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異世界帰還録  作者: 夜縹 空継
第四章:オーザンガール編
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第六十五録:地に墜ちた空園 四節「アトランティス」

「よし…先に俺とドロシーで入ってみる、何もなければ五分後に出てくる。それ以上経っても出てこなければ対応を頼む。」

「了解じゃ!」

「お願いします。」

この"均衡の塔"を探索するにあたっての懸念点はドロシーだ、魂があり生きているとはいえ"神代のゴーレム"つまりは機械。

アレックスさん宝物庫で同じ神代のゴーレムがドロシーに反応したという事は"均衡の塔"でも反応する可能性がある。


もし良く無い反応があればドロシーと夜天羅もしくは俺が外で待機となる。

降魔礼賛の件もあるからあまり分断はしたくは無い…反応しない事を願う。

「じゃあ…行くかドロシー。」

「うん!!」

俺とドロシーまずは敷地内に入った……塔からの反応はなにも無い。


慎重に足を進める、警戒は怠らず常に刀を抜ける様にしておく。

そして……"均衡の塔"の入り口に到着した、過去にも探索はしているらしく入るのは簡単だが開かない場所が多くほとんどが未踏。

宝物庫で動き出したあのゴーレムもここで発見されたらしい。


扉の前にニ人で立つとセンサーが反応したのかウィーンと駆動音が鳴り開いた。

中は設備が生きていることもあり灯りがついており明るい。

意を決してドロシーと一緒に中へ入った。

「……………」

何の音もない静かな空間、近くには何かの気配すらない…俺は辺りを注意深く観察する。


中は普通…と言っていいのかわからないが受付がある、ドラマなどで見る大企業の装いそのものだった。

「アトランティス…?」

受付の後ろにはデカデカと社名とロゴマークが壁に張られていた。

「ヨリツグ!ヨリツグ!ここ!研究機関!エミリーとニックがいたとこ!!」

「!?マジか…」

「マジ!!」


これは驚いた…ディープ・ホワイトを運営していた組織がこのアトランティスか。

ディープ・ホワイトは都市ではあったが恐らく秘匿されていた、だから社名などは徹底して隠されていたんだろう。

エミリーやニックが知っていても最悪は破棄し徹底的に破壊すればいいわけだ。


意外な事実を知れた…と同時に五分が過ぎた…何も問題は起きていない。

今さっき入ってきた自動ドアまで交代するとドアも問題なく開いた。

俺は夜天羅たちに合図を送った、合図を受けとりこちらへ小走りで来てくれる。


「お前様!ドロシー!よかったのじゃ!」

「ヤテンラ!ヤテンラ!なにもなかったよ!!」

「おーありがとうなんじゃよ、ドロシー」

「意外な事実がわかった、ドロシーが言うにはここはディープ・ホワイトのとこと同じ企業らしい。」

「ほう!それは詳しく調べんとじゃな!」

「だなぁ」

調べることが一つ増えたが…ここを探索すると言う事は変わらない。

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