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第16章 - 運命は解釈次第

エミリアがゆっくりと先を歩いた。


黒い外套がシダと苔と低い枝を払ったが、一度も足元を見なかった。森が足音をほぼ完全に飲み込んでいた。布のかすかなさらさらと、乾いた落ち葉のきしみと、根の間で水が遠く滴る音だけが彼女に付き添った。


レアとラースはまだ焼けたゴブリンの横に立っていた。


小さな緑の身体が湿った草の上でくすぶっていた。焦げた皮膚から煙が立ち上り、幹の間を薄い筋となって漂い、土とキノコと焼けた肉の重い匂いと混じっていた。ゴブリンの錆びた短剣が数歩先に、半ば苔に沈んで転がっていた。


レアはそこから目を離せなかった。


ほんの数分前まで、柵の向こうの森はただの幻だった。暮らしの馴染みの縁。今、その真ん中に立っていた。影と化け物の匂いと、エミリアが何気ない指のひと振りで焼き殺した死んだ生き物に囲まれて。


エミリアは声すら上げなかった。


「ちなみに本当にまだゴブリンが四匹いるわよ」


そしてそのまま歩き続けた。


アレクサンドリアも動き出した。


両手剣が背中に乗っていた。新しいルーンスチールの腕が歩くたびにかすかな金属音を立てていた。葉の隙間から差し込むわずかな陽光が義手の銀の線を滑り、ルーンを弱く輝かせた。慎重ではなかった。緊張してもいなかった。むしろ、両腕でまた危険な世界を歩けるのをずっと待っていたかのように。


ラースとレアが見つめ合った。


「どういうこと?」とラースが訊いた。


声は本人が望んだよりも細かった。エミリアを見て、アレクサンドリアを見て、道の左右の影を見た。


「僕たちが戦えっていうの?」


アレクサンドリアは立ち止まらなかった。


肩越しに首だけ回した。


にやりとした笑みが広く、完全に容赦なかった。


「もちろん」


そしてまた歩き続けた。


レアが唾を飲んだ。


指が剣の柄にかかっていた。シーデの力が中に入ってから、武器の手触りが変わっていた。重くではない。軽くでもない。むしろ何かを待っているように。金属の下にもう一枚の刃が潜んでいるかのように。切るのではなく、砕こうとする刃が。


右で枝が折れた。


ラースが振り返った。


緑い影が茂みから飛び出した。


ゴブリンは小さく、痩せていて、驚くほど速かった。黄色い目が汚れた髪の隙間から光っていた。尖った歯に唾液がぶら下がっていた。レアやラースには向かわず、背を向けているアレクサンドリアに直接飛びかかった。


レアが目を見開いた。


「母さん!」


アレクサンドリアは剣すら抜かなかった。


最後の瞬間に半身をずらした。ゴブリンが射程に入った。義手が突き出し、拳が真正面からゴブリンの顔にぶつかった。


乾いた、嫌な音がした。


ゴブリンの頭がのけぞった。身体から一切の力が抜け、すべての骨が一斉にスイッチを切られたかのように地面に崩れ落ちた。一呼吸、草の上でぴくりとも動かなかった。


アレクサンドリアが盲目の目でゴブリンのほうを向いた。何も見えないのに。


そして足を上げ、ゴブリンの身体をレアとラースのほうに蹴り転がした。


身体が土と根と苔の上を転がり、二人の足元にぴたりと止まった。


「こいつはお前たちの相手よ」とアレクサンドリアは言った。「私のじゃない」


ラースが一歩退いた。


「まだ動いてるの?」


答えるかのように、ゴブリンがびくりとした。


指が地面に食い込んだ。喉から嗄れたごぼごぼという音が出た。生きていた。半ば気絶し、鼻が潰れ、アレクサンドリアに顔面を再配置されたような有様だったが、生きていた。


レアが震える手で剣を抜いた。


刃が鞘から滑り出た。


完全に抜ききった瞬間、森が揺れた。


倒れるほどではなかった。だが木の梢から葉が雨のように降り、鳥が悲鳴を上げて飛び立つには十分だった。腕を何かが駆け抜けるのを感じた。生の力の衝撃。あまりにも速く、あまりにも広く、あまりにも飢えて。


左側の五本の木が同時に傾いた。


幹が深い音を立てて裂けた。木片が飛んだ。根が地面から破れた。木々がゆっくりと、重く、逃れようもなく倒れていった。まるで見えない刃が同じ高さで切ったかのように。一本が別の幹にぶつかり、沿って滑り、凄まじい衝撃で地面に叩きつけられた。土が跳ね上がった。


アレクサンドリアが立ち止まった。


ゆっくりと首を回した。


「木を倒すなとは言わなかったっけ」


レアが剣を伸ばしたまま立っていた。


手が震えていた。


「ただ剣を抜いただけなのに」と彼女はつぶやいた。


そのとき、何かが前方に倒れるのが見えた。


小さく。


緑色に。


倒れた木々の影から身体がひとつ落ちてきた。膝をつき、ほんの一瞬だけ直立を保ち、横に崩れた。頭が肩の上になかった。


何かが地面を転がった。


頭だった。


苔と葉の上を転がり、根にぶつかって止まった。アレクサンドリアの足元で。黄色い目が見開かれたまま。口が歪んで開いていた。暗い血が森の地面を流れた。


レアの胃がひっくり返った。


「殺しちゃった?」


問いが小さく出た。


この瞬間の大きさに対して小さすぎるほど。


ラースが蒼白になった。


まず頭を見て、次にレアを見て、次に彼女の手の中の剣を見た。唇が開いたが、言葉は出てこなかった。


アレクサンドリアがかがんだ。


「ただの小さくて臭い緑のゴミ袋じゃない」と彼女は淡々と言った。「あいつに殺されるよりあんたが殺すほうがましでしょ」


切り落とされた頭の尖った耳をつかみ、一動作でもぎ取った。


レアがびくついた。


ラースが吐きそうな音を出した。


アレクサンドリアが血まみれの耳を一瞬掲げた。


「ちなみに耳は集めておきなさい。ギルドが要るから」


そしてレアの足元に投げ、そのまま歩き去った。


レアが耳を見つめた。


世界がほんの数呼吸で変わっていた。昨日はまだ中庭で稽古していた。今日は本物の森に立ち、うっかりゴブリンを殺し、得体の知れないギルドのために身体の一部を集めろと言われている。漠然とは知っていた。モンスターの証拠を要求する組織があることを。


ラースが近づいた。


声が震えていた。


「レア?」


彼女は彼を見なかった。


「何?」


「本当に二人きりにされるんだね」


レアが前方を見た。


アレクサンドリアとエミリアが道を進んでいった。遠くはない。視界の外ではない。だが二人との間の空間が急に危険に感じられた。数本の幹、一山の影、そして何かが飛び出してくるかもしれない場所があまりにも多くて。


「うん」とレアは静かに言った。「そうみたい」


ラースの右で緑い塊が動いた。


首を回す暇もほとんどなかった。


小さなスライムがシダから跳び出した。


拳大で、丸みを帯びた半透明の緑色。震える表面がわずかな光の中で湿って光っていた。音は立てなかった。ただラースに向かって跳ねた。顔をめがけて。


ラースがあまりの驚きに、両手が勝手に跳ね上がった。


魔法が爆発した。


巨大な火炎の奔流が噴き出した。


制御されていない。


形も成していない。


小さな炎ではなく、整った術でもなく。


赤金色の炎の咆哮する奔流がレアの横を走り、空中のスライムを真正面から捉えた。生き物は瞬時に蒸発した。炎はそのまま突き進み、スライムの後ろの三本の木に激突し、一瞬で完全に燃やし尽くした。樹皮が弾けた。葉が燃え上がった。樹脂がじゅうじゅうと音を立てた。幹が内側から一瞬光り、崩れ、くすぶりながら崩壊した。


熱がレアの上を転がった。


腕を顔の前に上げた。


ラースが手を上げたまま立っていた。


目が見開かれていた。


「わざとじゃない」


レアがゆっくり彼のほうに首を向けた。


「木を三本燃やした」


「分かってる」


「スライム一匹に」


「分かってる」


「お椀くらいの大きさの」


「レア、分かってるって!」


声がほとんど裏返った。


煙が二人の間を漂った。燃える枝がはぜた。焦げた木の匂いがしばし化け物の腐臭を押しのけた。鳥が梢で叫び、四方八方に飛び去った。


前方でエミリアが木にもたれていた。


腕を組んで子供たちを見ていた。


顔は真剣だったが、驚いてはいなかった。少し心配していたかもしれない。少し誇りに思っていたかもしれない。エミリアの場合、両方が同時に起こりえた。


アレクサンドリアがやってきて、同じ木にもたれた。


義手を両手剣の柄の上で組み、鼻を鳴らした。


「昔の私みたい」


エミリアが横目で彼女を見た。


アレクサンドリアが唸った。「テスト一発、でかい嘘ひとつ、そしたらモンスター全部と戦わされた。このサディストが」


金属の腕でエミリアを小突いた。


エミリアが顔をしかめ、肩をさすった。


「あんたの新しい義手、重い」


「よかった」


「褒めてないわよ」


「どうでもいい」


エミリアが再びレアとラースを見た。


「あんたは生き延びた」


「いろいろ生き延びてきたわよ」とアレクサンドリアは言った。「だからってあんたの方法がクソじゃないとは言わないけど」


「それでも同じ方法を使ってるじゃない」


アレクサンドリアがにやりと笑った。


「家の伝統ってやつよ」


エミリアがため息をついた。


「まったく」


「女神様に関してはもう十分でしょ、最近は」


そのとき森が動いた。


一か所ではなく。


複数で。


レアが最初に聞いたのは右側の湿ったぽちゃんという音だった。次に左の下草のざわめき。次にもっと前方での枝が折れるきしみ。ラースが慌てて回った。手がかすかに光っていた。蒼、赤、何もない、と入れ替わり。魔力が指の周りで震えていた。また間違った形で飛び出すのを待っているかのように。


七匹のスライムが隠れ場所から跳び出した。


緑、青緑、黄色っぽいもの。りんごほどの小さいものから犬ほどの大きさのものまで。身体がぬるぬると伸び縮みしていた。一匹が石を登り、そこから落ちた。もう一匹が一瞬体を分裂させ、再び合体して前に跳ねた。


三匹のゴブリンが木々の間から出てきた。


レアがすでに見た二匹より大きかった。一匹が錆びた斧を持っていた。一匹が削った骨の穂先のついた槍を持っていた。三匹目が曲がったナイフを二本持ち、腐った歯でにやりと笑っていた。


子供たちの正面には立たなかった。


子供たちと大人たちの間に立った。


エミリアとアレクサンドリアへの道が塞がれた。


そして道の先の影から、大きなものが踏み出した。


オーガー。


大人の人間の倍の身長。幹のように太い。灰茶色の肌が傷跡とイボだらけだった。頭が肩の間に埋まっていた。重い額の下で小さな暗い目が光っていた。片手に粗く折った丸太の棍棒を持っていた。


オーガーが口を開けた。


その咆哮が木から葉を震い落とした。


レアが胸の中でそれを感じた。


ラースが退き、背中がレアにぶつかった。


「あれは幻術に違いない!」と彼は急いで言った。


声がパニックで高かったが、視線はより鋭くなっていた。手を攻撃のためではなく、何かを探るように上げた。指の周りで魔力がちらついた。蒼い光が空中に線を引いた。細いマナの糸が目の前にちらりと現れ、消えた。


「絶対そうだ」と彼はつぶやいた。「本当にやるわけない......完全に非合理的だ......おばあちゃんは幻術の層を使ってた......もしかしたら森を何重にも......もしかしたら......」


呼吸がより速くなった。


「始まりが見つからない」


エミリアが木のところから見ていた。


そして小さくうなずいた。


「賢いわね」と彼女はつぶやいた。「でもこれは幻術じゃないわよ」


にやりと笑いながら。


レアがそちらを見て、何を言ったか聞き取ろうとした。


だが一言も分からなかった。


二匹のスライムが飛びかかってきた。


レアが剣を振り上げたが、動きが遅すぎて慌ただしすぎた。一匹が左脇腹に着地した。もう一匹が直接腕に飛んだ。刃ではなく、本能的に手で叩いて払おうとした。


手がスライムの身体に沈んだ。


感触がおぞましかった。


ぬるぬるしていて粘つく。表面が冷たく、中が温かい。塊が指にまとわりつき、手首を包み、より固く締まり始めた。レアが目を見開いた。


「うえぇ!」


引っ張った。


スライムが伸びたが、離れなかった。


「取れろ!」


渾身の力で腕を横に振り、近くの木に叩きつけた。


スライムが最後の瞬間に離れ、空を飛んで幹にべちゃりと貼りついた。身体が湿った緑の円盤のように広がり、震え、また集まり、ゆっくりずり落ちた。


レアが手を振った。


指の間にぬめりの糸がぶら下がっていた。


「気持ち悪い」


ラースはまだモンスターの向こうを透かすように見ていた。必死に探せば幻術のパターンが見つかるはずだと信じて。


「レア」と彼がパニックで言った。「幻術の始まりが見えない」


レアが前方を見た。


オーガーが棍棒を持ち上げた。


ゴブリンたちがにじり寄ってきた。


スライムが不規則な間隔で跳ねていた。一匹が葉の上に腐食性の匂いの跡を残し、葉が即座に茶色に変わった。


レアが重く息をした。


そして目つきがより真剣になった。


「幻術じゃない」


ラースが彼女を見た。


「え?」


「本物のモンスターよ」


言葉は感じているよりも硬く出た。


ラースがさらに蒼白になった。


アレクサンドリアとエミリアのほうを見た。二人は向こうの木にもたれていた。


「なんで母さんとおばあちゃんは攻撃されないの?」


大きく訊きすぎた。


アレクサンドリアが笑った。


その音が森に響いた。荒く、面白がって、モンスターの群れなど完全にどうでもいいかのように。


「あいつらが怖いのは私たちよ」と彼女が叫んだ。「お前たちじゃない」


レアがそちらを見た。


アレクサンドリアがこちら向きににやりと笑った。


「気をつけて、来るわよ!」


残りのモンスターが突進してきた。

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