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『アステリズム・オンライン 〜世界で唯一ゲームをラストクリアした俺、現実世界で正体を隠して無双する〜』  作者: かいばーく


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第十五章・第四話「雨の日の約束」



 週明けの放課後、窓の外には、朝からの雨が降り続いていた。


「傘、持ってきた?」


 昇降口で靴を履き替えていると、莉世が声をかけてきた。


「ああ、一応な」


「じゃあ、一緒に帰ろ。今日は、少し寄りたいところがあるの」


 莉世はそう言うと、自分の傘を広げた。俺も同じように傘を差し、二人並んで、雨の降る街へと歩き出した。


 濡れた路面に、街灯の光がぼんやりと映り込んでいる。雨音だけが静かに響く中、二人の間には、穏やかな沈黙が流れていた。


「どこに行くんだ?」


「内緒」


 莉世は悪戯っぽく笑うと、少し歩調を速めた。その背中を追いかけながら、俺は思わず口元を緩めていた。


 やがて辿り着いたのは、商店街の外れにある、小さな雑貨屋だった。古い木製の看板が、雨に濡れてしっとりと光っている。


「ここ、前から気になってたの」


 莉世はそう言いながら、店の扉を開けた。中には、手作りの小物や、アンティーク調の雑貨が、所狭しと並べられている。


「こういう店、好きなんだな」


「うん。落ち着くでしょ」


 莉世は嬉しそうに、棚に並べられた小さなガラス細工を眺め始めた。その横顔を見つめながら、俺は、こんな何気ない時間が、どれほど貴重なものかを改めて実感していた。


「これ、可愛いな」


 ふと、棚の隅に置かれた、小さな星型のキーホルダーが目に留まった。淡い青色のガラスが、窓から差し込む光を受けて、柔らかく輝いている。


「あ、本当だ。綺麗」


「買ってやるよ」


「え、いいの?」


「記念に、な」


 俺がそう言うと、莉世は一瞬驚いたような顔をした後、嬉しそうに微笑んだ。


「ありがとう。大切にする」


 会計を済ませ、店を出ると、雨は少し小降りになっていた。莉世は、買ったばかりのキーホルダーを、大切そうに鞄につけている。


「ねえ、蒼くん」


「何だ」


「何があっても、私たち、ちゃんと一緒にいようね」


 莉世のその言葉に、俺は静かに頷いた。雨上がりの夕暮れの空に、うっすらと虹がかかり始めていた。


【作者からのお願い】

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!

「アステリズム・オンラインの続きが気になる!」

「蒼のこれからの無双に期待!」

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