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あなたは死ぬ必要がない  作者: 盛 奨
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 しかし、だ。ここまでして、今僕は隔絶都市部東京から、はるばる宮崎県のこの『対月勢力地球防衛機構日本第七支部宮崎防衛所3番ゲート』にきて、荒地になっているこの九州にはるばると来てしまっていた僕であった。お父さんには、病院から「海外の病院へと緊急入院となってしまいました」という絶対に納得できないようなことを言わせるように言っておいた。しかしお父さんは、僕という存在を探して世界中を周ってしまうんだろうか。いやそういえば僕はこのために、「旅に出ます探さないでください」という手紙をあの病院のベットの横にあった机においておいたのだ。しかし、お父さんが、潔くそのことを受け入れるかといったら、それは分からない。僕はいままで生きるようにして生きていたからだ。たぶんは、絶対にして僕の居所を突き止めてしまうかもしれない。まったくここにしてぼくという人間は、お父さんにまで意識が周っていなくてとんでもない親不孝な人間だ。そして今現在僕の病院からプラグを抜かれて、このままの状態ならば、もって3時間の命であると、医者に先刻されている。だからあと月が来るあと3週間までには、僕は延命の処置をしなければ鳴らないである。正直言ってここまでして、生きることにかんして、あまり執着がなかったころと比べて、僕という人間は、「やらなければならない」という使命感にみちあふれていたので、どうしても、ここに来て、いきたいという感情があった。そして何よりも、あの悪魔のような病院に変えるのはどうしても出来なかった。ようし、ここにきて、僕という人間は、『目標意識を持つ』という普通の人間ができているようなことが普通に出来てしまっていたので、ある程度の人間性があの病院からでてきて戻ってきているのだなと実感していた。僕はどうすることもなく、八九とメイナのあんないによって、この『対月勢力地球防衛機構日本第七支部宮崎防衛所3番ゲート』という場所に来ているのが、ここに来て彼らのいままでやってきているのは、戦争屋であることがしっかりとわかった。しかし日本の政治家たちが、あの喜望財閥がここにまで進出しているとは僕はかなり驚いていた。あの能力者の国と同盟国になっている日本はやはり、何か喜望財閥が裏で何かを動かしているのだろう。あのタスクという青年を使って。しかし、ここまでして世界に平和が訪れるかといったら、しかし全くとそんなことはないとこの組織が証明していた。まったく、ひとがどれほどまでに死んで、それは第二次世界大戦よりもおおい犠牲者の数であるはずだ。もう世界は、おかしな方向へと進んでしまっていたのだ。あの3年前と比べて。

 正直理解は少しずつ出来ていた。だがしかし、やはり、僕にもこのようなよく分からないことになってしまっている世界が、どうしても考えられるような、それは、この今僕の頭上にあるつきが、落ちてしまえば、この世界はまた誰もいないという平穏が訪れるのだろう。しかし僕はどうしてもそればっかりは、やはり人間である僕という人間は、そのような選択肢は取れないであろう。それが僕という人間でもあったからだ。だからといってこのような僕のような人間が、こうしていままでこのような生き方ですごしていたのはどうだったのか。それはとんでもないほどに、僕という人間の周りには人間がいなかった。それは誰一人とも、僕という人間に本当の関心を興味をひくことは無かったのだ。もちろん、ぼくはそれでも僕であり続けた。その先に孤独が待っていても僕は僕をやろうとしていままで、この怪死病という原因不明の病気になってしまうまで生きてきたのだ。ああまったくどれほどまでに、僕という人間は不器用なのだろうかという考えが確かに僕の中であふれていた。

 いいやここに来て過去に振り返るということはしないようにしてしまおう。

 それは、もう僕は一人ではないという境遇になるからであった。まあちょっとしたネタばれとなってしまったけれど、まあいいだろう。



 僕は延命措置として、いいやいままでの僕の体は”なかったこと”にしてもらえた。”なかったこと”ということはどういうことなのか、それは僕の体にあった。

 それは、僕の失われた体が正確に言えば、僕の両足が、しっかりと”金属の状態”として戻っていたからであった。まるでとあるハリウッド映画の未来から来たロボットの男のようである。ここまで混沌な、それも能力者という化け物が跋扈する世界になって、過去に遡るような人間が出てきてしまってもしょうがないだろうとおもってしまう。しかし、まあじっさいのところ、能力者がどのような力を使っているのか僕には検討も、それも見ても、それもしっかりと体で味わってもいないのでまあ知る由も無かった。

 話は戻るが僕の足は、それはとても強靭な金属製の足となっていた。強靭な金属だからといって、まったくと歩くのにも苦労するような大きさと重たさの足ではなく、普通に”足”として機能するような足であったのだ。まるで感覚は無くなっているが、いままで3年前までには生えていた足が元にもどってしまったかのようでもあった。このようなサプライズには僕はとてもよろこんでいた。そして自由に歩けるように、””普通”の人間になってしまったのかもしれないと希望に満ち溢れていた僕であったのだ。今までの足のようにしてイメージどおりに足を動かすことが出来るようになっていたのだ。しかしある程度の感覚のずれのような、感触などが全くと伝わらないために、やっぱりうまく扱うのは多少なりとも、時間がかかった。まあそれは1日くらいであった。慣れるのにもまあまあな時間はかかったが、しかし、3年前までのようにして自由に歩けるようになったというのはまあ喜ばしいことであった。オムツをはいて生活をしていたいままでの僕とは違うのである。

 そしてなによりも、僕の体は、いままでの鬱のような倦怠感は無くなっていた。ここにきて僕という人間は生まれ変わってしまったのかもしれないと、まるで異世界に転生してしまった主人公のようなことをこの体で実感してしまっていたのだ。いままでの陰鬱な僕とはさよならということにもなっていた。生きることになんとなくだけれど希望が見出せたような気がしていたのだ。

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