2話
トレーナ…じゃなかった女神様とのトレーニングの日々を思い出しながら歩いていると周りに気配を感じた。
これは…囲まれてるな。
「転生してから初めての戦闘だ、俺のチートがどれほどのものかためる良い機会だ!」
指を鳴らしながらそう言うと気配の正体が現れる。
周りを囲んでいたのはゲームでおなじみゴブリンだった。
数は…5体か?
どいつも武器を持ち殺気に満ちている。
「さあ、やろうか!」
異世界での初戦闘が幕を上げた。
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戦いはあっさりと終わった。
迫りくるゴブリンを力任せに殴り蹴る。
それだけで相手の身体はひしゃげ砕け散る。
力任せの暴力による蹂躙が繰り広げられた。
「うお、自分でやっといて何だかグロいな。」
自分の行いに若干引きつつ町を目指して歩き出す。
「ラノベとかではこういう場面でモンスターに襲われてる馬車とか助けてお姫様と仲良くなったりするもんだけど。」
そんなことを口に出しながら進むと。
「イヤァァァァァ!」
と、叫び声が聞こえた。
声の方向に急ぐと盗賊らしき男たちに囲まれ絶対絶命といった様子の女の子がいた。
「ようやく追い詰めたぞ小娘が!」
「ちょこまかと逃げやがって。」
見た感じ盗賊に襲われてる美少女って感じか。
「すいません!許してください!出来心だったんです!」
「うるせぇ!俺達の金を盗んでおいてタダですむと思うなよ!」
「盗賊が盗賊の被害にあうとか笑えねぇんだよ!」
どっちも盗賊なんかい。
たしかに、女の子をよく見るとフード付きの身軽な服装に腰には短剣、様々な小道具が入っているのであろうポーチといったRPGとかでよく見る盗賊の格好であった。
「本当にすいませんでした!お金はお返ししますので助けてください!」
女の子はそう言って金の入った小包を差し出した。
金額はあまり多く無さそうだ、盗賊も世知辛い。
「ふざけんな!全体の半分もねぇじゃねぇか!」
「騙されると思ってんのか!」
「ちくしょう!頭悪そうな見た目してんのに!」
ちょろまかす気だったんか、結構どうしようもねぇなあの女。
「つーか俺達に盗みを働いて助かろうってんのが間違いなんだよなぁ。」
「そーだな、てめぇの持ってる有り金全部頂いてその体も頂こうか。」
「見てくれもかなり良いし、俺達が楽しんだあとでもそこそこの値で売れるだろ。」
「えー。マ、マジで言ってます?」
女の子の顔がみるみるうちに青くなってくる。
たしかに見た目はかなり良い。
銀髪のショートヘアーに青い目をした初見ならまず一目惚れしてもおかしくないくらいの美少女だ。
相手が盗賊とはいえ盗みを働いてるし、命がかかった状況なのに騙そうとするしで全然そんな気にならないけど。
でもこのまま見逃すのもなぁ。
どうしたもんかと考えていると女の子と目が合った。
「!そ、そこの強そうな人!助けてください!命とか諸々がピンチなんです!」
そんなことを大声で言うもんだから盗賊たちに俺の存在がバレた。
「なんだテメェは!いつからいやがった!?」
「結構前からいたよ。」
「とにかく、見られたからには生かしておけねぇ、衛兵どもに通報されたら面倒だ。」
「見るからに強いと分かるが、この人数差ではさすがに適うまい。」
「おまえはその女が逃げねぇようにしとけよ。」
「おう、その生意気そうな男がぶっ殺されるのを特等席でみておくぜ。」
「人を殺すのはできる限り避けたいんだ。手加減してやるからさっさとかかってこい。」
「なめやがって!」
そう言って盗賊たちは襲いかかってきた。
さっきのゴブリンどもが能力確認用の手加減なしの集団戦だとすれば今回は命を奪わない程度に戦う手加減ありの模擬戦といったところか。
俺は相手を殺さないようある程度力を抜いて腕を振り回す。
「げふ!」
盗賊の一人が吹き飛ばされ木に激突して意識を飛ばした。
よし、生きてるな。
これくらいの力加減なら大丈夫なことが確認できた。
「は?」
「なにがおきた?」
「腕を振っただけだよな?あいつ。」
さて、残りも片付けるか。




