87.謎の少女と男性
※この物語はフィクションです。実際にいる人物、団体とは一切関係ありません。
ラン原作品
現代異世界ファンタジー
『アサシン』
毎週土曜日に1話ずつ投稿!
原作だけでなく、イラストなども投稿しているので、気になる方はXを見に行ってみてください。
イラスト垢 @RAN_assn
創作メイキング垢 @Ran_Makin
人間界 スージーの部屋
アカネ「なんとか戻って来れた…」
ネス「やばい…吐きそう…」
ミヤ「その子抱えたまんま吐かないで!吐くなら僕らが預かるから!」
ネス「そうして…ちょっとトイレで吐いてくる…」
ネスはミヤに少女を押し付けて、トイレへ駆けて行った。
ネム「ネス、男に思いっきり触れられて体調崩しちゃったね…」
トイレの方向から見事に嘔吐する音が聞こえてくる。
ネメシス「どんだけ嫌だったんだよ…」
アカネ「まぁ、男性恐怖症持ちのネスにはキツイよな…あれは…」
モコ「突然不意打ちで触れられたからね…」
サスケ「次そいつに会ったら殺すか…」
ネム「あっ、良いね!私も参加する!」
シロ「なんだ?この物騒なやり取り…」
レン「少し気になったんだけど、ラール」
ラール「何?」
レン「さっき戦った人の事、お姉ちゃんと話してたよね?」
ラール「そうだね」
アカネ「で、あいつはなんなんだよ…」
ラール「わかった事で言うと、僕らを襲って来た彼…まぁ、悪魔なんだけど、彼の能力は『時間を操る能力』だったんだ」
アカネ「え?『ザ・◯ールド』?」
ラール「やめて?消されちゃう…でもまぁほとんどそんなものかな…」
サスケ「でも、あいつ時止める事しかしてないぞ?」
ラール「そもそも時止めれるだけでも強力なのに、時加速とかされなよ?全員死亡のバッドエンドだよ?」
ネメシス「なんでそんなジョ◯ョなんだよ」
ラール「彼が時を止めるしか使わないのはそれが1番僕らに有効だからだし、僕らを殺してもメリットがないって思ったからかもね…」
ネム「でも、私ら殺した方がこの子もすぐに取り返せたのにね…」
ラール「正直、そうしたって意味ないって相手が思ったのかもよ?」
モコ「え?なんで…」
ネス「私の憶測でしかないけど、もしかしたら、あいつが私らの依頼主だったかもしれないからよ…」
アカネ「あ、生還した」
ネス「えぇ…食べた物全部吐いて今胃の中空っぽよ」
アカネ「で、あいつが依頼主ってどう言う事だよ」
ラール「ちなみに、僕もネスと同じ考えだよ」
シロ「相変わらず把握能力が高いな…」
ネメシス「なんでそう思うんだよ…」
ネス「私達を殺さないのはシンプルに目的がその子供であって、私達じゃない。それに依頼主が依頼を完遂してくれた私達を全滅させるのは実はギルド運営の規約に引っかかるのよ」
ラール「そう。ただの部外者なら僕らは瞬殺されてただろうね。でもそれをしなかったんだから、相手が依頼主なのはかなり高いよ。それに、多分彼、洞窟から離れたところで僕らが出るのずっと待ってたと思う」
シロ「あの洞窟を知ってるのは一度そいつの依頼を受けた奴か、依頼主しか知らないからな…合点は行くな…」
アカネ「なら、やばくね?ネスそいつ思いっきり蹴り上げてたぞ?」
ネム「ねぇ、ネス?規約的に依頼主に暴行加えるのって規約違反なの?」
ネス「そんなのは無いわよ。まぁ、多分悪魔商人から厳重注意を受けたり、その問題行動が連続して続いたらマズイかもだけど」
ラール「僕らは初犯だから大丈夫!」
アカネ「何も良くねぇだろ!取り敢えず、戻るか?」
???「その必要はありませんよ」
その時、聞き慣れない男の声が聞こえて来た。
なんと、ネスに蹴り上げられた男が居たのだった。
アカネ「でででででで出たーーーーーーーーー!!!」
ラール「てか直接襲撃?」
???「違いますよ」
男はフードを脱ぐと、そこにはエルフ耳の茶髪ショートにモノクルを掛け、スーツを着た明らかに悪魔であろう男性がいたのだった。
???「私の名前はシルエ、今、そこの方で抱いている少女、リヴェお嬢様の執事です」
アカネ「……」
ミヤ「………」
ネス「……」
アカネ「お、お嬢様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」
シロ「少しは声量を下げろ!」
アカネ「え!?いや、へっ!?」
ネム「この子、お嬢様なの!?」
ラール「お嬢様とは思えない扱いされてたよ?」
シロ「おいやめろ」
シルエ「それについては何も言えませんが…」
ネス「で、直接私達から彼女を迎えに来たと…」
シルエ「そうですが…まずは謝罪をさせてください」
そう言うと、シルエと言う男性はアサシンに深々と頭を下げた。
シルエ「この度は、突然皆様を襲撃して申し訳ございませんでした」
アカネ「えっ!?お、おう…」
シルエ「その後、悪魔商人様から『ギルドアサシンは一度前魔王、アクア様の襲撃を受けているので、そう言うのには警戒心が高い』と聞き、申し訳ないことをしました。私も、お嬢様が連れて行かれると思い、咄嗟にしてしまいました…」
ラール「なるほど…」
ネス「でも、咄嗟にこっちも警戒態勢に入ったのはこっちも悪い…突然蹴った事は私も謝る、ごめんなさい…」
ネム「まぁ、お互い様…ってやつなのかな?」
シルエ「それでお嬢様は…」
ミヤ「大丈夫ですよ!なんの怪我もありませんので」
シルエ「ホッ…良かった……」
アカネ「大丈夫か?こいつにこのリヴェ?とか言う子供預けて…」
レン「一応、嘘は吐いてないよ?」
サスケ「なんでわかるんだ?」
レン「頑張って、能力使ってる」
ネメシス「レン、いつの間にそんな扱えるようになったんだ?」
レン「隠れて練習しまくってた」
ミヤ「じゃあ、この子、シルエさんに渡します」
シルエ「え?」
ネス「元々、その子を助けたくてあんな事したんでしょ?私達がいつまでも預かってても仕方ないし」
シルエ「!ありがとうございます…」
ミヤの腕から、シルエの腕へ幼い少女、リヴェは渡される。
シルエ「本当にありがとうございました。では、後日、報酬は入れておきます」
そして、シルエとリヴェと言う2人は去っていったのだった。
アカネ「なんか、アッサリじゃね?」
ラール「そだね」
シロ「むしろ問題起きてほしいか?」
アカネ「なんかさ、つまらなくね?」
ラール「うん、僕もアカネと一緒かな」
ネス「数日前まであんなバチバチしてたのに…」
モコ「なんか意気投合してない?この2人」
ネメシス「問題児組だな」
アカネ「誰が問題児じゃ!!」
ラール「そーだ!そーだ!失礼だぞ!?」
ネス「なら2人揃ってぶっ殺すしかないわね…」
問題児組「すみませんでした…」
………
その頃…
魔界
シルエ「これで…やっと…」
自身の腕の中でスヤスヤと眠るリヴェ。
彼女の姿を優しく見守り、魔界の荒野を歩き続けているシルエ。
シルエ「もう、安心してください…お嬢様…今度こそ、私が…」
そんな時…
???「随分と、運が良いな!」
シルエ「!」
何者かがシルエ達を襲撃したのだった。




