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異世界帰還録  作者: 夜縹 空継
第一章:旅立ち
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第十録:廻る歯車 三節「一難去って。」

「ギルバート聖下、貴方の事情はわかった。

 しかし…あの魔族は私フィリッツランドの客人

 その家族だ提案は受け入れることはできない」

話を全て聞いた上でのご判断。

カンナギ殿の恋人、それは当然報告をしている

であれば国王様の客人も同然、それに危害を

加えるなんて国と争うきっかけになりうる。


「……そうですか」

目を伏せ、何かを考えている様子の

ギルバート聖、私たち騎士は警戒を高める。

目の前の相手は私たちにとって何をしでかすかわからない存在。

…普段の教会の者ならこんな警戒などしない、静かに相手の出方を見る。


「わかりました、この件は国王様にお任せいたします。」

不気味な薄ら笑いの顔とは違い潔くこの件から身を引いた

ありえない、私は魔王ノ宿木を語るギルバート聖に狂気を感じた

確実にあの二人に何かする、その様な確信がある。

「では…アレクサンダー・オル・フィリッツランド王

 本日はお時間を割いて頂きありがとうございました

 我々はこれで失礼致します。」

深く頭を下げ戒罰執行隊と共に退室、見送りのために

何人か兵士とアルメリアが付き添う。

本当にあっさり帰って行った。

「…帰えられましたね」

「そうだな…さてゴルドー国としてどうすべきかな?」


少しのいたずら心なのか私に問うてこられる

「私としてはお二人の保護を申し出たいところですが…

 おそらくですがカンナギ殿は断る可能性が高いです。」

事情を説明した所で戻ってはこないだろう

本人たちは魔王ノ宿木を知っているかどうかわからない

しかし出て行ったあの日なんかしらの不都合はあった。

今更戻ってくるとは考えずらい。

それに──


「保護は相手の思う壺だと考えます。」

今回の奇行はどうにも誘っている様に感じる

わざと私たちの警戒心を煽り接触させようとしている…

確かに彼らには手を出しにくい

魔族と人間のパートナーはすぐに噂になる

追いかけるは簡単だゆえに何かあればすぐに

私どもが対応できてしまう、それに彼らは強い。


「確かになぁ…」

国王様は悩まれている様子。

これ以上、教会と揉めたくもないのだろうと推測ができる。

これから家臣を交えて議論される。

私たち騎士はマーガレットとリブラーを

国王様のそばに残し我々、他の騎士は解散。

私は城に付属している礼拝堂へ足早に向かう


大きな扉を開けて礼拝堂に入る

いくつものステンドグラスから様々な色の光が

厳かな礼拝堂内部を煌びやかに着飾る。

そんな清廉な静けさの中を歩いてゆく。

立ち止まり、祈りを捧げる修道女に声をかけた

「アルメリア…」

「…なんでしょうか?アルレッド様」


こちらへは向かず背を向けたままのアルメリア

彼女の心中も穏やかではないはずだ

あまり問い詰める様な真似はしたくはないが

聞かねばならない事がある。

「君は…魔王ノ宿木の件を知っていたのか?」

「いいえ…初耳です。わたしが知っているのは

 ヨハンナ様の文献のみ、おそらく…ギルバート様が

 お詳しいのは文献以外の、ユダ遺跡などを調査したからでしょう」

彼女は祈りを終わらせてこちらを振り向く

飛行魔術で急いだせいか少し疲れが見える。


ユダ遺跡か…厳格な修道士の修行場だった寺院今は誰も

使わず未だに防護魔法で強固に守られている

入れるのは何らかの資格を持った者のみ

ギルバートはそこで今回の情報を得たのか。

「貴女はギルバート聖をどうお考えですか?」

「…言っている事は一理あります。

 しかし私もあの魔族は無害と判断しました

 例え魔王ノ宿木なる物があったとしても」

「そう…ですか、これからどうしますか?」

「一先ずはベロニカ様に今回の件をご報告の上で判断を仰ぎます」

妥当な判断、ギルバート聖の行動は明らかに問題行動…

何らかの処罰が下される可能性がある、それにベロニカ聖は第四教皇

ギルバート聖よりも権力があり誠実な女性、アルメリアの直属の上司でもある。




「わかりました…私どもも騎士として協力に当たらせてもらいます」

「…ありがとうございます」

間を置いての返答、だが以前の様な拒絶は少ない…

彼女の心境に変化があった、今はそれを受け入れる時間がいる。

私は彼女の変化を嬉しく思う

アルメリアに頭を下げ背を向けた。

歩き出そうとしたその時──


「アルレッド…貴方はなぜ初めからあの二人を信用なさったのですか」

理由…それを話してもアルメリアは

納得しないだろう、でも私は正直に全て話す。

振り返り、彼女の瞳を見据え言葉を伝える。

「…直感ですよ、あとはまぁ彼の礼儀正しい対応に

 曇りのない覚悟を持った瞳そんな彼が

 信頼するヤテンラ殿を私は信用した、それだけです」


「…そう、ですか」

いつもと違う反応、いつもなら私の理由を否定していたはず。

アルメリアは人を信用できない、過去がそれを許してくれない。

でも…今回の件でそれが少し傾いた、ほんの少しだけ。

私は彼女の会話は終わり、礼拝堂を後にした。

閲覧ありがとうございます!

ちょっとお知らせというか…まぁその人物の設定とかを

ラフ付きで書こうと思うんですがそれを作品内でするか

設定資料だけの作品を作るからちょっと悩み中です

多分、上手いこと行けば明後日くらい?

あ、あとラフイラストはマジのラフなんであまり期待はしないでください

こんな感じかぁくらいであとは脳内で美化してもらえると助かります。


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