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平和な世界に勇者召喚  作者: 和威
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21/107

初、獣人さん

シリトリΨ( ̄∇ ̄)Ψ

(⌒‐⌒)リブロース!

スキヤキ~Ψ( ̄∇ ̄)Ψ

(⌒‐⌒)キ、キンカハム!

ムッ?ムムム…ムシキング?Ψ( ̄∇ ̄;)Ψ

(⌒‐⌒)ムシハダメヨ?

……………Ψ( ̄∇ ̄)Ψ

ナンデ!☆(〇o(○=(ーοー)o


お兄ちゃんが慌てて戻ってきた。

何でも、ゴブリンの数匹を相手にしていたらしいんだけど、最後の1匹を仕留めた時 私と引き離されてた事に気付き、急いで戻ってきたんだって。

「何も、問題は起きなかったか!?」

「ん、問題無いよ!」

ゴブリンが1匹来たけど、問題なかった!

「そ、そうか 良かった。……もう少し、魔法の練習するか?」

「ううん、今日はもう良いよ。それに、そろそろ出発の時間じゃない?」

「うお!ほんとだ。これ以上 遅くなったら父さんに怒やされるな。急いで、戻ろうか!」

「うん!ティオ~戻るよ~。」

「ニャ~」




村に戻ると、幌馬車が2台 村の入口側に置いてあった。

1つは私とお兄ちゃんが乗ってきた馬車で、もう1つは両親が乗ってきた馬車だ。

荷物のほとんどが、親の馬車に積んである。

馬車に近付くと、ゴーリさんが見知らぬ2人を連れてやって来た。

「……チナツちゃん、王都で冒険者になるって聞いたんだが本当かい?」

「?はい、落ち着いたら ギルドに行こうと思ってます。」

「マジか!?っしゃあ~!」

何故か、ガッツポーズをして喜ぶゴーリさん 、だが 次の瞬間、お兄ちゃんの左腕が首に巻き付く。

「…何が、しゃあ~なのか あっちで身体に聞こうか?」

「ひ、人には言葉が有るだろう!言葉で聞けよ!」

「…昨日、近付くな、話すな、息するなって言っただろ?1つも守れてないじゃないか?」

「全部守ったら、死ぬだろ!?」

「……さっ、あっちへ逝こうか~。」

「あああ、助けろ~!チャム!チャッツ!」

お兄ちゃんに引き摺られて、ゴーリさんは行ってしまった。

チャム、チャッツと呼ばれた2人は 手を降って見送っていた。

「……では!初めまして~、私が姉のチャムだよ~!」

「……弟のチャッツです。」

「チナツ・クロイツです。初めまして」

チャムさんとチャッツさんは、なんと!獣人です!

丸っこい耳と長い尻尾。チャムさんが 20歳前半位の歳で茶色の虎模様、チャッツさんが20歳前位の歳で白色の虎模様。

「……?虎の獣人さんですか?」

「そだよ~!速さと怪力が自慢なんだ~!」

「……ゴーリと3人で、パーティー……。」

「私達も~ 王都で活動する冒険者だから~チナツがギルドに出入りしてれば~会えると思うんだ~。」

「……だから、挨拶。」

チャムさんは元気いっぱいに、チャッツさんはチャムさんの後ろに控える感じで大人しく言った。

「そうですね!王都で会ったら、よろしくお願いいたします。」

「うん!よろしくね~!」

「……よろしく」

挨拶を終えた頃、お兄ちゃんが戻ってきた。

ゴーリさんの姿は見えない。

「じゃ、チナツ。王都に向かおうか? 」

「えっ、あれ?ゴーリさ……」

「後で、このチャムがちゃんと拾ってくれるから 気にするな!」

「うぇ、嫌だよ~。」

「……ゴーリは、いつもの事。」

「なっ!ほら、父さん達も待ってるから行くぞ!」

そう言って、お兄ちゃんは私の背中を押し 馬車に乗せると自分はさっさと馭者席に向かう。

私は、先に乗っていたお母さんにすかさず 抱き締められた。

「遅いですよ~チナツ!お母さん、ずっと待ってたんだからね!」

「……ごめんなさい。」

「それじゃ~出発!」

「ん。」

お父さんの馬車が先に動きだす。

こうして、私は変な感じだけど まだ見ぬ王都へ戻った。




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