冒険者になれた件
またもや更新が遅れてしまいました。やはり二日に一回もキツイですね。笑
ストックがある人が羨ましい限りです…
ギルドカウンターの奥のドアを潜ると、体育館のような部屋につながっていた。
なかなかデカい。天井も普通の体育館の1/2ほど高い。
「でか…」
つい口からそんな言葉が出てしまった。
「ははは!!ここがギルド自慢の多目的会館だ!戦闘はもちろん、集会にも使える!!驚いただろう!!」
その多目的会館とやらの真ん中あたりに立っていたムキムキのオッサンが、俺の反応が嬉しかったのかニコニコしている。
なんか怖い。このオッサンを見るだけで冒険者を辞めようかと迷ってしまった。
「さて!いきなりだがテストを始めようか!!いつでもかかってきなさい!初めは攻撃を受けてあげましょう!!」
え、なに。このオッサン、そんなに強いの?やだな〜…戦いたくないなぁ。まぁ受けてくれるって言うし、やるしかないかぁ…。
なんて思いながら頭をポリポリかいてオッサンを見る。あれだけ筋肉あれば吹っ飛んでも大丈夫だろう。
スーッと右手をオッサンにかざす。オッサンは、おいおいどうした?なんて言いながらニコニコ笑っている。
「すいません。」
一応先に謝っておこう。多分痛いしね!
まずは手始めに軽く様子を見るか。
「…ん?」
なぜ謝られたの?という感じに頭上に?を浮かべるオッサン。
(炎槍。)
かざした右手の先がボワッと光り、数本の炎槍がオッサンに向かって飛んでいく。
ドオオォン
爆音とともにオッサンは後ろに吹っ飛び壁に激突し、その場で気を失った。
え。終わり?中級魔法なんだけど…。俺のビジョンでは中級魔法を簡単にあしらわれ王級魔法くらいは使わなければならないくらいだったのだ。
なんて言うか、このオッサン…。
「見掛け倒しかよ…」
ちょっと緊張してた時間を返せ!
と、そこに爆音を聞いてギルドカウンターにいたお姉さんが部屋を覗いてきた。
「調子はどうでー…え。マタルアさん!?」
カウンターのお姉さんがオッサンに駆け寄り安否を確認していた。ふぅーと安堵していたことから普通に気を失っているだけなのだろう。
「一体なにがあったんですか?」
カウンターのお姉さんが俺とオッサンを交互に見ながら聞いてきた。信じられないと言った顔をしている。
そりゃ筋肉ムキムキを五歳児が倒せば驚くだろうけど。
「魔法を発動したらこうなりました。」
簡略的に答えたのだがその答えに納得していないのかお姉さんは顔を歪ませた。
なに?その嘘つきを見る目は。
「あのですね?マタルアさんはC級なんですよ?」
「C級?」
お姉さんによると説明はこうだった。
冒険者ギルドに問わず、あらゆる施設のクラス分けはS、A、B、C、D、E、Fに分かれていてたいていの冒険者はDランクがEランクに属しているとのことだった。
たまにC+など+がつくことがあるらしいのだがコレはB程ではないがCよりも上的なことということだ。そんな簡単な感じの理解で恐らくあっているだろう。
「…本当にマタルアさんを魔法で倒したんですよね?となると上級魔法…もしかして王級魔法で…?」
「いえ、中級魔法です。」
「…は?」
嘘はついていない。俺だって…は?って言いたい気分なんだ。お試し気分でぶっ放した魔法でムキムキがノックダウンなんて思いもしないだろ!
「はぁ。もういいです。ギルド職員を呼びましたので数人くるはずです。マタルアさんを倒す冒険者候補なんて普通はありえませんからね。そこでもう一度試験を行いますのでよろしいですか?」
なんか…カンニングを疑われて もう一度同じ試験を受けてみろ! って言われている気分なんだけど。
「わかりました。」
俺の返事と同時くらいにドアが開き数人のギルド職員が入ってきた。
「じゃあ俺が相手になるぜ。早速だがかかってきな。」
茶髪オールバックの20代前半のお兄さんが俺の前に立った。このオールバック…なぜかベルゼルトを思い出して無性に腹がたつ。
そのせいなのか妙に力がこもってしまう。こいつの余裕そうな態度もムカつくので俺も余裕だという感じにアピールしよう!
右手をポケットに突っ込み左手を茶髪オールバックにかざす。さて。もう一度中級魔法で倒せばいいのかな。
(炎槍。)
ドオォン
…あれ。さっき発動した時と感覚が違う?
「はぁ?この程度でマタルアがやられるわけねぇだろ。確かに中級魔法にしたら強すぎるがそれでも上級程度だ。やられるはずがねぇ。」
いや、え?なに。さっきのはいわゆるラッキーパンチってことですか?
「もういいや。次はこっちからいくぜ?」
茶髪オールバックはニヤッと笑って俺を見つめる。これは余裕アピールしてる場合じゃないなっー!
ポケットから右手をだし体制を整え茶髪オールバックが突っ込んでくるのをバックステップで回避しながら右手をかざし魔法を発動する。
(炎槍ー!!!)
ドオオオォン
この感覚は…もしかして。
マタルアに魔法を発動した時と同じ感覚だったのでこれはと思い、茶髪オールバックが吹っ飛んでいった方を凝視する。
茶髪オールバックは壁にめり込んでいた。もちろん気を失っていた。
「「「…え…?」」」
ギルドカウンターのお姉さんだけじゃなく他のギルド職員の人も目を点にさせている。
まさか五歳児が本当にギルド職員を倒すなんて思っていなかったのだろう。マタルアの事は事故か、セコイことをしたのだろうと思っていたのか。
何にしろ疑われた事について多少腹が立っていたので嫌味を込めてギルド職員に言い放つ。
「…ね?中級魔法で倒せたでしょ?」
「え…あっ…」
カウンターのお姉さんはどうしていいのかわからずキョロキョロしている。周りのギルド職員の動きを見ているのだろう。
「と、とりあえずギルドカウンター前の席で待っていただけますか?上と少々相談をしなければならないので。」
「冒険者にはなれないのでしょうか?」
「い、いえ!もちろんテストは合格です!上との相談内容はスタートランクです。すでにサーベルトさんはFランクではありませんので…。」
年上が五歳児に敬語というのは面白い絵面だな。なんて思いつつ冒険者にはなれるということに安心していた。
さて。言われた通り、ガレア達の元に戻るとするか。
俺がドアを出るとすぐにガレア達がいた。
「すげえ爆音が聞こえたけど坊主、なんかあったのか!?」
心配してくれたのかな?ここは正直に言うことにした。
「いえ、テストでギルド職員の方を倒してしまった時の音ですかね?」
「「「「「は?…はぁ!?」」」」」
「いや倒したって、相手はCランクだろ!?しかも今回はあのマタルアだろ!?」
「ありえねぇ…坊主みたいな子供がどうやってあんなのを倒すんだよ!」
「あのマタルアを倒すなんて…嘘だろ!?」
えっと。皆さん。あのマタルアってどのマタルアですか…?そんなに有名なの?あのムキムキ。
「新人イジリのマタルア…俺も昔あいつにゃ世話になったぜ。クソ。思い出すだけでムカつくぜ。」
何だそのダサい二つ名は…。
ガレア達とそんな話をしているとカウンターのお姉さんが帰ってきた。
「サーベルトさん。こちらへ。」
ギルドカウンターの所まで行くと、カードが一枚手元に置いてあった。
カウンターまでついてきたガレア達がおぉという声をあげる。
「本当に冒険者になれたんだな…やるじゃねえか…」
「Eランクになるまで手伝ってやろうか?ははは!」
「いえ、あの…その必要はありません。」
ガレア達の会話をカウンターのお姉さんが止めた。必要がないとはどうゆうことだろうか。
するとお姉さんは俺にスッと手元のカードを俺に渡してきた。受け取り見ると
【冒険者ギルド】
名前:サーベルト・R・アラディア
クラス:C
と書かれていた。
…え。いきなりCなの?
…………………………………………………
《ステータス》
サーベルト・ルシフェル・アラディア
種族:魔族
称号:冒険者
冒険者クラス:C
使用可能魔法:魔界神級魔法・天界聖級魔法
スキル:火炎操作・水流操作・風力操作・雷光操作・暗闇操作・土塊操作・無詠唱・自在変化・戦意喪失・魔獣支配
魔法属性:火・水・風・光・闇・土・無
剣術レベル:6
魔法レベル:8
攻撃力上昇Lv.3
防御力上昇Lv.3
魔法量上昇Lv.4
急いで書いたので矛盾点や誤字脱字、言い回しが下手などなどがあると思います…。見つけた方はご指摘をいただければなと思っております。
ベル君が中々5歳から進みません…。いきなり大人にしたくなっちゃいます笑




