冒険者初クエストはお決まりな件
更新がだいぶ遅れてしまいました。これから出すキャラの設定を考えていました。え?言い訳するな?すいませんでしたorz…!
冒険者のクラスと言うのは普通は、Fランクスタートでそこから徐々に上がっていくシステムである。
もちろん俺もFスタートだと思っていたのだが。ギルド職員を二人倒したからか、俺はCランクスタートになってしまった。
カウンターのお姉さんによると、Cランクのギルド職員を二人も倒したのだから実力がCランク以下のはずがない。ということらしい。
いや、まあ確かにそうだとは思うけど…。何というか、ガレア達のランクをいきなり超えてしまった。
チラリと後ろを見ると、ガレア達が口を開けてポカンとしていた。そりゃあ後輩がいきなり自分のランクを超えたら驚くだろう…。
「…い、いきなりCだと?」
「Cスタートなんて聞いたことねえぞ…」
「…はい。Cランクスタートの冒険者は過去にも4人しかいません。その中には後に英雄と呼ばれる方や、ギルドの最高幹部になっている方もいらっしゃります…」
なにその超エリート達…そんなのと同じCランクスタートなんて欲しくないんですけど…。
「あの。Fランクスタートじゃ駄目なんですか?」
超エリート達と比べられるのは嫌だからな。Fランクスタートの方が無駄な注目も浴びないだろう。
「駄目ですね。上からの指示なので。」
ですよねぇ〜…。無理とわかればグダグダ言っても仕方ない。せっかく冒険者になったんだし、それらしい事をしないとな。
「そうですか。じゃあ早速依頼を受けたいんですけど。」
俺の切り替えの早さに目を点にした周囲の人間を無視し、カウンターの横にある、依頼が貼られている掲示板に目を向け”あるクエスト“を探し出した。
「あ、はい。Cランク適正クエストはその掲示板の一番上の段に貼ってあります。」
なぜCランククエストが掲示板の一番上なのかというと、Cランクより上。つまりBランク以上の依頼は二階の掲示板にあるからだ。
「おっ。あったあった。」
掲示板の下の方に俺の目当ての依頼が見つかった。
冒険者の初依頼と言えばこれだよね!!
「ゴブリン討伐…ですか?」
ダンッと勢いよく見せた紙を見てカウンターのお姉さんが怪訝な顔をした。
そりゃCランクにたった今なった俺がFランクの唯一の討伐系クエスト”ゴブリン討伐“を受注しようとしているのだからそんな顔をするのもわかる。
しかし俺にはゴブリンを倒したいだけではなくちゃんと明白な理由があるのだ。
「Cランクになれたとは言え、初の依頼なんです。ですので、まずはFランクのクエストを受けてみようと思いまして。」
その答えを聞いて納得したような顔になり、うんうんと頷いていた。
「なるほどです。では、こちらの依頼書にサインを。」
出された紙に名前を書き受注し終わった。
「こちらの依頼は、ここから馬車で1日ほどの場所にある、ゴブリンが住み着いた山があります。その山付近に小さな村があるのですが、最近ゴブリンの群れが食料を求めて姿を見せるので退治してほしい、と言った内容です。」
子供だから読みにくいだろうなんて思っているのだろうか?まぁ読む必要がなくなったから楽でいいけど…。にしても馬車で1日ってどのくらいの距離なんだ?
「あそこの山か…。馬車で1日っつってるが基本冒険者は徒歩だ。急いでも2日近くはかかるだろうな。」
ランクを抜かれた衝撃から立ち直ったのか手前のオッサンが教えてくれた。
まぁ時間に関しては徒歩で行くわけでもないし二日はかからないだろう。俺には秘策があるからな!!
「大丈夫です。では今から行ってきます。」
「「「は?」」」
なに言ってんのこいつ。みたいな目で見られた。何かおかしなことでも言っただろうか?
「あ、あのな?坊主。1日以上かかる依頼はそれなりに準備をしてから行くもんなんだ。今日は準備をして明日にしろ。」
なるほど。そういうわけか。でも何を準備しろというのだろう。今回必要なものはゴブリンを狩りたい。ただその気持ちだけではないのだろうか?
「いえ、準備はできてますので。」
「そ、そうか?それならいいんだが…」
心配性のオッサンなのかな?日本の父親を思い出すなぁ…こんなにイカつくないけど。
「手伝ってあげても良かったんだけどどうせ断るんだろう?」
「はい、流石にそこまではしていただけませんよ。」
ガレアさん。よくお分かりで!ゴブリンは一人で倒したいんだよな。
「ははっ、君は本当にませた子供だな。」
「それじゃあそろそろ行きますね。ガレアさん、皆さん。ありがとうございました。」
丁寧に日本のお辞儀を披露した。この腰の曲がり…我ながら完璧だ。
「へっ、よく出来た子供だな。」
中身子供って年齢じゃないけどな。いや、学生だったし…一応子供か?まあどうでもいいや。
「お礼はいつか必ずしますね。」
ニッコリ笑顔でガレア達に言った。最近作り笑顔が上手くなっている気がする。
俺はガレア達と別れ冒険者ギルドから出た。来た道を戻りフローリア王国を出た。
とりあえず馬車で一日、徒歩で二日か。そんなにかけている暇はないからな。
少し歩いて人影が見えなくなってきたところで足を止めスゥーっと息を吸う。
「出て来い!ハク!!!」
俺が叫ぶと同時に、俺の前にブワッと黒い煙のようなものが発生した。そして煙の中から一匹の大きな白狼が出てきた。
「久しいな主様。」
「そうか?そこまで日数は経ってないだろう?それよりゴブリンがいる山に行くぞ。乗っけてくれ。」
「了解した。」
ハクにまたがり草原を駆け抜ける。風が寒い。というかこの前乗った時よりハクの体格がデカくなった気がするんだけど気のせいかな?
「ハク、なんかでかくなった?」
「うむ?そうか?主様に呼ばれる前に雑魚を喰いまくっていたからかもしれんな。」
ん?どういうことだ。呼ぶ前って俺の中にいる的なことをザクス言ってなかったっけ。
「呼ばれる前はどこにいたんだ?」
「うむ。もっと西の草原にいた。そこで召喚陣が浮かび上がって呼ばれるのだ。」
初めて知ったぜその衝撃の事実。ザクスめ…。
そんな話をしながら二時間くらい経っただろうか?
「主様よ。そろそろ着くぞ。」
「ん?どこにー?」
思わず聞いてしまったがこれは仕方ないだろう。1日はかからなくても半日はかかると思っていたのだ。それがたったの二時間で着くなんて思ってもいないだろう?
「ゴブリンの森じゃなかったのか?」
「いや…あってるけど…」
なに当たり前だろ。みたいに言っちゃってんの?この犬。
「我の足にかかればこのくらい屁でもない。これでも主様が乗っているからスピードを落としているのだぞ?」
本日二度目の衝撃の事実。
…てか村が見えてきたんだが。もしかして山付近の村ってアレかな。いや、それは流石に…
「あの村の奥に山があるぞ。」
マジかい…。
「…ん?なんだあれ。」
どんどん近づいてきた村をよく見ると、人間が何かに追われていた。ありゃもしかして…
「ゴブリンかっ!」
さあ始めよう。初心者冒険者必須クエスト。ゴブリン討伐を…!!
実はこの作品に出すキャラだけでなく新たに書いている二作品目の話も考えてました。もちろん、二作品目はストックを作ろうと思います…笑




