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慰愛霧  作者: 明日葉甘楽
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10/11

03/01


 別れる時こそ最も美しいこの部屋に 僕が置いてきた思い出は無かった


 がらりと空いた空間は 陽の光をよく通す


 ほこりが輝き 風の影を見せる



 涙は無く ただ終わる


 白い雲は晴天を呼ぶ


 新たな世界への架橋となる



 夢現の狭間に見えた一つの光が 僕を歓迎しているように見えたのは


 僕がそこへ行きたかったからだ


 僕がそこへ行きたかったからなんだ



 貴方と会えなくなることはない


 貴方の声が聞けなくなるわけではないのに


 夜を照らす月はどうして こうも輝くのか


 君が見ている月は 僕が見ている月と同じだろうか


 左様なら また会う日まで




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