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異世界帰還録  作者: 夜縹 空継
第一章:旅立ち
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第四録:平穏な村 二節「世界と魔族」

リグレさんに聞きたいことは山ほどある

おかしい質問かもしれないが思い切って聞いてみた。

「リグレさん、魔族ってのはそんな珍しい種族なんですか?」

「そうですね、他種族と殆ど交流はない種族です私ども人からすれば

 何百年前にあった魔王戦争から交流を断った…彼らは長命ですから

 戦争当時の方が多いので疎遠になるのも当然です」


なるほどな…人からすれば遠い過去だが魔族は当人たちが現役。

戦争の結果はわからないが鎖国的な処置をして

関わらない様にしている他の人の夜天羅への対応に納得だ。

そりゃ魔族と人が一緒に行動していたら驚かれるわけだ。

「…失礼を承知でお聞きいたします、ヨリツグさんは異邦人ですか?」

「知ってるんですか!?」

驚いた、まさか異世界(地球)の事が一般に認知されてたのか

通りで一から説明してくれるはずだ…それに知ってるなら話は早い。


「以前、国王の演説で勇者を呼ぶと仰っていましたのでもしかしたらと」

確かにあの誠実な王様なら言ってそうだ、納得をしてさらに質問をする。

「リグレさんの言う通り俺と夜天羅は異世界からやってきました。」

「ヤテンラさんもですか!?私はてっきりヨリツグさんだけかと」

驚くリグレだが同時に納得していた

俺は一つ、引っかかっている事があるそれは─

「…夜天羅の魔力についてどう思いますか」

あの枢機卿は邪悪を宿した魔力と言っていた

いくら抑えられているからといってもわかる人にはわかるんだろう。

「魔力…ですか?なにか重い感じはしますが

 特になにも無いと思います、強いお方は大抵はそんな感じですよ?」


厄介だな…枢機卿や強者にはわかってしまうのか

枢機卿がどれほどの強者か判断できないのが悩ましい所はある。

「そうですか…」

まぁでも悪い事ばかりではない逆転の発想

それほどの強者でなければ人里に行っても問題ないと言う事だ

少々楽観すぎる気がしないでも無いが心配ばかりしていては旅もままならない。

さて…夜天羅の件はある程度不安は消えた、本題をリグレさんに聞こう。


「リグレさん、俺たちは訳あって最北端を

 目指していて今どこにいるか知りたいんです。」

俺はそう言うと地図を取り出して帳場に広げた知りたいのは今いる現在地

それから最北端までに何があるかを可能な限り聞きたい。

「さ、最北端!?外魔の根城ですよ!?」

こちら正気を疑うかの様に声を上げる

リグレの表情は心配、どうやって引き留めようかと思案する。

「わかってます、でも俺たちは行かなきゃならないんです。」

真剣な眼差し、リグレはその瞳に覚悟を受け取った

この青年は止まらない、と。


「…そう、なんですか」

「わかりました、現在地は─」

それからリグレさんが知っている限りの知識が語られる。

このヒューサス・エルサル村から最北端まで旅をするのであれば

おそらく最短で1年、色々と考慮して2年か3年は覚悟をなさったほうがよいです。

経由する国は

獣人の国、カルラス帝国。

妖精の国、フォルスラ王国

森の共和国、ネルテ・ルサド

それぞれの種族が統治する国、名は知っていますが実際のところは

どんなところかは軽くしか知りません。

獣人の国カルラス帝国は獣人至上主義で多種族は軽く見られがちです。

逆に妖精の国フォルスラ王国は友好的な国と聞いていますね

最後に森の民は…わからないです。

どうやらエルフと魔族が共存しているようですが…

排他的な国で入国は可能なようで行く者が稀

国の場所すら曖昧で情報の殆どが紛い物。

もう一つ八重ノ島というものがありますが孤島ゆえ

私もよくはわかりません…


国以外にも人が統治する都市や町を経由する事になるでしょう

私どもの様な小さな村の詳細は分かりませんが都市は存じ上げてます。

アルカラド軍事都市

モースリンガー沿海都市

オーザンガール貿易都市

ルスティア森林都市

主な都市はこの4都市になります

余談ですがフィリッツランド城下街を合わせた全てを主要五大都市と言います。


まずはアルカラド軍事都市

その名の通り軍事施設が多くこの国の

兵の要、大多数の兵がここの兵士学校卒の方です

やはり軍事都市、規律などには厳しい。

モースリンガー沿海都市は広大な海に囲まれ漁での

漁業が盛んな都市陽気で友好的な方が多いですね。

オーザンガール貿易都市、私の印象は目まぐるしいです

経済、物流の主要な場所ですから発展がめざましいですね。

ルスティア森林都市は此処から近い目指すべき次の目的地です

自然に囲われ街中にも自然が多く人々もおおらかな印象。

─と私が知る限りはこんなものですね」


リグレさんは広げた地図に色々と書き込んでくれる

土地に詳しくありがたい事に予想以上の情報が貰えた。

「ありがとうございます!助かりました、それにしても詳しいんですね」

「昔は忙しくてよくあちこちに行ったものです」

懐かしむ様に語るリグレさん

仕立て屋で飛び回るとしたらかなり人気の人なんじゃ?

「もしかしてリグレさん…実は有名な仕立て屋とか?」

「そうですね…昔はそれなりに人気がありました」

…なにか暗い過去があるのだろうか?

だとしたら失礼な事を掘り返してしまったのか


「リリーが生まれて張り切りすぎたんでしょうね

 あの子が3歳の頃に身体を壊して倒れてしまって…そこからは妻に諭されて

 この村で半分隠居をしています、幸い忙しかったおかげでお金はありました。」

家族のために頑張って仕事をした結果オーバーワークになってしまう…か

リグレさんに非があると言われればそうなんだろうしそんなリグレさんを

見ていたセイナさんは気が気ではなかったはず…

リリーちゃんも寂しい想いをしていたんだろう、でも─

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