ワイバーン討伐 (4)
お久しぶりです。
続きます。
《お茶の間の皆さんこんにちは! 吹出し(仮)です。前回までは、ワイバーン討伐のために森に来ています。僕がラン司教に尋問されてガクブルだったり、仮面をつけた謎の男さんとその従者ぽっい人がでてきて、パーティーナイト?を始めようとしたりしていました。そして急転直下の魔物襲撃です!! いやー眠いです。はい。ほんと眠いです》
謎の仮面の男がリオを見ながら空を指さす。
「おお、A級冒険者のリオだな。お前の依頼がもうすぐ来るぞ。」
《9時の方向!猛烈な速さで魔獣が接近中!》
突風が吹き荒れる。
森の木々が激しく揺れ今にも折れそうにしなっていた。
木の葉は風に巻き上げられ石とともに討伐隊に降りそそいだ。
視界が効かなくなる中リオは向かってくる魔獣を見据え、武器を構えた。
長柄の剣鉈は月光のもと鈍色に刀身を光らせている。
いっそう、突風が激しさを増したとき、キンッと空気が凍った。
討伐隊一同が見たのは逆巻いていた木の葉や石、風の動きまで凍っており、その中に薄汚れた大きなワイバーンが目を血走らせた状態で固まっていた。
しかしその一瞬あとでじゅうじゅうとまるで腐り落ちるように氷が解けていく。
「厄介だな」
リオは眉を寄せワイバーンを見る。
だがすぐに切り替え、次は雷を降らす。ワイバーンが動けぬうちに
別の術を作成していく。
ワイバーンが苦しみながら咆哮をあげる。もとの声など分からないほど、おどろおどろしいその声はひどく耳障りだった。
リオの術は完成した。
ワイバーンの上に道中に聖騎士たちが作成していた魔方陣が作られ月にやさしく照らされている。
しかし、発動は以前のものとは異なり、上空の月の光が魔方陣を通過するときその光がより輝きを増しているようだった。
この光に当たったワイバーンの体は青い炎に包まれやがて全身が炎に包まれた。
大きな体がゆっくりと炎にやかれ崩れていく。
討伐隊のものたちは一様にほっとした顔でその光景を眺めていた。
「ふむ、お前たち、そんな惚けていていいのか?もうすぐもっと厄介なものが来るというのに」
「…お前は、さっきからまるで、」
リュランが謎の男に声をかけようとしたとき、森が揺れた。
ワイバーンの咆哮は穢れを伝播し、すでに穢れに触れたもの、吸い込んでいたものをこの地に呼び寄せる。
穢れを持つ生き物によるスタンピードが始まった。
「主様、聞いていません。せっかくミラーボールもってきたのに」
「ああ、気にするな」
《あんた達まじで何なの?死神か何かですか?死の宣告でもしに来たの?》
討伐隊の方々から怒声が響く
ホウが一声鳴いた。
慌てていた討伐隊はホウに目を向ける。
「ホウさんの方が我々人間より冷静のようだ。さてみなさん、それぞれの役割を分担して討伐を進めましょう。私のフルコースを食べておいて疲れたとは言いませんよね?」
笑顔で言い切るラン司教は通常営業のようだ。
リュランはフッとわらうとリオと並び立った。
「君の依頼は終わったから休んでいるか?」
リオは困り顔をしながら返答をした。
「ラン司教のあの言葉を聞いてやすめると思う?後で追加報酬を請求するよ」
はじめこそごたついたものの、順調に討伐をしていく。
森の奥からオークキングが突進してきた。
しかしすぐ、一閃されたオークキングが横たわった。
「うわ、切れ味がすごい。祭具だって言ってたけど穢れのついた魔獣には効果が高いのかもしれない」
「それ、聖の小刀?」
「そう、所作をカッコつけてやってみたけど太刀になったよ」
「…ふーん !!」
《9時の方向より群体が着ます》
ガサガサと鳥とは異なる羽音がこちらに近づく。
大量の魔虫が森の中に見えていた。
「これはまずい」
リオが雷や氷で応戦し、火や水で応戦しているものもいるがよけられたり、短時間であれば耐えるものもいてほとんど魔法が効いていない。穢れの浄化をする魔方陣すら耐えているようだった。
「森ごと焼き尽くす?」
「それは 」
「やれやれお前たち、情けないな。仕方ないのでこの私がいいものをやろう」
と謎の仮面の男が従者に指示して聖騎士たちに手渡したのは先ほどしまおうとしていたミラーボールだった。
「おい、これをどうしろと、」
「このすべての鏡面にある魔方陣は浄化用のものですね。」
ラン司教が声をかける。
「その通りだ。さすが司教殿わかっていらっしゃる。箱でもつっくって虫を入れ、箱の中に設置したミラーボールに浄化の光を当てつつければいいようになるだろう。倒せなくともその後火で燃やせるだろう」
この話を聞いていた聖騎士の一人が虫の進行方向と後方、に壁を作った。さらにほかのものが風で虫をその壁に投げ入れていく。
リオは左右から氷をはり壁の面へと虫を追い立てた。あらかた虫が入ると左右を土壁で覆い、ミラーボールを投げ入れふたをする。
天井となる部分に小さく穴をあけ。聖水を流し込みながら魔方陣を作成していく。
聖騎士たちが浄化の光をいくつか穴に注いだ時、虫の浄化が済んだことが空気でわかった。
《お、終わったー!!やった( ´∀` )》
吹き出し(仮)が喜ぶと、討伐隊一同はその場にへたり込んだ。
仮面の男:フハハハハ、さすが私だ
従者:まったくです。主様は素晴らしいです。
吹き出し:死神がまた何か言ってる。
仮面の男はあつかいにくい




