表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/47

聖女の失踪 2



「——どう、して……どういう、ことですの……?」




数秒の後、やっと漏れ出た言葉は、これだけ。



「意外だな、そんなに動揺するなんて。

事情は色んなとこから聞いてるぜ。


——正直、もっと『どうでもいい』って対応されると思ったよ」


片眉を上げて、少し皮肉げに王子は言った。

アリーからも聞いたんだろうな。

最近、アリーをすごく可愛がってるから、肩入れしているんだろう。



「そんな訳ありません。

……信じて貰えないかもしれませんが、可愛い義妹(いもうと)ですのよ。


——何があったのです?」


私は、小刻みに身体が震えるのを自覚した。


あの子は、幸せになったはず。

もうすぐ、学院を卒業したら、エドウィンと結ばれて。

帝国は重婚可能だから、やろうと思えば、籠絡した攻略対象者達を夫としても迎えられるはず。


——あの子は、しないだろうけど。




「分からないそうだ。

いきなり、消えるように公爵邸から居なくなったんだと。


最後に聖女を見た使用人は、メグの部屋で涙を流しながら『ごめんなさい』と言っていたのを聞いているらしい。



——心当たり、あるか?

王国に、正式に『緊急案件』として問い合わせが来てる」



「———ないですわ。

あの子は、あそこに居れば幸せな筈ですもの……」



考えても考えても、あの子の行く先は、公爵邸か、皇宮、もっと言えば、攻略対象者、つまり仲良くしていた男性の家だ。


でも、当然国内の心当たりは捜索した筈。


そして、王国に問い合わせが来たということは……


私たちは、信用されていないということになる。


もっと言えば、『婚約者を取られた腹いせに、攫ったのではないか』と疑われている。


溜息が出るが、まぁ無理もない。

いくらでも調べて貰えば良いし、私たちに後ろ暗いところはない。




——それよりも、ミク。

何してるの、幸せにおなりなさいって言ったでしょう?———




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ