕を組んでいるの?そう言う仲になったの?
(ケイト君。その子のパパは怖いよ。国中を敵に回すなって釘を刺されてたよね。騎士が約束破っていいの?)
でも、王女と白銀の騎士ってお似合いのカップルかな?
「おゝい、女神、姫。今夜はみんなで宴会だ。待ってるぞ」
私の仲間。兵士達は散り散りになった後、結局、帝国領まで押し寄せて来た。
私は、養えないかもよって言ったけど、開墾や穴掘りは得意だ。ぜひぜひ雇ってくれって懇願して来た。キムは大歓迎との事だった。
ピーターまでやって来た。
「また新しい街を作りたい」ってさ。キムとピーターは話が合うみたいだ。すごく盛り上がっているぞ!
キムと私は仲睦まじい。父上の言葉を思い出す。
『相手を信じ、自分を信じて』
父上は私に『やれば出来る!自信を持て』と言ってくれた。女神じゃない私個人を愛してくれた。
(父上!キムも私を理解してくれています。私は幸せですよ)
ガーベラの花が風で揺れている。
私とキムはこれからも希望に溢れた人生を一緒に歩みます。父上、みんな、ありがとう!




