適性属性
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(゜)#))<<サカナ(ФωФ)ウマイニャ
食後、荷物は既に馬車に積んであるらしく、出発まで好きにしてて良いと言われたので、私は 村の裏から森の中に入った。
お兄ちゃんがついてきた。
「兄の前に、騎士なんだよ。」
と、言っていたけど 要は アルとルークさんから護衛みたいな事言われてるんだろうね。
ボソッと、「副団長怖い…」て呟いていた。
「ここら辺で良いと思うけど、何するのかお兄ちゃんに教えなさ~い。」
「ん~?魔法の練習だよ。ずっと、部屋の中に居たから攻撃魔法が全然出来てなくて」
「あ、あ~、分かったよ。じゃあ、魔物は俺が相手するから 好きなだけ練習して。」
「うん!ありがとう、お兄ちゃん!」
満面の笑みで言うと、「お お おう…」と言って 鼻を押さえながら離れて行った。
早速、魔法を放ってみる。
自分の適性が解らないので、片っ端からやってみる。
威力はなくて良い。
3m程、離れた木に向かって右手を突き出し…
「ファイアボール!」
拳大の火の玉が飛んでいき、木に当たる。火の玉より少し大きめの焦げ跡が付いた。
「ウォーターボール!」
同じく、水の玉が木に当たる。
「ストーンボール!」
同じく、石の玉が当たる。
「ウィンドカッター!」
半円状の風の刃が木に当たる。数cmの裂傷が木に出来た。
「……四大属性有り……だよね、コレ。」
「流石は うちのご主人なのニャ!凄いのニャ!」
後は、光、闇、雷、氷?
あんまり ボールってイメージじゃないなぁ。アローかな?
「ライトアロー!」「ダークアロー!」「ライトニングアロー」「アイスアロー!」
全部出来た……。
「なんだかなぁ~」
「どうしたニャ?」
「ん~、チートだなぁと思ってね。」
私って本当に、勇者なのかな?
全属性有りってなるとそうなのかなって思ってしまう。
まぁ、この世界の人達がどれだけ属性持ってるのか知らないから、今度、調べとこ。
もしかしたら、他に全属性使える人もいるかもだし。
「よし!気にしててもしゃーないし!次、行ってみよ~!」
「ニャ~。何するニャ?」
「部屋の中でやってた「追いかけっこ」を、属性を付けてやってみるんだよ。」
「ニャ!?うち、燃えちゃうニャ!?」
「あはは、ティオに当てたりしないよ~。自分の意思通りに動かせるか確認したいの。」
「ニャ~。なら、良いのニャ。」
「じゃ、早速……」
「ファイアボール!」
今度は木へ飛ばさずに、浮遊させてみる。
大きさを、大きくしたり 小さくしたり、拳大の状態で込める魔力の量を増減させてみたりした。
問題なく出来るようだ。
じゃ~動かしてみよう、としたその時…
練習に使っていた木の後ろの茂みが、ガサガサッと動いた。
現れたのは、小学生位の大きさの緑色の肌に、金の瞳、尖った耳、腰みのを纏い、手には棍棒を持っていた。
……そう、ゴブリンだ。
「うわぁ、本物だよね?って、お兄ちゃん 何してるんだろ。」
「さぼりニャ。お仕置きニャ!」
「……まぁ、いっか~。」
ゴブリンが私を見て、ニタリと嗤った。
外見で弱そうとでも思ったようだ。
私は、ムッとして出したままだった火の玉をゴブリン目掛けて飛ばした。
「ゲヘヘ」
こんなの余裕とでも言うように笑い、左に避けた。
だが、私が右手を左に振ると火の玉も左に曲がった。
「ギャッ!」
ゴブリンの左腕に火の玉が直撃した。
驚き、慌てて火を消そうとする。
私は 落ち着いて追撃を加えた。
「ファイアアロー!」
3個同時に火の矢が、ゴブリンに突き刺さる。
「ギャッ~!」
火がゴブリンを包み、ゴブリンの死と共に消える。
ゴブリンのいた場所に、小さな緑色の魔石が残った。
「……なんか、呆気なかった?」
「魔石ゲットなのニャ~。」
ティオは、ウキウキと魔石を回収する。
此れが、私の異世界初戦闘?……でした。




