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あべこべ世界で~プロ棋士として生きる~  作者: 田中悠平
第3章 あべこべ世界で~プロ棋士編~
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棋士達の絶対負けられない戦いがそこにはある?

季節ももうすぐ夏になる頃、汗を流す棋士達の姿が。


さかのぼる事、数日前。


「桐島君って趣味とかあるの?」


研究会終わりに先輩棋士があゆむに聞いた事がきっかけだった。


「う~ん、趣味ですか、特には~……あっ、ヨーロッパサッカー見るの好きですね。あと日本代表とか」


その言葉に回りの棋士達も反応する。


「あゆむ君サッカー好きなんだ!」

「観専ですけどね」


前の世界でも一切運動していなかった為に運動には一切の自信がないあゆむなのだ。


「ねえ、桐島君、棋士達のフットサルチームの事知ってる?」

「フットサルチームですか?」

「うん、棋士ってサッカー好きな人結構多いんだよ。そのメンバーでフットサルやってるんだ」

「へぇ~、いいですね」

「良いよね、良いよね。次の活動は日曜日だよ。ユニフォームとかはこっちで用意しとくから」

「はい?」


こうして納得いかないあゆむの参加も決まった様だ。


フットサル当日


「桐島君ってどこのポジションでプレーする?」

「ベンチで応援してますよ」

「やっぱりFWじゃない?」

「ねぇ、フットサルではポジションの呼び方違ったんじゃなかったけ?」

「小さい事は気にしない、わか○こわか○こ」


こうしてあゆむは点取り屋のポジションに決まった訳だが、


「桐島君FWでプレーするらしいよ。じゃあ私今日はDFでプレーするね 。私の密着マークを見せてやる」

「何で!ずるい」

「だって……チャンスじゃん!」

「私もDFしよっと」


こうしてイタリア代表もびっくりなカテナチオが完成されたとか、されていないとか……



なお、試合自体は負けず嫌いが集まったこともあり、下手なりにも白熱した試合となったようだ。

あゆむに関しては、開始5分でスタミナ切れでボールに一度も触れないというお粗末な結果だった……


それでも有意義な?そんな休日の一幕。


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