13.生まれて初めての屋敷
「人形達、掃除始めるよ」
屋敷は3、4年近く放置されていたようで、全体的に埃っぽい印象。
掃除道具を想像して、人形を組んだ時のようにパッと出す。
その掃除道具を人形達に配布、区画分けして分担させる。
「お嬢様…わたしも…」
早朝なのにレナは起きていた。眠そう。
「大丈夫。たくさん寝て良いから、元気になったら掃除手伝って」
「…はい。お嬢様」
レナはフラフラと寝室に戻っていこうとする。
「…大丈夫?」
そう聞いて、ひょいと持ち上げて、寝室に返した。
「さ、始めよ」
二時間ほどかけて掃除を終わらせる。
大きな浴場や、キッチンなんかが使えるようになったのは嬉しい点だった。
早速、お風呂に入ることにする。
ここの前の家主はお風呂が好きだったようで、シャンデリアや露天風呂、ステンドグラスなんかも付いていた。
「…正直、羨ましいわ」
神様がそんな風に愚痴る。
結局、30分くらい浸かってしまった。
「お嬢様………!?」
あ、服着てなかった。
「えっと、お風呂用意したから入って良いよ」
「あ…ありがとうございます!」
レナがお風呂に入っている間にお昼ご飯を作ることにした。
…うーん。レナって人肉無理なんだよね。
「今は血を与えておけば?」
それが良いや。収納から取り出した人肉を食べながら、神様の言葉に頷いた。
ということで
「飲んで良いよ」
レナを相手にそう言う。
「うぐぐ……ごめんなさいお嬢様!」
カプッ。
そんなに沢山吸われる訳でもないので、別に苦ではない。
「飲んだ分ちゃんと働きますから!」
頬を赤らめつつも、涙は流していないようだった。
「段々ちゃんとしてきてるわね。血の影響かしら」
「大丈夫。今すぐに働いてなんて言わないからね。今はおやすみ」
レナは私の血液を飲むと眠たくなるみたいで、飲んでいる時に抱いて、撫でていたら、いつの間にか寝てしまった。
「あなたの血と魔力によって成長してるのよ」
だから髪が赤くなってきてるんだ。
「そういうこと」
レナを起こさないようにしつつ、寝室へ運んだ。
レナが起きた時のためにスイーツを作ろうと思う。
今日はシュークリームっぽいものでも作ることにした。
いつも通り、回復薬や牛乳、バターなんかを使ってそれっぽいものを作る。
試行錯誤すること2時間。
何とかそれっぽいものを作れた。
サクサクとした食感を持つ外郭?と、舌に触れた瞬間にとろけるような柔らかさを持つクリームがそれぞれ違う甘みを醸し出し、かなり良い出来だと思った。
「シュークリーム…ですか?」
「そう。上手くできてるかは分からないけど」
恐る恐るレナは口をつけた。
「…!とても甘くて美味しいです!なんというか、サクッとしてるけど、トロッとしてるというか!」
上手くいったらしい。
「私も食べたいわよ…ほんと」




