第二十五話 スイの一撃
レオのイメージが崩れるかも。あれ、元から?
※今日の後書きは見なくてもいい、くだらないことが書いてあります。お時間のある方だけお付き合いください。
「スイーー、お願いなんだけどね、ここのドアを見張ってて欲しいの。女の子はお着替え見られると恥ずかしいから、誰か来たら追い返して欲しいの。できる?」
「できるよ!!任せといて!おねーちゃんは僕が守る!」
「ありがとう、助かる!!」
______このお願いが、まさかこんなことになろうとは。
♡◇
「レオーー……」
そう。レオは、教室にいなかった私を探してこの部屋にたどり着いたのだ。
大方、イブやエドワードに先生に連れていかれたと聞いたのだろう。
そして、止めた先生を振り切って……この部屋に入った。
で、見張りをしていたスイが発動。
思い切り頭を蹴られて、気を失ってしまった。
とりあえず先生の指示で、下手に動かさず、私の膝の上にレオの頭を乗せて、起きるのを待っている訳だが。
なかなか起きないなぁ、確かに、ゴツッ!!て大きな音をたてて倒れこんだから、強かに頭を打っただろう。スイに蹴られたところは前髪に隠れてはいるけれど、少し赤く腫れているし、倒れたときに床に打ち付けた後頭部にはコブができている。痛そう……
バッチリ着替えている姿を見られて、スイが蹴ったときには手遅れだったわけだし、そこまでしなくても良かったんじゃないかな~とも思うけれど、妖精に見張りを頼むと言うことは、そういうことになるのだろう。
ごめんレオ……。私がスイを部屋のなかで待たせたから不意打ち食らったよね、見えない敵に急に蹴られたんだよね……。スイには外で見張ってもらえば良かったかなぁ。
「ごめんね、レオ」
赤く腫れたおでこを優しく撫でる。
「おにーちゃん、蹴ってごめんなさい。悪い人かと思って……」
「大丈夫、きっと説明したら怒らないと思う。」
スイには、私の彼氏だよ、と先程説明をしたばかりだ。私を心配して探してくれていたみたいというと、「あ……僕、しばらく起きないくらい蹴っちゃった」と悲しそうな顔をしていた。これは、不慮の事故……スイが悪い訳じゃないし、お詫びにってコブを冷やす用の氷を作ってくれたから、きっとレオも許してくれると思う。
「うーん……いってぇ」
「レオ?」
「マリー?」
「もー、良かった、起きた!!」
レオは、顔をしかめて蹴られたところを押さえる。この状況に理解が追いついていないようだ。
「俺は……マリーを探してて……、ドアを開けたら水の妖精が……、あ、マリーが……あ……」
やっぱり見てたか。みるみるレオの顔が赤くなっていく。蹴られたショックで忘れたりしないかなと思っていたのだか、しっかり覚えているようだ。
「レオ、探してきてくれたのは嬉しいけど、先生の言うことはしっかり聞かなくちゃいけないよ、恥ずかしかったんだから。」
「ごめんなさい……以後気をつけます……」
レオは、真っ赤な顔を覆いながら謝罪の言葉を述べる。はい、以後気をつけてください。
「おにーちゃん、蹴ってごめんなさい。」
「ん……お前は、さっきの水の妖精?」
レオは片手だけ顔からどかしてスイを見とめる。あからさまに嫌そうな顔をしているけど、一応話す意思はあるようだ。
「そうだよ、あとお前っていっちゃダメだよ、僕はスイ。おねーちゃんの加護精霊さ!」
お前っていっちゃダメだよ……ふふ、精霊に注意されてる……
「おー、言うなぁ。スイか……マリーに名前をつけてもらったんだな……いい名前だ……俺もマリーに名前つけてもらいたかった……」
!?!?ニヤリと笑いながらスイと会話するレオ。
頭打ったせいで、いつもは出ない、レオの心の声がだだ漏れてる気がするのは私だけ?!
マリーにつけてもらいたかったって、そんないい名前つけらんないし!レオはレオだよ!
「でしょー、おにーちゃん、わかるね。」
「ああ。俺はマリーの事ならなんでもわかる……」
__________っ、恥ずかしい、聞いてるこっちが恥ずかしい!!ふっ、と笑うレオは格好いいの一言で済ませられないくらい格好いい。
きっと、私の顔も真っ赤だ。
「と、とりあえず!頭打ったんだし、今日は早退したら!?」
「嫌だよう。マリーと一緒にいるもん。俺のマリーは誰にも譲らない……アイザックなんか、もっての他だ……」
私にぎゅーっとくっつき、すり寄ってくるレオはとっても可愛い。頭を打ったせいでいつもよりも甘えん坊になっているみたいだ。
「うーん、体調はどう?打ったところ痛む?正直に答えてよね。」
「うーん、まだ痛いけど大丈夫だよ、視界がおかしいのもしばらくすれば治ると思うし……早退するほどじゃない。お願い、しばらくこのままでいさせて。」
視界がおかしいって、ヤバくない?やっぱり帰った方がいいよ。
「心配しなくても大丈夫だよ、私も誰にも譲るつもりはないから。だから、今日は少し休もう?無理しない方がいいよ。」
「うん……」
私が大丈夫と言ったから安心したのか、レオはそのまま眠ってしまったみたいだ。スースーと寝息が聞こえる。
「おねーちゃん、おにーちゃんって甘えんぼさんなんだね。言葉づかいもおねーちゃんにだけ優しいよ」
「あはは、確かに今日はいつもよりも甘えんぼさんだね。言葉づかいかぁ、レオは使い分けが上手だからね~」
「じゃあ、おにーちゃんって頭いいんだね、すごいね。」
「そうだねぇー、とっても優秀だよ」
レオの事を褒められて私は嬉しくなる。自分の事のように、素直に喜べる。気分は上機嫌だ。
「さあ、レオを移動させようか。スイは先生に、レオを早退させますって伝えに行ってくれる?」
「いいよ!!おねーちゃんは?」
「私?私は……ウラノス!!アイテール!!」
困ったときの神頼み……といいますか。
『____なんやねん』
「レオが頭打っちゃって、今日は早退させたいのね、だから、テレポートで運んでくれない?」
『はぁ~?なんでそんなこと……』
「まあまあ、そう言わずに。そう言えば、アイテールは?声が聞こえないけど?」
『ああ。アイツ、情報聞きに神殿行ったわ。前に、嫌なことあったらマリアも来てええでってゆうたとこ。』
「へぇ、そうなんだ。じゃあウラノス頼んだ!!イブのお父さんに説明もしておいてくれる?」
『はぁ……こんな神使いが荒い人間見たことないわ。扱いが友達以下。ほんまやったら、地域によってはお供えもんしてくれたりもすんねんで?』
「でも、そういうの好きじゃないでしょ?」
『まあな、わかったよ。しゃーない、今回だけやで。』
「ありがとう~、大好き!」
__________バシュッ!!
あっという間にレオの姿は消える。あとはウラノスがどうにかしてくれるだろう。
「おねーちゃん、まさか、今のって……」
スイはなにか青ざめた顔をして、私の方を見ている。
「ん?ウラノスっていう名前の……
「そうだよね、天空神様……、この世を作られたお方だよっ!?おねーちゃん、怒られちゃう!無礼を謝った方がいいよ!!悪いことが起きる!凄い神様なんだよ!」
えーーー、スイ、どうしたのさ。なにも起きないよ?昼間はうたた寝してるだけの、言えばニート……
「うちんちに住んでるから……いいかなって。あと、あいつらも、今は私の加護精霊だよ……?」
「ええええええええーーー!?神が!?なんで!?」
「うーんと、話すと長いなぁ……
♡◇♤♧♡◇♤♧
「うーん」
「お、起きたか」
目を覚ますとマリーはいない。ここは……家か?それでその声は……
「ウラノス?」
「そーやそーや」
「マリーは?」
「お前が寝たから俺呼びつけて、テレポートで連れて帰ってくれって。そろそろ下校の時間やから、イブちゃんと一緒にお見舞いくるんちゃうか?」
……そうか、俺はそんなに寝てたのか。
_______ちょっと待て、俺、マリーと一緒にいるとき、恥ずかしくなるような事ばかり言ったような?
……………うわぁぁぁあ。消えたい。穴があったら入りたいとはこの事だろう。今日はマリーにも、スイにも会いたくない!恥ずかしすぎる、それに、俺マリーの着替えてるとこ……あぁあぁあぁあ!思い出しちゃダメだ!封印、封印!
「思い返して恥ずかしがんのはエエと思うけど、俺がおること忘れーなや?余計はずいで。」
ウラノスがニヤニヤしながらこっちを見てくる。
口に手を当ててププッと笑いやがった。
「うわ!まだいたのか!!やめろ、こっち見んな!」
「ひどーー、忠告したったのに。それに連れて帰ってきたん俺やで!帰るとも言うてないし!」
確かにいってない。でも……
「恥ずかしいからとりあえず出ていけ!今日はありがとう!!ご迷惑お掛け致しました!!バイバイ!」
「うお!?ちょ……
バタム!!
俺はウラノスの背中をグイグイ押して外に出す。それに、この部屋、みられた。スイッチ切ってなかった……
俺は自分の部屋を見渡し、ため息をつく。この部屋は誰にも見せられないだろう。なんで、よりにもよってウラノス……
「はぁーー。」
そう、俺の部屋はマリーで埋め尽くされている。
マリーから、前の世界ではシャシンというものがあった、この世界の絵のようなもので、風景や人の表情を紙に写し取って保存できたという。
それを聞いたときに閃いたのだ。
この世界には、幻影魔法があるじゃないかと。
俺は、授業で習ったことを応用して鏡にマリーの姿を映し出すことに成功した。これをつけたり消したりできるようにスイッチもつけた。
________自分でも気持ち悪いことこの上ない。何をしているんだ、全く。もう一度はぁーとため息をついて、俺は床にうずくまった。
これは、のちにマリーにばれることになる。
怒られるのかと思いきや、マリーも取り入れ始めることなど、このときの俺が知るよしもない。
<作者の今日の会話> くだらない話①
私)1日が24時間って誰が決めたの?
友達)太陽が決めたの。
私)太陽ずっと上がっとけばいいのに。
友達)ずっと上がってたら地球萎びるわ。あと反対側凍るわ。
私)地球べろーんって伸ばそ。
友達)だめですww
作者、アホです。




