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第三章版 人物紹介

◆教師陣◆


ヨシュアン・グラム

 恋愛はいまいちな我らが主人公。術式師としては最高峰の称号【タクティクス・ブロンド】を所有。

 交友関係は広く、王様も含まれている等、普通に考えれば何かが間違った平民。

 リスリア王国の外からやってきた異邦人で、出生は謎。

 天上大陸を目指す夢追い人のくせに、実際にどんなことをやらかしてるかは不明。

 王都にある自室兼研究所はいつも爆発が絶えない素敵な職場である。

 26歳、涙の準アラサー。好みのタイプは柔らかくて色々な面に包容力のあるリィティカみたいな人。でも好かれるのは一癖二癖しかない女の人ばかり。

 皮肉屋で図太いくせに神経質な面もある。怒るわ殴るわと手荒い面こそあるが、歪んだ愛による心の表現。

 しかし、同時に懐に入ってきた人間には貴族平民問わず、変わらず接し、苦労もいとわない面倒見の良さが自ら苦労を呼びこんでいると気づくのは何時?

 やんちゃで気難しい生徒たちに感情移入しまくっているせいで、性格を越えた熱さも垣間見せる、今日も頑張る苦労人。

 教師陣も一癖あり、最近やってきたレギンヒルトやメルサラも加わってストレスがマッハ。そろそろリィティカ先生が胃腸薬を作る構えをしています。

 事細かな性知識を生徒に伝えたことで一部の男子フリドから大先生と呼ばれている。

 大事な恋人だったフィヨの思い出はヨシュアンにとっても苦い記憶らしく、そこから逃げる弱さを見せることもある。

 職業は術式具元師で、完全な自営業。

 担当教科は術式。兼、学園の敵性異分子への特攻隊長。

 【タクティクス・ブロンド】内ではもっとも『操作性』に優れ、何種類もの術式を同時に操り、融合させる『特異性』を持つ。


スキル&称号

【輝く青銅】:リスリア王国で最強の術式師と呼ばれる六人に選ばれた称号。超人だからといって生き方は変えられないんだぜ?

【六色開眼】:『眼』で基本六色の源素を見ることができる者に与えられる称号。視力までは良くならない。

【ハックマスター】:源素の操作に長けた者に与えられる称号。裏技? 不正アクセス? チート? NO、努力の結果です。

【貴族嫌い】:貴族が大嫌いな人に与えられる称号。ブルジョワジーは滅ぶべきです。

【××教師】:色んな評価を与えられる教師に捧げられる称号。千の名前を持つ教師。

【いきなり婚約者】:素敵な女性と知らぬ間に婚約者になる程度の能力――ではなく称号。何が不満なんだ逆玉だぞ、おい(-∀ー#)

【教えて大先生!】:性の知識を教える先生に敬意を込めて贈られる称号。秘密のABCを教えてくんろ。

【旅人】:【神話級】原生生物に見初められ、手に入る称号。何を持って旅人なのかは今は不明。今日も腹ぺこワンちゃんにご飯を作る毎日。



へグマント・ラーシー

 大柄な筋肉質の40代男性。ダンディズムの結晶なヒゲと短い髪型が渋いオジサン。実際の教師歴はなく、軍の訓練指導を行なった経歴だけなら10年勤務相当のベテラン域である。軍属での階級は騎士。個人の従騎士を持つ程度には勲章もある。平民出身で諸帝国との戦争経験者でもある。

 生徒を軍人にさせる腕は他に類をみない感染力を発揮し、ヨシュアンを恐怖させた。

 すでにヘグマントクラスは修正不可能なまでに染まってしまっている……、どうしてこうなった;

 外見からもわかるように鍛え上げられた筋肉を使って、大剣を振り回す生粋のパワーファイター。フルアーマー装備でダッシュできるくらいすごい筋肉さすがすごい。

 また軍事関係のみ、素晴らしいINTを発揮するが、教師力を競うポイント総合ではまさかのビリ。

 脳筋に光に包まれる?

 計画参加理由は依然、不透明ではあるがヨシュアン曰く安牌。

 おそらく軍部が義務教育計画に中立の意を示していることが理由と思われる。

 担当教科は体育。


スキル&称号

【軍用騎士】:軍部に属する騎士に与えられる称号。愛国者たちよ! 私は帰ってきた!

【筋肉万歳】:筋肉に関するスキルは当然習得済み。震えるぜ筋肉、燃え尽きるほどヘモグロビン! 刻むぜ筋肉のビート!

【拳で語れ】:熱い想いを拳で語る教師に与えられる称号。涙は拳で語るのだ!



ピットラット・イシーン

 細身、長身、白髪に細目のセバスチャン。さる貴族の邸宅から計画に参加された執事さん。

 三代渡っての執事職で、同じく三代に渡って主の教育係をしていたという超ベテラン。

 趣味の調味料造り、その調味料はヨシュアンの料理棚にも置かれることに。

 若い世代の多い、今計画で後ろから見守るようなスタンスをとっているため影が薄くなりがちではあるが、地味に優秀なため、色んなサポートに回るせいでまた影が薄い。

 とある武術を習得していたようで、リスリアでも数少ない軟支配の習得者。その技量を活かしてリリーナに舞踊の形で教えている模様。

 台詞量も少ないせいもあるが、喋る言葉は意外と重要なものが多い人。

 計画参加理由はまだまだ不透明。

 担当教科は教養。

 料理上手であることが判明した。


スキル&称号

【敏腕執事】:優れた執事に与えられる称号。寝るときはもちろん髪をセットして正装、何時起きてもすぐに主の元へ。

【凄腕教師】:教師間競争に見事、トップを飾った教師に送られる称号。もちろん、プロですから。

【辣腕料理人】:素材の味は落とさない、調味料はもちろん自家製、その腕が霞むとき美しい料理の数々が披露される特級厨師。

【武道家】:なんらかの武術を修めた者に与えられる称号。この歳まで研鑽を積んでいるのなら間違いなく達人?



リィティカ・シューリン・シュヴァルエ

 柔らかな髪質をアップにした髪型、穏やかな女性教師。

 ヨシュアンから見ても低身長で、穏やかなのんびり屋。感情が高ぶると教鞭を振ってしまう癖があるが、これは教鞭でなくてもいいらしい。手短な長い棒みたいなのは皆、逃げたほうがいい。もちろんヨシュアンにとってはご褒美です。

 教師歴こそないものの、錬成師としての講座を何度か開いた手前もあって手馴れたところがある。

 今計画の参加動機は、弟子作り。

 そろそろ弟子を取らなければならない手前もあって、今計画に参加した。という建前の下で投獄された師を恩赦で救うために参加したようだ。

 魔薬に対して強い怒りや憤りのようなものを持っているところが見受けられる。

 特に魔薬を使ったプルミエールには最大限の心配の面を見せている。

 23歳、独身?

 最近ではヨシュアンが怪我ばかりするから、少し心配しながら疲労回復薬や医務室の女医さんからもらう処方箋での調合ばかりしている。

 知識量はヨシュアンに次ぐほどであり、錬成の知識ならヨシュアンを凌ぐ。

 ヨシュアンとは仕事の種類が近いため、一番連携が取りやすい位置をキープしている。

 また第三章ではレギンヒルトとも友人関係になってはいるが、ヨシュアンとレギンヒルトの関係は絶賛、勘違い中である。

 ベルベールの調べと違わない証言から白に近いと思われている。

 担当教科は錬成。


スキル&称号

【ココロスイッチ・恋】:恋の話を聞けばあの子も豹変。恋の話に興味津々なのはいくつになっても止められない止まらない!

【錬成術師】:数多の薬剤を作る者に与えられる称号。た~る♪

【ダメ、絶対!】:正しく薬道を進む者に与えられる称号。人間やめますか? と聞いて回るのです。



シャルティア・シャルティロット

 パーマセミロングの女性。ときどきアップ。クールな外見にマグマの気性を宿した才女。

 朝晩と呑むことを忘れないのんべぇ。猥談に耐性のある女。ヨシュアンとは気が合うせいか、よくよく絡むことになる。

 元下級貴族で現上流貴族。幼少時、内紛の間をくぐり抜け、物々交換や策謀で自分の家を押し上げた張本人。

 そのせいか貴族らしくないところがあり、貴族嫌いのヨシュアンでも拒否反応がないままで話せる。

 怪談が苦手という弱点が発覚、以降、怪談じみた話をしようとするとものすごく睨まれる教師ヨシュアンが発生し、本人たちの思惑はともかく着々と仲良くなっている節がある。

 金儲けに無類の才能を発揮し、学園経済を救った手腕は絶大的な信頼を得ている。

 性知識を披露したことにより一部の女子マウリィから『お姉様』と呼ばれているとか呼ばれていないとか。

 数学宮の計算士であり、元老院直下の人材である。26歳、独身。

 薄々、ヨシュアンの正体に気づきつつある?

 担当教科は数学。


スキル&称号

【数字の天災児】:数学において類まれなる才能を権謀術数にすら当てはめる者に与えられる称号。目指せ女版モリアーティ!

【お金のマネージャー】:哲学者なんてもう古い? マネジメントをこなす女傑に与えられる称号。すべての金は我が掌よ……。

【教師の教師】:同じ教師でも迷わず怒れる熱きドロップキックに送られる称号。失敗すると脇腹を痛める自爆技。

【邪神探偵】:気難しい男の気遣いすら説き伏せる推理力に与えられる称号。不可解な恋の謎ほど解くのは容易い?

【お姉様】:溢れる性の知識を教える一つ上の女性に送られる称号。女の子には手とり足とり、男には冷たい目線を。



アレフレット・フランクハイン

 田舎貴族の末っ子にして地元では術式の天才と呼ばれた男。

 しかし、ヨシュアンのせいで天才も形無しである。どちらかというと秀才です。

 王直下の組織、図書院の大司書で歴史について詳しい。

 すこし癪の強いところがあり、気に入らないことがあると怒鳴り散らす神経質な面がピックアップされているが、教師としては優秀で学習要綱は完璧に満たしている。

 色んな面で冷遇されている25歳。が、結婚しているので自爆しろ。

 自分の家名が『貴族名鑑』に乗ってないことがコンプレックス。そのため向上心・上昇意欲は非常に高い。

 教師力だけなら誰よりも高いとヨシュアンのお墨付きをもらっているが、逆手に取られて仕事量がさらに増える毎日。しかし、教師間競争で2位の実力を見せつけるなど地味に活躍中。

 ヨシュアンとほぼ同じくらいの残業率を誇り、下手をすれば過労で死ぬ。

 今までは自分の利益を考えて授業を行っていたが、担当生徒のティッドのことを考えている一面を垣間見せる。

 正当な教師路線に入っちゃいましたね?

 薄々、ヨシュアンの正体に気づき始めているようだが……?

 担当教科は暦学。


スキル&称号

【編纂マスター】:書籍に関する能力なら誰にも負けない人に送られる称号。本の虫ごときでは到達できない編集能力。

【三色開眼】:三色の源素が見れる者に与えられる称号。凡人がこの力量を得るまでに20年を考えると天才と呼ばれてもいい。

【ツンデレ先生】:きつい口調の上から目線でも本当は生徒が大事な教師に与えられる称号。そのためなら同僚に術式を撃つことも厭わない。



クレオ・シュアルツ・アースバルト

 義務教育推進計画の裁定役にしてリーングラード学園の学園長を務める老婆。

 小柄な体躯といつもニコニコしている風貌で、穏やかな人そうに見えるが内部は策謀で色んな人を絡めとる狐のような人。

 なんらかの貴族であるが『貴族名鑑』を暗記しているヨシュアンが知らないという謎の人。

 それどころか帝国の情報、王国の内情にも詳しく、どれだけの情報を持っているかわからずヨシュアンでも戦慄してしまうほど。

 全てを飲み込んで、黙して全てを語らない精神力こそ化け物の域。

 国家から隕鉄の一部を管理させられているにも関わらず、ポンと出せるあたり豪胆極まりない。

 さらには王家でないと知りえないはずの隕鉄のインゴット化、それを行える人物との繋がりにヨシュアンすら気づいていない。

 王国の未来に必要な人材や学園のためなら悪事も厭わず、悪に手を染めても決して利益計算は怠らないところが厄介極まりない。

 おそらくこの人こそが学園最大の謎である。


スキル&称号

【学園長】:全ての学ぶ者、教える者の頂点に立つ者に与えられる称号。老獪なのは伊達ではない。

【百識の悪徳】:悪すらも手段として使用する傑物に贈られる称号。正義も悪も彼女の前では同じ手段でしかない。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――


◆生徒たち◆


成績表

SS=もはや教えることはない S=ちょーてんさい A=すごいっ! B=ふっつー C=まぁまぁかな? D=ダメダメ


◆ヨシュアンクラス◆


クリスティーナ・アンデル・ハイルハイツ

 ランスバールの遠縁で王族の一つ、ハイルハイツ家の末娘。上に三人の兄がいる。髪色は黄金。身長はクラスで2番目、このまま成長すれば美女になるだろう美貌はある。でもまだまだお子様である。

 フリル大好き14歳。

 見栄っ張りなせいか自分を度々、窮地に追いこむものの精神力自体はそんなに強くない。いわゆる一つの豆腐メンタル。でも見栄っぱりなのでその辺りは相殺されている模様。

 クラス内の戦闘ポジションはストライカー。得意の細剣で相手を突き刺したい年頃。

 第一章のメイン生徒で、見栄という壁をヨシュアン限定で突破に成功する。このことが彼女のメンタルに影響を与えているのか、時々、クラスメイトへの優しさが垣間見えるようになった。

 それはいつも喧嘩しているマッフルすら問わない。

 少しずつだが周囲の気持ちに立って考えることを覚えたが、まだワガママな部分を残しているあたり、成長の可能性を残していると言えるだろう。

 限られた環境だけで育ったせいか物知らずな面を垣間見せることも。


術学A++ 体育A 暦学C 錬成B 教養A++ 数学A


 こうしてみるとバランス型だったりする。


 第三章においてただがむしゃらに成長を臨むのではなく、目的意識を持って色んな相手から学ぶ姿勢を見出した。


スキル&称号

【わがまま】:王族に遺伝するとされる人様を振り回す才能。空気に読まぬ、媚びず、顧みず。王族に遠慮はないのだ。

【ストライカー】:前衛の突撃要員に与えられる役割。縦横無尽に駆け回り、相手をかく乱、時には息の根を止めるアタッカー。

【海原の青】:青と緑の適性を持つ者に与えられる称号。寓意は『いさめる女帝』。海はいいぞ……。


担当教師より一言「まだまだ肉体制御が甘いようです。スタミナ管理と一緒に学んで行きなさい」



マッフル・グランハザード

 グランハザード商会の一人娘。王族相手に喧嘩する元気系商人っ娘。髪色は赤。身長はクリスティーナより少し下。自分のことを美少女と言ってしまう残念なところはあるが、村に居たら求婚者が絶えないくらいは美少女であろうと思われる。

 商売大好き14歳

 クリスティーナとは犬猿の仲にも関わらず、一緒に買い物に出かけたりするあたり、気が合うのか行動パターンが似通っているのか本人にもわかっていない模様。

 成果が伴わないと裏で努力をしたりと、妙な粘り強さを見せつけるところは幼い頃から商人として鍛えられた修行の賜物だろう。

 クラス内の戦闘ポジションはタンカー。しかしセロの覚醒に伴い戦闘ポジションをアタッカーに変更された。片手剣とエス・ウォルルムによる突進力はクラス随一。

 大人相手にも商売し、周りの信用を落としても冷静に受け止め、我慢することもできるが心はまだまだ未成熟。

 傷つくことだってあるもん。

 二章のメイン生徒であり、信用を落とすことの恐怖、信用の形の裏表を垣間見る。

 容易く信じる怖さ、誰をもっとも信用するかの岐路に立たされた。

 そして、傷つくも我慢しつづけ、物事の裏表に真摯に向き合うようになった。

 これからはもっとも信じるものを探し、大事にしていくだろう。

 それがマッフルにどんな影響を与えるかはまだまだわからない。


術学C 体育A+ 暦学B+ 錬成B+ 教養C+ 数学S


 精神的な成長面はほとんどなしでした。


スキル&称号

【商人の才覚】:輝かしい商才を発揮した者に与えられる称号。目指す夢は大富豪ですよプロデューサーさん!

【アタッカー】:前衛の攻撃要員に与えられる役割。足を止めて相手と打ち合うことを前提にした純正の剣士。

【野火の赤】:赤と黄の適性を持つ者に与えられる称号。寓意は『放たれた燭台守』。ファイアー、アイスストーム、ブレインダムド!



担当教師より一言「クラスの中でも一番、安定感のある戦い方をしていますね。その調子ですよ」



セロ・バレン

 貴族と平民の間に生まれた不幸な生い立ちを背負っていそうな気弱っ娘。クラスで一番、背が低い。

 『バナビー・ペイター』をこよなく愛する12歳。

 気弱な癖に感想はハッキリ口にしてしまうが、その素直さが自分を追い詰めている節がある。

 クラス内の戦闘ポジションはサポーター。なんの取り柄もなかったセロもレギンヒルトの教本と資質の覚醒に伴い、戦闘ポジションをサポート&タンカーに変更された。

 資質も希少な白属性と、将来性のある子に育ちつつある。

 今日も健気に頑張って、ヨシュアンあたりに過保護を受けているヨシュアンクラスのマスコット……、だったのが自立心と共にヨシュアンの娘的ポジションを狙う娘に。

 パパはヨシュアン、ママはレギンヒルトが理想の家族だと思っている模様。

 それが幸せな家庭という投影でしかないのだが、投影でもヨシュアンは応じてくれると理解してのこと。本人はまだ本当の願望に気づいていないようだ。

 性への無知が逆に彼女を体調不良に追い込むが性知識を理解し、性差を意識しながらも人間に違いはないと理解した分、心が広くなった模様。


術学A 体育D 暦学A 錬成A 教養A- 数学B+


 体育以外はAの多い子になりつつある。


スキル&称号

【ココロスイッチ・恋】:恋の話に興味津々なお年頃。だって女の子だもんっ。

【義娘ヲ狙ウ】:憧れのパパのために娘を演じる女の子に贈られる称号。白い人はダメなのですかっ。

【サポタン】:行軍中はサポーター、戦闘時は前衛の盾要員に与えられる役割。ひらがなで書くと『さぽたん』。

【城塞の白】:白の適性を持つ者に与えられる称号。寓意は『星降る夜の子山羊』。弱くたって守れるもん。


担当教師より一言「とりあえず恋人くらい選ばせてください。お願いします」



エリエス・アインシュバルツ

 優秀な術式師を多く排出しているレザナード領からやってきた無口系優等生っ娘。黒髪で片目を隠している。身長はセロよりも高くマッフルより低い。

 知的好奇心に飢えた14歳。

 ヨシュアンがエースと呼ぶくらいクラス内では優秀。

 しかし、謎の出生と師弟の間柄に強く執着するなど、微妙な謎が含まれている。

 無感動で無表情ではあるが、感情がないわけでもなく、感情の波が小さいだけだろう。

 その分、術式の授業では源素の操作能力で劣るところがあるのだが、それらを補って余るほどの精細な技術で術式を使いこなす。

 ヨシュアンにして理想の術式師と呼ばれる。

 基本を学んでからの応用力に目を張るものがあり、ロジカルや論理を重視する理屈や得た知識の組立はクラスの戦術家の立場を確立しつつある。

 その反面、新しい知識や好奇心のうずくモノには豹変する癖があり、その様子は無表情と相まって怖い。

 そして、第三章においては『人間への興味のなさ』が原因で戦術家としての欠点が判明。善処するつもりらしいがどうなることやら……。

 術式具作りの才能があるとわかり、実際に術式具の一部を作らせてもらっている模様。

 術式具の才能はヨシュアンにとって悪夢であるのか希望になるのか、まだわからない。


術学S 体育A 暦学A 錬成A+ 教養A 数学A


 今回、一番、能力面で成長が少なかった子。


スキル&称号

【術式具元師見習い】:初めて術式具を作った見習いに与えられる称号。千里の道も一歩から。

【無形の才覚】:ある種の万能天才に与えられる称号。どこに向かうかわからない矢の危険性とどんな方面にも活躍できる才能の塊の二面がある。

【キャスター】:後衛の攻撃要員に与えられる役割。後衛はおろか前衛に立っても遜色ないマルチプルなプレイヤーに進化しつつある。

【聖殿の黄】:黄に突出した万能属性を持つ者に与えられる称号。寓意は『盲目の賢人』。この病しいだ眼にもよく見える……。


担当教師より一言「ティルレッタ君と仲良くするのは結構ですが、変な人形をもらわないように」



リリーナ・エス・ル・ラーツァ

 エルフの集落からやってきた不思議系エルフっ娘。

 生徒たちの中でも一番、出るところ出てる15歳。当然、身長も一番高い。

 また唯一の『眼』持ちであり、緑色の源素と相性は抜群。しかし、逃避癖があったりエロに力を入れている部分がヨシュアンやクラスメイトをときどき、カオスに追いこむ問題児の一人。

 クラスを家族とみなし、一番、気にかけている面を垣間見せた。

 エルフ特有の家族観では父親がヨシュアン、年齢の一番上のリリーナは姉の位置に居るので、クラスメイトを気にかけるのは当然だと思っているのだろう。

 請われて術式具のデザインをこなしてみせたり、様々な分野に目を向けていくことを忘れていない。

 クラスで一番、体術や肉体性能が高く、ヨシュアンの軍用格闘術の一部をすでに習得している。

 反面、勉強を聴き続けることや考え続けることができずに集中力を切らしたりと問題も多い。

 性教育には興味全開で時々、シャルティアに個人的に聞きに行っているようだ。

 第三章にて、そうした弱点を手抜きの形にして隠すことで弱みを見せないようにしていたところ、その結果を知り、より前向きに取りこむ意気込もうと考えているようだが……。

 何故か第一試練において最優秀生徒の座に輝く。

 一度、覚えたことを忘れないという特技と難易度の低さがこの結果を招いた模様。


術学A+ 体育S++ 暦学C 錬成C 教養C+ 数学A-


 かなりピーキーな性質があったりする。

 なおこの成績はリリーナの特性上、興味度に置き換わることもある。


スキル&称号

【森の加護】:エルフに与えられる称号。森の中では実力の最大限を発揮し、植生や地形などのアドバンテージを得る。でも森の中でそうそう戦えるはずもないのですよ。

【スカウトマン】:前衛から中衛の警戒要員に与えられる役割。弓矢もできるので近中遠と全ての範囲をカバーできる。

【絶対記憶能力・弱】:興味の対象を確実に記憶できる能力。反面、興味のないものは一切、頭に入らない。

【森林の緑】:緑の適性を持つ者に与えられる称号。寓意は『連なる放浪者』。あっちへフラフラ、こっちへフラフラ。



担当教師より一言「手抜きで後悔するよりも全力でやって後悔しなさい」



◆リィティカクラス◆


マウリィ・クロケッツ

 西部の村落よりやってきたそばかす少女。ときどき腹黒、ところによりあざとい。

 14歳という年齢の割に世渡り上手で、高額所得者でもあり独身のヨシュアンに興味がある模様。

 恋愛か打算かは明確になっておらず、少なくとも惚れるに値するとは思っているよう。あざとい。

 農業経験があり、家庭的な技術は一通り習得していることを裏付けるように錬成の成績はリィティカクラスでもっとも高い。

 面倒見もよく、ほかの子の勉強を見てあげたり、クラスの意見や意思統一をしたりなどの協調性もあって、優れたリーダーの資質が見られる。

 指揮官としての性能もあり、相手の弱点をうまく突くような作戦を立てる。


術学C 体育B+ 暦学B+ 錬成A+ 教養B+ 数学A


 村落出の中でも才能があるタイプ。

 実は最初は字も読めなかったのだが、三ヶ月でマスターしてしまっている。まさに義務教育計画のための人材だったりする。

 性教育には興味津々だったらしく、目を輝かせて聞いていたという。


担当教師より一言「シャルティア先生の授業からぁ、もっと女の子っぽくなりましたねぇ。後は恋をすればぁ自然と綺麗になりますよぅ」


スキル&称号

【焚火の赤】:赤の適性を持つ者に与えられる称号。寓意は『委ねる火走者』。赤の中でもちょっと良い適性の一つ。



◆ヘグマントクラス◆


フリド・マレッシュ

 東部の農民村より冒険者に憧れていた少年。まっすぐで年長者を敬い、年下に優しい兄貴タイプ。15歳、全校生徒で一番、背が高い。

 しかし、何の因果かヘグマントクラスに入り、兵士のように教育されたせいか今ではすっかり軍人気質に。

 教育の裏面が洗脳と同義だと、ひそかに体現している好例。

 クラスでは一番の剣の才能と体力がある。技術はまだマッフルに負ける部分がある。

 東部は帝国に面している手前もあってアラクレも多く、一時期、もっとも開拓が盛んだったこともあって荒事も多く、フリド自身もそう言った面を見て育ったためか力に対する憧憬を内に秘めている。

 そのため、力を体現したヘグマントには素直な憧れと師事される喜びを、ヨシュアンには体格差すら関係なく冒険者を倒したことで強く尊敬することに。早まってはいけない。

 父親を徴兵で失い、形見として鎧を受け取っている。鎧を大事にすることは親を大事にすることではないかと思っているので、鎧に対する愛着は強い。

 同年代の女の子にはどう接していいかわからず、男性に興味を持つマウリィに対しては『痴女』として忌避している。

 年相応にムッツリ。

 特に性教育では知らなかった性の知識に目を輝かせていた。

 キースレイトとは意外にも馬が合うようで、いつの間にか貴族平民、クラスの違いの垣根を越えて友人関係に収まっている。


術学D 体育S++ 暦学C+ 錬成C 教養C 数学D++


 この脳筋もキースレイトのおかげでちょっとマシになりつつある。


担当教師より一言「大盾すら切り裂くアタッカーになれば怖いものなぞ何もない! 訓練だ!」


スキル&称号

【灯火の赤】:赤に適性を持つ者に与えられる称号。寓意は『規律に繋がれた密集歩兵』。特に珍しいものでもないそうで。



◆シャルティアクラス◆


ティルレッタ・シロディ・シェーヴァーン

 西部、シェーヴァーン領、港街の領主シェーヴァーンの次女。

 貴族特有の過保護な監禁じみた生活が、思いこみと妄想を助長する立派な電波に育った少女。

 父と母の命令は絶対と思っていたがシャルティアとの邂逅によって、上位者のくくりに両親以外のジャンル、教師が追加された模様。

 ヨシュアンの言うことを聞くのはこのあたりが原因。

 余人には理解できないイマジナリーフレンド【エセルドレーダ人形】と常に一緒。

 人との接触が少なかったために傷つけていいかどうかの判断が乏しい。

 狂気じみた言動のせいでクラスメイトも接し方がわからない。もちろん本人は気にしてないというダメっぷり。

 しかし、クラスメイトたちが踏み込めないような謎でも平気で質問したりするため、『自分たちにはできないことをやる』という面では案外、信用されていたりする。ダメな部類の信用であることは言うまでもない。

 試練中において【エセルドレーダ人形】を動かすという、とんでもない離れ業を披露、ヨシュアンはおろか周囲までドン引きさせた。


術学B 体育C- 暦学A 錬成B 教養S+ 数学B


 貴族教育の賜物で教養だけはピカイチ。

 でも、完全なインドア派なので激しい動きはできない。


担当教師より一言「その人形は本当に生きていないんだな?」


スキル&称号

【純血の黒】:黒と赤の適性を持つ者に与えられる称号。寓意は『大卵を抱える猫』。禍々しい絵が現実を侵食する……。

【人形遣いの卵】:新しい戦術価値の可能性を秘めた人形遣いの卵に贈られる称号。エセルドレーダは生きている?



◆ピットラットクラス◆


キースレイト・ファーデン・アークハイツ

 貴族の名門、アークハイツ家の長男。15歳。リリーナと同レベルくらいの身長。

 王族ではないが爵位だけならクリスティーナの実家、ハイルハイツ家と同格。

 四大貴族の本筋であり、代々ミドルネームは初代の名を刻まれる。

 貴族としての教育は受けているため、最初は人を見下す姿勢があり、同じ貴族にすらその傾向が見られた。

 しかし、術式具の授業の時、ヨシュアンの鉄拳により目が覚めるあたり、ドMの資質を垣間見せる。目を覚ませ。

 個人的に思うこともあったのかヨシュアンの言葉の意味を真摯に受け止め、見下す形から見極める形に進化した。

 その結果、庶民であっても尊敬できる部分があるのなら、敬意を表そうという気になった模様。

 その第一号がフリドだった。

 実際、この二人の相性は抜群で、後衛のキースを置いて、前衛をフリドにするとかなりの連携性能を見せる。校内最強コンビである。

 試練ではいつの間にか優柔不断を断ち、立派な指揮官としての才覚を示してみせた。


術学S 体育B+ 暦学S 錬成A+ 教養S++ 数学A++


 何気にエリエスを超えているために目の敵に。

 おそらく総合力的に全校生徒一。


担当教師より一言「生のままでも気品のある所作が見受けられるようになりました。時に素直な気持ちは人柄をよく見せるのではないかと」


スキル&称号

【指揮官の才覚】:全体的な連携を重視する指揮官に秘められた才覚。

【草原の緑】:緑と青の適性を持つ者に与えられる称号。寓意は『公平なる天秤守』。緑の適性としてはかなり良い方。



◆アレフレットクラス◆


ティッド・メリトラ

 南部のもっとも貧しい地区から来た女の子に見間違うくらいショタな子。12歳。

 身長は若干、セロより低いことが最近の悩み。

 素直で素朴、よく気がつき丁寧で穏やか、やや気弱ではあるが決して引けない気持ちがあるならちゃんと意見する子。でも、やや後ろ向き。

 開校式の時からセロに一目惚れしており、しばらく自分の感情に戸惑い、術式の授業もうまくいかなかったのだが、自分の気持ちが恋だと自覚するにつれ術式の成績も良くなってきた。

 しかし、やっぱりというか気持ちをどう行動に起こしたらいいものかわからず、日々、悩み、セロのために成長しようと努力しているようだ。

 その姿はクラスの中でも応援されているようで、

 ヨシュアンもティッドの片思いを応援している様がある。リリーナ式家族観を採用するなら敵は最大最強のヨシュアンだが負けるな。がんばれ。

 第三章ではセロに怯えられたことにひどくショックを受け、受け入れてもらえない恐怖と受け入れてもらうための努力を重ねることに。

 セロを待つことも重要だと理解し、同時に努力の姿を見せるために慣れない剣で試練に挑む。


術学B 体育B 暦学B 錬成A+ 教養B 数学A+


 若干、セロを補佐するようなステータス。

 術学と体育がクラスアップした。


担当教師より一言「前衛になった以上、甘えたことは言わせないぞ。剣も勉学も怠るな」


スキル&称号

【静寂の青】:青の適性を持つ者に与えられる称号。寓意は『剣を掲げる騎士』。あの子のために頑張れる子。

【頑張る男の子】:意中の子のためなら決して挫けず、諦めず、戦うことをやめない心意気に与えられる称号。その気持ち、届くといいね?



―――――――――――――――――――――――――――――――――――


◆王都関係◆


ランスバール・シュバルツ・アインデンスト・ヒア・トール・リスリア

 リスリア王国第13代国王。

 だいたい、こいつのせい。

 義務教育の話をヨシュアンから聞いて、すぐに着手、そして一年後、当のヨシュアンを生贄に教育計画をスタートさせるアクティブ性のバカ。

 世間一般での評判は高く、本能的に正解を当てたり、意外と威風が溢れていたりするところから『賢王ランスバール』や『賢君』などと称されている。

 ヨシュアンに邪見にされるプロフェッショナル。タフガイで純粋な膂力ならヨシュアンを凌駕することが判明した。

 その正体は野生に住むホームレス・キングにして偉大なる野生の王。

 他人のゴシップが大好物で、記事のためなら【タクティクス・ブロンド】にも挑む。

 野望はドラゴン探しなどとでっかいのか頭おかしいのかよくわからない存在。

 今日もどこかで野生の王の叫び声がする。


スキル&称号

【王威】:カリスマ的王様に与えられる称号。なんか大きく見えたりするけど錯覚です。

【野生の王】:イエス、ホームレスキング! な称号。自然と自由を胸に羽ばたくとするなら裸でも王である。



ベルベールさん

 ヨシュアン曰く究極のメイド。読心術によるオモテナシの精神は献身の意味を良くも悪くも変えさせる。

 ランスバール付きの侍女で侍女頭の地位にあり、(未だ出てきていないうえ話にも登らない)執事長と対等に話せるくらい強い。

 ランスバールの思いつきを実行する人でもあり、ヨシュアンの理解者でもある。

 各種、暗殺技術などと近接能力は【タクティクス・ブロンド】並と言われているが、もっとも得意な分野は諜報活動。

 人の心を問答無用で知覚する【篤信独身ひとりみのこころ】という【神話級】保有者。

 心を読むがゆえに他人を信じられない性を持つ。例外はランスバールとヨシュアンだけ。

 ヨシュアンにとっては姉であり、母でもある。家族のような存在でもっとも心を許しているシーンが後日、【ゴシップ】で報道された。一年後、半殺しにされるランスバールのことは蛇足だろう。

 その正体は野生の王に仕える心根も勤務内容もブラックな野生メイドである。

 野生の王の野望を叶えるために、日夜残業とも戦う忠実な下僕。

 彼女の明日はブラック色に輝いている。


スキル&称号

【篤信独身ひとりみのこころ】:相手の心を読むことができるスキル。主人だけに仕えて主人だけのために使うためだけに付けられた名前。

【究極のメイド】:主人の心根を読み、最適なタイミングで最高の奉仕を行う優れたメイドに送られる称号。主のハートもガッチリご奉仕。



クライヴ・バルヒェット

 鋼の意思と最高級の武装をもってして戦場を蹂躙する対術式兵団用組織、法術式騎士団団長。

 毎度の武闘大会での優勝者でリスリア一の武勇を誇るとされている。

 クール系無口のイケメンなのだが、言葉が足りないうえに語彙が少ないおかげか非常に誤解されやすい。

 特に誤解されやすい相手はレギンヒルトとヨシュアン。

 レギンヒルトに恋をしているが、まったく本人に気づかれていないあげく、目の前で好きな相手が好きな相手の話をするという拷問じみた状況にあったりする。

 不幸具合だけならヨシュアンを凌ぐかもしれない。

 今日もレギンヒルトのハートをゲットしようと、槍を奮う毎日。

 そんなことよりレギンヒルトとのコミュニケーションを大事にしろ、と思わなくもない。



メルサラ・ヴァリルフーガ

 元傭兵団の術式師で、暴れ馬と称される女性。内紛後、その強さから【タクティクス・ブロンド】に任命され、傭兵団を辞めて冒険者になる。

 件の傭兵団も開拓村などの領地を貰い、定職についてしまった結果だろう。

 しかし、半数がヨシュアンによってフルボッコにされているため、その敵討ちから生じた殺し愛は今日まで続いている。

 王命によりこの度、リーングラード学園警備隊長に期間限定で就任。

 先にいた冒険者兼警備兵たちをフルボッコにして、手下に変えてしまった。

 またこれを期にとヨシュアンと合体しようと企んでいるようだが、その内容は恋心ではなく、欲望によるものである。

 ヨシュアンとの間に子供が生まれたら、さぞ強いだろうなー、くらいしか感情移入していない。

 【タクティクス・ブロンド】内でもっとも『容量』を持つ術式師で、【戦略級】の術式ですら余裕を持って何度も使える『対軍性能』を誇る。


スキル&称号

【吠える赤鉄】:リスリア王国で最強の術式師と呼ばれる六人に選ばれた称号。超人だって性欲を持て余す?

【六色開眼】:『眼』で基本六色の源素を見ることができる者に与えられる称号。私の視力は15.0です。

【ファンシーマニア】:ファンシーグッズに目がない心の乙女に与えられる称号。ファンシー好きは本能をも超える。

【戦闘狂】:戦いこそが何よりの娯楽な貴方に真心をこめて送る称号。強い奴に会いにいく。

【跳ね馬】:メルサラ・ヴァリルフーガを酒場で話すときのあだ名。近所の暴れ馬が例えに挙げられます。

【最上位冒険者】:戦略級並の実力を持つ凄腕の冒険者につけられる称号。もはや人なのかどうかも怪しい。でも冒険では大活躍。



レギンヒルト・R・ジークリンデ

 ジークリンデ領ジークリンデ家の領主にして、【タクティクス・ブロンド】の一人、【たゆたう白銀】。

 その美貌は【リスリアの美】と称され、リスリア王国ではクライヴと並び立つほどの有名人であり広告塔でもある。

 まるで花の茎のように細く、それでいて不健康な様が見られない肌色に長い髪。

 微笑むと幻覚の花を見れるくらいキレイだと言われている。

 性格はおしとやかで知性に溢れ、鈴と立つと誰よりも凛然としているのに、隣に誰かがいるとまるでその人を立たせるように飾るという不思議な人柄がある。

 貴族として正しく在ろうとし、誰に対しても正しい理屈を言うことが欠点である。

 才色兼備を体現したような存在。

 しかし、色恋に対しては……お察しです。

 本人が貴族のくせに貴族嫌いのヨシュアンが好きなあたり、苦労しか浮かばない。

 当のヨシュアンからは『正論で人を脅すタイプ』と呼ばれている。

 第一章外伝でヨシュアンから贈られた人形は大事に枕元に置いて、微笑みながら寝ているらしい。

 第三章では試練官としてリーングラードに赴き、恋に仕事に頑張ることに。

 元より自分から好意を行為として示すことが苦手だったらしく、ヨシュアンが逃げ回るせいで余計に相手の心を理解できない立ち回りを続けるハメになる。

 ヨシュアンと向かい合い、言葉を交わしたことで如何にヨシュアンの心を理解してなかったのかに気づき、伝え伝わることの大事さを知った後、婚約の証であるブレスレットを自らの手でヨシュアンから取っていった。

 しかし、気持ち自体は諦めていないようで学園生活が終わってなお恋人がいないのなら気持ちを受け入れて欲しいと打ち明けた。

 時に恋は人を狂わせる典型。

 一方、生徒たちからはそれなりに慕われていたらしく、クリスティーナを除く全ての生徒たちは良い印象しか持っていないという外面の完璧さを見せつけた。

 従者プルミエールに対しては仕事中だったので厳しい態度もあったがちゃんと親愛を持っており、だからこそ後悔の念を持っている。

 【タクティクス・ブロンド】内でもっとも『技術』を持つ術式師で、術式の構築、維持、精度、そしてどんな繊細な術式ですら『再現』させる技量がある。


スキル&称号

【たゆたう白銀】:リスリア王国で最強の術式師と呼ばれる六人に選ばれた称号。超人的な美しさだとしても相手を選ぶべきでしょう?

【六色開眼】:『眼』で基本六色の源素を見ることができる者に与えられる称号。ただし恋の欲目は開眼までに時間がかかる?

【恋する女】:愛おしいあの人にときめく女性なら誰でも得られる女性限定スキル。花嫁修業の準備は十分か。

【盲目の恋】:あまりに相手を考えるあまりに相手が見えなくなった者に与える称号。恋は押すだけではいけませんよ?



エドウィン・フンディング

 フンディング領の領主にして、【タクティクス・ブロンド】の一人、【濡れる緑石】の号を持つ、おとこ…、ちょっと誰か来たようだ、まったくこんな時間に一体誰が……あぁ! 窓に窓に!

 ……漢女おとめである。

 奇抜なファッションセンスで身を包み、体に張り付く服装を好み、お姉口調のキワモノではあるが、なんとヨシュアン、唯一の貴族の友人。

 術式の解析官としては非常に優秀な人物で、ヨシュアンの使う術式に興味を持ったことが親交のきっかけ。

 極めて優れたバランス感覚を持ち、行軍や運行等の移動に関する技術はエドウィンほど卓越した者はいないとされている。

 また人の感情に対してある種の直感やオトコとオンナの狭間にいることもあって、恋愛相談においてはとてもたよりになる。

 【タクティクス・ブロンド】内でもっとも『知識』を持つ術式師で、数多の術式を知り、その知識から来る『解析力』はほかの誰にも負けない。


スキル&称号

【濡れる緑石】:リスリア王国で最強の術式師と呼ばれる六人に選ばれた称号。超人も裸足で逃げ出す漢女力。

【六色開眼】:『眼』で基本六色の源素を見ることができる者に与えられる称号。目のセットにはこだわりがあるタイプ。



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◆冒険者たち◆


ジル・フォードム

 上級冒険者のチーム『ナハティガル』のリーダーで、リーングラード学園の警備依頼を受けている。

 重厚な上背に、特注の大剣。頬に傷が入っているのが特徴の26歳。まさかのヨシュアンとタメである。明らかに年上だろうと誰もがツッコミを入れるほど。

 チームリーダーとして利益や危険度を測る冷静さ、殺気を受けても動じずにいられる肝の太さ、そしてチームを家族のように深い思いやりで見守る、人ができた人。

 実のところ、警備の依頼は国発行のものであり、金銭はともかく長期拘束であることからあまり人が集まっていなかったので、慌てたギルドが信頼性と実力で選んだチームでもある。

 その結果が共犯者の排出という事態に責任を感じ、シェスタを守ると同時に責任を取ろうとした。

 結局、ヨシュアンに救われ、ヨシュアンには深い感謝を示している。

 言葉数こそ少ないが、冒険者独特のウィットに富んだトークもこなせる面もある。

 実力は【戦術級】騎士一歩手前の手前、くらい。

 生徒たちの実力の高さに疑問を抱き、ヨシュアンが至らなかった考えを指摘した。


シェスタ・ジェンカ

 チーム『ナハティガル』の術式師、今は学園事務員。

 普段は低血圧みたいなしゃべり方と帝国訛りが見られる19歳。年の割に上級術式師であることを考えれば才能はある模様。

 足を怪我し、運動に関わる能力は軒並み下がったので激しい動きができない。

 メルサラにエロいことされそうになった時、ヨシュアンに助けられ、そのまま恋に落ちた。落下死である。

 ローテンションで冷静な後衛として抑えていた部分が一気に噴出、好きな人に無茶苦茶にされたい的なドMさを開花させた。ヨシュアンに好きな人がいてもめげずにアタックを繰り返し、拒否られても喜び、むしろ愛人でもいいとさえ本気で思っているあたりにヨシュアンがドン引きした。男で苦労するタイプ。男がダメであればあるほどドツボにハマる。

 『眼』持ちであり、赤と黄の源素を見ることができる。

 また、その関係上、使える術式は赤と黄の属性ばかり。

 一応、初級は黒と白を除いて、全て使えるので冒険中は重宝されることも多い。

 術式の修業のために母方の祖母の元へと修業しにリスリアへと向かった時に内紛が起きて帰れなくなる。内紛が終わる前にパスが切れてしまい、パスの再発行金額を貯めるために冒険者に。

 上記の理由からか、かなりの倹約家で朝ごはん抜きが多く、下手をすると冒険中の粗末なご飯が一番、美味しいと思っている。

 故郷はもちろん帝国。 アサッシンから生命を狙われた際に聞いた事実にショックを受けて、ヨシュアンに処遇を求めたところバッサリ断られるどころかテロったことを生きて償えとまで言われる。

 そのことに深い愛と強い感謝の念があり、再び告白するがやっぱり断られる。

 しかし、諦めるつもりがないのは誰の目にも明らか。

 ヨシュアンがリスリアに居るという理由で本格的にリスリアに身を埋める覚悟をしていることが伺われる。どうやら、もう帝国に未練はないようだ。

 一目でレギンヒルトの焦りを見て取り、未熟な愛だと指摘した。

 また厨師のリューミンから愛の伝道師と呼ばれている模様。



 ゴルザ・ダル・リャナシーン

 リャナシーン家の末子で一番、出来が悪い子。

 尊大な性格で基本性能はバカの一言。お気楽で難しいことが苦手、強制も嫌い、わがままの権化である。

 年齢は20歳とギリギリ内紛に参加できたものの、色んな屁理屈で結局、参加しなかった。

 そのせいか同年代に比べるとややひ弱。

 冒険者稼業もやりたくてやっているわけでなく、内紛に参加していない手前、他の貴族と格を合わせるという面目でリャナシーンが放り投げただけ。

 しかし、当の本人はリャナシーンの言葉を額面通りに信じ込んでおり、他の兄弟と比べて楽そうな冒険者稼業を課せられたのは愛されているからと思っている。

 こうした処置は特に珍しいものではなく、冒険者たちからも嫌煙の対象とされている。

 それでもここまでやってこれたのは悪運と業物の刻術武器、それと仲間たちのフォローあってのこと。

 中立派貴族の情報収集の手先として開拓村査察の依頼を受け、リーングラードに入ろうとしたところ、ヨシュアンに遭遇、 悪運も尽きてしまった模様。

 生徒たちの踏み台にされた挙句、半殺しにされかかったところをメルサラに連れて行かれ、半殺しよりも酷い目にあってしまった。合掌。

 クリスティーナみたいな気の強そうな子が好みで、若干、Mっ気が入っている。



 サールー

 骸骨みたいな顔をしたナイフ使いのストライカー。

 冒険者としてはそこそこ経験があるものの積極的に外に出る者たちと違い、街中の仕事をコツコツとやりながら新人冒険者をいびり、小銭を稼ぐ小悪党だった。

 ある日、いつものように新人いびりをしようとしたら相手はゴルザだった。

 貴族の末子で冒険者稼業、となれば『捨てられた』と理解していても、甘い汁が吸えると考え、ゴルザにひっついていた。

 ところが貴族待遇で得られる仕事が楽で高収入だったり、たまに冒険するとゴルザの悪運のおかげで良い宝や高冒険者の遺体などを見つけて、お金回りが良くなったり、金運に恵まれる。

 次第にのめり込んで、すっかりゴルザの腰巾着に。

 適度なところで見捨てようという気がなくなるくらい、ゴルザにも愛着を持ってしまっている。

 結局、そのままズルズルとリーングラードまで引っ付いてきたのが運の尽き。

 マッフルのエス・ウォルルムを使った殺撃を受けて、アバラにヒビが入ったままメルサラのしごきを受けるハメに。


 ファルブブ

 袖の切れたローブを羽織った、太っちょな冒険者。

 元々、空腹に困って冒険者になり、その日、食べれる分だけ働くとすぐにお金を使い切ってはまた働くを繰り返す典型的な冒険者稼業をしていた。

 ところがそんな生活も一度の失敗で首が回らなくなってしまう。

 依頼を失敗して、違約金を払えと言われたファルブブは心底、困ることになる。

 働かなければ死ぬとしても、働いた分だけお金が違約金で消えてしまう。

 食べられなくなって困窮していたところ、術式師が欲しいと思っていたゴルザに見つかって、権力をカサに違約金を踏み倒してしまう。

 そのことに恩義を感じてゴルザの第二子分に。

 中々優秀な頭を持っており、初級術式は一通りこなせるなど見た目以上の性能を持つ。

 ただし腹が減っていなければ、の注意書きが必要だが。

 そこそこ満たされる毎日だったのだが、いつものとおりにゴルザにひっついていったらその先はリーングラードだった。

 エリエスのエス・フラァートで死んだお爺ちゃんと遭遇しかけるは、意識が戻った瞬間、メルサラのしごきが始まるは、で地獄じみたしごきを受ける。

 それでもなお生きているし賄いもでるリーングラードの生活に不満がないと思っているあたり、器は大きいようだ。



 バーツ

 ヴェーア種、ヴェーアベーアの男性。

 熊のような大柄だがそのまんま熊の獣人種。

 元々力がある種族なのだがバーツはその中でも一番の怪力だった。

 しかし、性格がのんびりしており、あまり喋るのも得意でないため良い様に使われているところゴルザに出会う。

 強いタンカーを欲しがったゴルザが周囲のいじめを糾弾し、バーツに恩を売る作戦は見事に成功、ゴルザを主と認め冒険者になった。

 そうした面以外は常識人で頭も悪くない。

 ただいじめられていたせいで自信がなく、正しくても正しいと言い切れずズルズルとゴルザについていったところ、ヨシュアンの魔の手に捕まってしまう。

 首に大ダメージを受けているところにメルサラのしごきを受けて、半死半生だったが次の日にはのんびりとご飯を食べていられたあたり、他の3人よりも生命力も耐久力も強かったおかげだろう。

 ちなみに彼の中ではメルサラ>ヨシュアン>ゴルザの順で強いと思っている。



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◆厨師◆


リューミン・イートゥ

 ベルベールさんが雇用した謎の厨師軍団。その長を務める謎の上級厨師。

 左足側が何故か長いエプロン、ノースリーブ、動きやすいズボンに髪の毛はお団子状でまとめた不思議な美女。

 八傑衆と呼ばれる各調理法のプロフェッショナルを付き従わせ、今日も明日も食という名の戦場に赴く戦う調理人。

 作る料理の数々は美食家が唸りをあげて光上がるほどと言われ、特製のメニューは王すらも順番待ちが許されるほどの美味さを誇る。

 しかし、既存のメニューや特製メニューではない、新しい食の境地を求めるための実験場としてリーングラードを選び、実際に義務教育計画の食事係として抜擢された。

 実は自薦らしい。

 ベルベールさんの調べでは頭の中が食のことしかなかったため、即採用。

 学園長と交渉して月間メニューを新食材の実験台にして、日々腕を磨いている。

 しかし、その行為が食への愛を勘違いしているとシェスタに指摘され、崩れ落ちる。



『鉄腕』ユラー

 リューミン八傑衆が一人、剛腕で鍋を奮うことに特化した、鍋料理のプロフェッショナル。

 スキンヘッドで筋肉質な料理人。

 かつては王都の有名店の料理長だったが、リューミンとの料理勝負で料理への傲慢を諭され軍門に下る。

 最高級の灼熱鉄製鍋を片手に今日もリューミンと共に料理の苦境を目指す。

 彼の作る『熱血、おろしたてサンドワームの煮出し鍋』はその材料とは思えないくらい、軟らかい肉が口の中に広がり、再びその肉を食べたくなるほど美味しいらしい。



『切断』カルツェン

 リューミン八傑衆が一人、特注の肉切り包丁を片手に、食材を生きたまま部位だけを切り取る剣術のプロでもある。

 尖ったヒゲと目の下のクマが特徴の料理人。

 剣の才能を活かし傭兵をしていたのだが、次第に疲れ、人々を幸せにする料理に心惹かれ料理人になった。

 優れた包丁さばきで素材の味を活かす料理を好んでいたが食材の魔道に深く入り込むがあまり、狩猟禁の生き物にまで手を出してしまう。

 そこに現れたリューミンに食材の尊さを諭されて、リューミンとまだ見ない食材探しを共にする。

 彼の作る『牝鹿のざんざら串焼き』はまるで生の食材を口に入れるがごときの新鮮さが売りである。生焼けではない。



『灼熱』マグハト

 リューミン八傑衆が一人、石窯に魅せられ、自身でも石窯職人になるくらい石窯に精通した料理人。

 濃い肌にアフロが特徴の大男。

 あまりに熱い性格なため、口から火を吐くのだが意味がわからない。

 元々は南部の石窯料理店の店長だったが、石窯にこだわるあまり妻子に逃げられ、石窯の調子が悪いとその日の店を閉めることもしばしば。

 あまりの暴君っぷりに下についていた料理人も逃げ出すが、それでもこだわり続け、一人で石窯に火をくべているとき、光と共にリューミンと出会う。

 石窯への熱い想いも人にわかってもらえなければ無意味と説くリューミンの言葉に号泣と共に納得し、一から料理を学び直すためにリューミン八傑衆に入る。

 彼の作る『豪熱のローストチキン』は鉄が溶ける温度にも関わらず、何故かチキンは綺麗な小麦色をし、中は肉汁と桃色の良い火加減となる。普通に美味しい。



『撲殺』サラレイン

 リューミン八傑衆が一人、年季の入ったパン職人で人を殺せるくらいの大きさの麺棒を愛用している。

 小柄な少女風ではあるがド・ヴェルク族なので少女ではない。

 ド・ヴェルク族独特の執念でパン職人を極め続けたが味のわからない同胞に嫌気がさし、飛び出した先は帝国だった。

 人間至上主義の帝国ではド・ヴェルク族も差別対象であり、その中でもパンを作り続けていたのだがついに捕まりそうになる。

 そこに現れたリューミンが料理で兵士を追い払い、彼女に手を差し伸べる。

 初めて得た自身のパンの味を理解してくれるリューミンを慕い、彼女と共に料理の道を突き進む。

 彼女の作る『愛情の特製アンパン』は甘さの喜びにのたうちまわるほどの味。ちなみに寮内のパンを作っているのはこの人。



『七彩』ヤバケディム

 リューミン八傑衆が一人、法国東部の少数部族出身で様々な調味料に精通している。

 不思議な模様の入った仮面をつけた猫背の男。

 部族単位で調味料作りをする一族なのだが、同じ調味料でも様々な工夫により味が変わると知ったその日から手荷物をまとめ、調味料素材集めの旅に出る。

 旅先で出会ったリューミンが作る料理の数々に魅せられ、調味料の味と素材の味を十分に活かしきるリューミンに弟子入りする形で彼女の旅に同行する。

 彼の作る『虹色醤油』はもはやそれが主食になるほどの味わい深さを誇るという。ある意味、麻薬ではないかと思うがあくまで調味料らしい。



『金剛』ヴェリル

 リューミン八傑衆が一人、巨大なしゃもじを背負い、全国を渡り歩く上級厨師だった。

 見た目よりもしゃもじに目がいく男。

 リューミンと同じく上級厨師で、全てを一から調達することから『万能しゃもじのヴェリル』の名で知る人ぞ知る料理人だったが、リューミンとの御前試合で仲間たちとの連携を見た彼は全てを一つにこだわる愚かさを理解し、リューミンと共にあることを決意する。

 リューミン八傑衆の中でも1、2を争う腕前。

 彼の作る『至高の百貫全席』は帝王も食べたことがあると言われている。美味いけれど量が多すぎて、帝王が食べるのを諦めてしまう。

 残りを部下に振舞った帝王の懐の深さがエピソードに添えられている。



『暗黒』イグレシオ

 リューミン八傑衆が一人、リューミンの母の仇でもある裏料理界の厨師だった。

 真っ黒なローブと網で顔を隠した素性のわからない料理人。

 幾度となくリューミンと厨師バトルを繰り返し、己の技術、全てをつぎ込んだ暗黒料理を出しきり、リューミンに負けたことで心を入れ替え、暗黒料理を封印する。

 暗黒料理には麻薬や魔薬、狩猟禁の原生生物を使うものが多く、本来、健康になるはずの料理が毒になるほど強烈な中毒性がある。

 『○○レッサーの十三毒スープ』は食べれば食べるほど顔色が悪くなるが手が止まらない、魔性の味である。

 なお料理名には何故か伏字が入る。



『天才』アリディエント

 リューミン八傑衆が一人、リューミンを慕う一人の女の子だったのだが旅に付き合う度に脅威の成長を見せ、今やリューミンの弟子とも謳われるほどの厨師となった。

 元より目が赤く、何かの種族の血が混じっていたらしく元いた村で迫害されていた。

 それを料理一つで救ったリューミンには多大な感謝の念と家族愛を持つ。

 彼女の作る『プププラ・ポポンガ・パパッティ』と呼ぶ謎の料理はもはや料理なのかどうか不明の名前だが、普通に三国の味の美味しい部分を調和して作ったセットメニューである。

 ネーミングセンスはまったくなかった模様。



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◆その他色々◆


テーレさん

 学園長付きのメイドさん。教師の中でも彼女の存在に気づいている者は少ない。目の前に居ても見えないくらいの存在感の薄さを持ち、その性能を生かした暗殺術は死んだことを本人にすら悟らせない。

 何十万人に一人、居るか居ないかとされる貴重な人種【神話級】保有者。

 隠蔽能力の本質は、この【神話級】によるところがあり、存在感を失う代わりに存在できているという矛盾を抱える。

 能力名は【デッドリー・リー・サイン】。

 範囲効果での存在隠蔽なので、範囲外に居る者なら認識できるという弱点がある。

 医療技術にも明るく、万能型メイドではあるもののブレードナイフをヨシュアンに突きつけるなどと常識よりも自分の感情に従う面がある。


スキル&称号

【デッドリー・リー・サイン】:極限まで存在感をなくすスキル。形のない形に形を与えるためだけに付けられた名前。


モフモフ

 【神話級】原生生物であり、長毛種の巨大狼。

 南部に近い森が住処なのだが、二章の終わり辺でヨシュアンと再会し、三章ではまさかの小型化(でも大型犬並の大きさ)で登場する。

 性格は穏やかで、端的に言葉を口にする。

 原生生物らしい人とは違う価値観を持ち、時に人間が許容できない価値観を垣間見せる。

 現在、守護者なる者と約束を交わし、食料になる源素を配給してもらう代わりにリーングラードに居ることを許されている模様。

 供給以上の源素を貯めるためにヨシュアンにご飯を要求する毎日。

 ヨシュアンの教師生活を見て【旅人】認定したようで、共にあり続けると約束した。

 ちなみにこの約束、反古にはできないのでヨシュアンが死ぬまで共に居続けることになる。

 ヨシュアンすら知らない因果を知っているが、守護者から口止めされているようだ。

 物語の謎の一つでもある。



プルミエール

 レギンヒルトの侍女。

 ヴェーアフントと呼ばれるヴェーア種で、忠誠を誓うと心の底まで主人に尽くす。

 のだが、忠誠が行き過ぎて恋心にまで発展、レギンヒルトの愛を独り占めするヨシュアンに嫉妬の炎を燃え上がらせた。

 その結果、試練の解答用紙を奪い、燃やそうとしたところをヨシュアンに叩きのめされた。

 その在り方がヨシュアンの怒りに触れ、豚呼ばわりされている。

 最後は『皆が幸せになる薬』と思い込んだ魔薬を飲み、【狂化】してヨシュアンに襲いかかった。

 が、あっさり敗北。全裸のまま捕まってしまった。

 薬の影響で幼児退行し、プルミエールが持つ情報は全て失われてしまった。

 ある意味、初めてヨシュアンを負かしたとも言える。

 誰かがプルミエールに間違った情報を与えたようで、その情報を元に魔が差したのだと考えられるが、もはやそのときの気持ちを知る本人は恋心と一緒に壊れてしまった。

 結局のところ、彼女はメイドにも大事な者にもなれなかった。

 一からやり直しの機会を得たと考えれば救いがあるかもしれない。

 幼児化したプルミエールはその後、レギンヒルトの手によって厚く看護され、保護される模様。

 彼女の起こした事件は多くの謎と複数の組織の影を残した。



◆事件メモ◆

・犯行は複数犯の可能性アリ

・一人は資料改竄を行った学園関係者、もう一人は真犯人の依頼により手を課した第三者と思われる。

・プルミエール唆しは第三者の仕業と思われる。

・しかし関わった組織は3つと学園長情報。

・特に組織の1つは魔薬と深い関わり合いがある模様。

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