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あなたは死ぬ必要がない  作者: 盛 奨
22/23

22--More Story

 同時期、アメリア・アーフィタインの城。

 月の下僕達。


「このようで」


 最後の自爆システムを起動させる。


「これで、タスクまた会えるよね」


 ログインする。

 そしてまた物語に入っていく。

 そう、それは昔のことである。

 情報として残っていたため、すぐに技術的なものとして復活できる。


「アメリア、待っててね」


 タスクは笑顔だ。

 そして旅をして人類のミッドポイントにたどり着く。

 なんど繰り返した物語なのだろうか。


「そして、私はこういうの――」


 また一から始まる、自分の延長された人生。


「――大好きって」


 エラーが起こる。

 なぜなら、それは本来言っていない情報だからだ。



 タスクはまた起き上がる。

 次は月の下僕と戦う時である。


「なにか…… どうしたらいいんだろうか?」


 そうなのだ、今後の作戦成功した後の、月が崩壊するのが耐え切れない。

 自分と考えたかのように発狂する。

 タスクは発狂していた。



「アメリア、どう?」


 タスクの声が聞こえてくる。


「月、消滅まで残り少しだ」


 前世のことを知らないタスクがいた。

 彼は人間であり、インターフェイスでもある。


 すると一つのサテライトの立体情報が知らされた。


「病魔を攻撃に変えたのか」


 タスクはそう説明をする。

 おおよそ、自我が崩壊もしていないとこの目の前のタスクは気が付かない。


「ありがとう、人類を殺してくれて」


 何度も作ったタスクがそんなことを言う。


 一瞬―― 簡単に月がなくなった。



 「誰かいるな」


 聞きなれない声とともに、月が用意されている。

 今度は二つの月が地球を覆うように囲っている。

 いままでの月は、長い棒のようでもある。

 そうだ、衛星となった。



「耳をすませて?」


「た、助けて」


「ん、おそらく月の監督者です」


 シオはそんなことを通信で言った。


「あ…… り…… がと…… う……」


 タスクのインターフェイスがなくなっていく。


「いかないで、いやよッ、いやよッ、タスクッ!!」


「かわいい人だ」


「そうね……」


 そんな二人の恋物語が始まるのかもしれない。


 一方には、月が消滅したかのように錯覚する。

 もう一方には、地球と人類を消滅したかのように錯覚する。


「ありがとうタスク」


「俺たち、情報だから」


「そうね」


 データでは二人は笑いあっている。


 終わり。

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