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あなたは死ぬ必要がない  作者: 盛 奨
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 いったい僕は彼らが何を言っているのだろうという、考えに陥ってしまった。しかし、ここまできて、何かがないということにも、まあ納得がいくかといわれるとそれは無いといえる。しかしだ。このような状況にも関わらず僕という人間は、彼らの言っていることが、全くと理解していたのだ。まるであらかじめ惹かれているレールのスタート地点が分かっているかのようなそんな感覚である。そんな感覚であるからこそ、彼らの言っていることに対して、ここまでに、心度折るということがこれまで21年の人生を送ってきてあったか、なかったかと聞かれると無いということにもなる。よし、そうだ僕はそれらの理由のために、そのような動機のために、人類九歳のために、自分のためではなく他人を救うために、そしてこのどうしようもなくなtっている僕が、他人のためにできるということが、かぎりなくうれしかった。それが今の僕の状況であった。これだからこそ、僕の人生はやめられないという、考えが、まるで鬼の首を取ったというよくわからない達成感が、僕の心の中で暴れていた。よし、ここまでして、僕という人生が、どこに続くのか、ここにして全くとわからない区鳴っていた。たいてい何かwおしているときは、自分の人生は、おおまかにこうなるだろうなという考えで動いているだろう。しかし、このような突拍子も無い、出来事、僕の人生がここで急展開を迎えてしまっている現在進行形の僕ならば、そのようなことはまったくと、未来にたいして考えが思いつかない。そこまでしてまで、僕という人間が生きながらえたかったかというと、そうでもなく、しかしそうでもあった。まあこの先に関しても多少の期待はしていなかったといってしまったら、それはまったくの嘘になるということでもあった。

「いいでしょう、僕は人類を救うべくして、掬いましょう」

 僕という人間は、それははっきりに、そして坦々に、どのような変哲も無く、そしてまったくのいびつは無く、そして真っ直ぐに、そしてはっきりに、そして確かに、そして存在を証明するかのように、そして平行線をなぞるようにして、そして自分という人間が断固として確立されているように、そして誰の干渉も受けないと宣言したように、そしてどんなことも容易く乗り越えると、そして誰もが、僕の真似はできないだろうと僕は言っていた。

 しかし僕という人間は、ここに来てここまでに人生が、そして人格が変わってしまったことが、僕にはなんともすがすがしいものであった。しかしここまでこうして、空を飛んでいた鳥が地に落ちてしまったように、荒波の立っていない池に石を投げるように、何の変哲も無い人間が高校デビューを飾るよに、宝くじを買い続けた貧乏な人間が1億を貰ってしまったかのように、僕という人間は、ここまでして変わってしまったのだろうか。

 たぶんだけれど、このような自分すら理解できないでいる”波に乗っている”状態こそが、運命というものなのだろう。しかしだ、そこで運命と片を付けずに一度その大きな足踏みをとめて、周りという景色を一望、一度行く先をしっかり考えるということも、僕という人間の人生はまったくとそういった、慎重性がまったくとないわけでもなく、そしてあったということでもなかった。そうだ。僕は他人によく流されるような人間だったということでもあるのだ。しかし、慎重でもなかったといえば、それは嘘になる。

 だから僕という人間は、ここにして、人類救済を建前に、この病院から出ようと彼らの事柄という波に乗っかってその名目に従ったのであった。


 それから僕は、病院の屋上にて、彼らの八九とメイナの組織の連中の組織が、ここにくるということで、待っていた。しばらくするとシコルスキーエアクラフトUH―60jが大きな風をまき寄せながら、この屋上へと降りてきた。そして何人かの自衛隊の迷彩柄の服を着ているやからに、ここであると僕と八九とメイナは指示をされて、中腰になりながら病院を出た。

 僕はあるけないということもあり、自衛隊の人たちに軽々と持ち運ばれた。正直体重はそこそこあるのにも関わらず、彼らは、なにも重たいものは持っていないと思わないようにしてというよりか、彼らには重たさという概念が無いように、僕という人間を運んでいた。

 しばらくしてメイナという女性は話し始めた。

「では私たちの説明をします。獣治癒 八九という男は、ここの研究員を勤めております。所属は第二エクステリア人体ヒューマニズム科の人間であります。彼は、エクステリアを人体の神経接続を可能とした天才的な人間でありながら、世に蔓延る劣悪な研究者と同じような性質を持っている人間です。あまり信頼をしないように」

「おい、メイナ・君という人間は、どうしてこの俺という人間に対してそこまでにも、辛らつに扱えるのだ」

「ちなみに私の名前は、メイナ・アルマータというものです。彼と同じ施設で働いています。そして彼の助手ということにもなっています」

「メイナは、日本人とイタリア人のクォーターである」

「いいえ本当は、私はイギリス人とのハーフです。先生、クォーターというのは日本人継血ではなく、日本で言う、外国の人種の混血のことをクォーターというんです」

「……そうだ、彼女は、ハーフである」

「そして先生、ネクタイが曲がっています。ついでに言うと性格も曲がっています」

「性格が曲がっているとはどういうことなのだ私という人間は、生涯研究につk」

「先生、つばを飛ばすのはやめてください。これで私が中管理人に対してこのような報告をすれば、先生あなたの立場も、あの研究所での社会的立場も危ういものとなってしまいます」

「きみが怒らせるからだろう。まったく君と話をしていると俺という人間がまったく違うような人間になってしまうのではないかと今になって君のその影響は恐ろしいものだよ」

「先生、顔が曲がっています」

「顔のことは言わないでくれ」

「すごしやりすぎたようです。シオ君、こう見えて先生はデリケートなので扱いには注意しましょう」

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