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慰愛霧  作者: 明日葉甘楽
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11/11

06/25


 極端に汗を嫌い 風をこよなく愛す


 寒空は嘘のように消え去り ただ残された曖昧な日


 羽音を持たない蜂だったり 風に靡かないクヌギだったり


 肌に憑く 嫌な感触



 色は鮮やかで良い


 人は気怠げで悪い


 でんでん虫は悠々と壁を喰み 我が物顔で道路を渡る


 そこでなにか 潰れる音がしなかったか?



 紫色は どこか縁を感じる


 もしかしたら 僕はムラサキだったかもしれない


 ムラサキは 僕だったのかも


 風が好きなのは そういう事だろう



 荒れるわけじゃない


 荒むわけじゃない


 ただ洗い流すように


 静かに しとしとと


 ただしとしとと 泣くように落ちていくだけだ


 ただしとしとと 葉を揺らし 落ちていくだけだ



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