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異世界帰還録  作者: 夜縹 空継
第一章:旅立ち
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余談「魔物侵入」

ヒューサス・エルサス村で過ごしていたある日…この日はリリーちゃんの要望で俺、夜天羅、リリーちゃんにコイスケと村を散策してから森の方へピクニックに行く予定で市場の方へ買い出しに来ていた。

「リリーあれ食べたい!」

「お?いいのう」

「お兄ちゃんは?」

「あぁ、そうだな──」

にゃ!

リリーちゃんに返事をしようとした時、大慌てで市場の方へ走ってくる男性がいたその必死な表情に俺と夜天羅は警戒度を上げる…ただならない状況に俺は自然に刀へ手を添える。

次の瞬間、男性の発した言葉。


「みんな逃げろー!!魔物が侵入してきた!!」

その言葉を聞いた人々は慌てて避難を開始するだが魔物の方が早かった。

現れたのは巨大なイノシシ型の魔物、鼻息は荒く興奮気味。

フゴッ!フゴッ!

「あ、まずいのじゃ」

夜天羅が呟く、そう魔物は俺たちに狙いを定めた暴走列車の様に一直線に向かってくる魔物に対して俺は夜天羅とリリーちゃんの前に出た。

迫ってくる魔物に対して俺は──拳を打ち下ろした。


バゴンッ!!、鈍く骨が砕ける鈍い音がして響いた…砕けたのは魔物の頭蓋、魔物はそのまま横に倒れて絶命した。

?、侵入して来た割に弱いな…

「なんだったんだ…?」

頭にハテナマークを浮かべつつ倒した魔物を眺めるすると周りで避難の準備をしていた人々が俺たちに寄って口々に感謝を告げられる、俺は避難の手際の良さを疑問に思いその中の一人に話を聞くと。

年に数回、この村は魔物の侵入があるらしいしかし侵入してくるのは弱い魔物ばかり、弱くはあるが一般人には脅威で普段は兵士が対応している。

あれか日本でもよくあるイノシシとかが市街地に現れる感覚だろうな…話を聞いていると見覚えがある兵士が現れた。

「メルサさん!」

「ヨリツグさんにヤテンラさんそれにリリーちゃんまで!」

俺たちがいることに驚いたもののメルサさんは倒れている魔物を見て状況を察した。


「いやぁ…討伐ありがとうございます」

「いえ、今回は本当にたまたまですよ」

「それで…魔物、どうします?ちなみにコイツうまいですよ」

ジビエというやつだろう、まぁ見てくれからイノシシだしな

「じゃあ…肉を分けてください残りは兵士の皆さんでどうぞ」

「ほんとですか!?いやー助かります!魔物が侵入したと聞いて非番でしたけど飛んできたんですよ!」

「…そこまでしてですか?」


「実はですね、討伐したあと被害の修復が終わると魔物の肉を使って酒盛りしてましてね…討伐者は一番美味い部位が貰えるんですよ」

それで休みにも関わらずすっ飛んで来たのか。

ハハハと笑うメルサさん、だいぶ邪な理由で来たなこの人…

「あ、毛皮はどうします?コイツの毛皮は

 一般的な価値があるやつなはずですよ?」

「じゃあ…毛皮も貰います」

リグレさんが喜んでくれるかわからないが一応貰っておこう、必要がなければ売ればいいしな。

「わかりました!では後ほど!!」

そう言って魔物を持ち上げ満点の笑顔で去ってゆく…なんか嵐みたいな人だった。

俺たち…あの人と護衛任務するんだよな?


「お手柄じゃなお前様。」

「やっぱりお兄ちゃんつよーい!!」

「ありがと」

二人が称賛の言葉を掛けてくれる、メルサさんと話している間に市場は避難前の状態戻っていた。

それから俺たちは無事に買い出しをしてから森の開けた場所でピクニックを楽しんだ。

閲覧ありがとうございます!

明日からはまた本編を再開します!

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