03.転生したら男だった件
前話同様張り切って書きたいと思います。頑張ります。
あれから少しすると、黄金鳥の飛ぶスピードが遅くなってきたことに気が付いた。
疲れたのだろうか、と思って気にもしなかったが急に黄金鳥が止まったものだから、危うく落ちそうになってしまった。
もしかして、巣に到着したのだろうか。そんなことをぼんやり考えながら何気なく思ったことをまたあの電子音に質問してみる。だって何でも答えてくれそうなのだから、いろいろ聞いてみたくなるのだ。
ねぇ、黄金鳥の巣から脱出することってできるの?
《 解。 不可能だと思われます。通常、黄金鳥は持ち帰った魔物を巣の外に出すことはありません。 》
なぁにぃぃい?!それはいかん、ほんとに不味い。それって死んじゃうんじゃ……。
《 解。 黄金鳥は持ち帰った魔物を大事に扱うことが多いので死亡する確率は極めて低いと思われます。 》
その言葉信じていいのね。信用するからね。
電子音からの返答はない。取り敢えず、この巨大な鳥の傍にいて食料にされる、とかそういう心配はいらないみたいだ。良かった。でも、このままじゃ出られなくなって……、
《 黄金鳥の住処に到着しました。 》
あああ、終わった。
私が落胆して大きな溜息を吐きながら顔を上げると、もう既に目の前には石の壁があった。上を向くと、自分が陸から地中に深く掘り下げられた大きな空洞の中に降りて行っているのだと理解できた。
どうしよう、今度は上に上がりたい。
どうしようもなくなった私は、正に藁にも縋る思いで巨大な鳥こと黄金鳥に話しかけようとする。
「黄金鳥さんっ!」
あ?自身の声に些か違和感を抱いた私は恐る恐る、自分が今履いているだぼっとした黒いサニエルパンツの中を見てみた。
あー、これはあれだ。あの、男の子にしかついてないやつ。……私男じゃん。
なんてこった。何も変わってないと思っていた。だって来ている服だってあの時の私が来ていたものと完全に同じだったから。でも、中身が違った。あと、なんかパンツも一応変わってた。そういえば、胸の重みもない。これはこれで良いかも、いやでも微妙だ。前世はぴちぴちの女子高生だったのに、現世は男か。なんかいろいろショックかもしれない。
いや、今はそんなこと考えている場合ではない。そう気を取り直した私は止まっていた口を動かす。
「わた、俺、このジャングルから出たい、んだ!だからお願い。もう一度俺を乗せて空を飛んで!」
しかし、必死に言った俺の言葉もやはり目の前の黄金鳥には通じていないのか、何時まで経っても返事は帰って来ない。それどころか、黄金鳥は背中に乗せていた俺を嘴でぐいっと地面に押す様に転がした。その力にあっけなく空中に投げ出された俺の体は重力で地面に叩きつけられる。頭を打ったのかぼーっとする意識の中、目の前の黄金鳥が大きく羽を広げて自分の視界から上へ見えなくなっていくのが分かった。嗚呼、俺は一生この中なのかぁ。
トイレとか、どうすればいいんだよ。誰か、教えて下さい。
意識が途切れる最後に、そう思った。
また、1000文字ぐらい短くなりましたね。すみません。
次回四話はこうならないようにネタを考えてきます。ここまで読んでくれた方には感謝感謝ですね。
次話も是非読んでみて下さい。




