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シールドを習います

前の街を出て5日目、次の街まで2日程らしい。

歩みを進める僕達だけど、僕はラクストの肩の上、足短いし、寄り道するしって・・・

だから今日も魔法で石を拾うよ。

目にとまる石に意識を向けて「こい」って念じる。

たまにわざとラクストの足とか身体に向けて石を飛ばすけど、意識し過ぎるとラクストにばれてしまって避けられてしまう。

悔しいので力を抜いた状態でも拾えるように魔法を駆使していく。

「いて。くそ、また当たった。ヒオ段々上手くなってくな」

「フフン」

「フフンじゃねぇ」

ラクストに当たって転がって行ってしまった石はラクストがちゃんと拾って僕の手に渡してくれる。

「おっ、この石は透き通ってるんだな。でも黄色いし中になんか入ってるな」

「本当だ。きっと琥珀かな?琥珀って木の樹液が固まって時間が経って石になった物なんだよ」

どこから転がってきたんだろうね?

鳥が運んで来たのかな?

手の中の石を光に透かしたり、手の中で転がしてみたり、やっぱり石っていろんな固さや形、色があって本当に楽しい。


石に力を向けては自分の手元に取り寄せる僕を見ていた雪。

「ヒオも細かい魔法が随分上達してきたな」

ラクストと僕の会話を聞きながら、少し笑いながらそう言ってくる。

「でしよ。あっそうだ雪、僕、雪に習いたい魔法かあるの。」

「ん?」

そう僕は毛玉の狩りの様子とかを見て、僕も成長したいって思って、じゃあ何か皆の為になるような事が出来るようになりたいって・・・

だからいっぱい考えて、雪が出かけてていない時でも皆を守れるようにシールドの魔法を習いたいって。



「あのね、シールドの魔法を習いたいの」

「ふん、シールドか」

「難しいかな?」

「まぁ、練習あるのみだな」

雪は楽しそうにそう言ってくれた。すると

「僕もしてみたいニャ」

毛玉が僕と雪の話しを聞いてやりたいった言ってくる。

「うん、毛玉、一緒にやろう。僕と競争だね」

毛玉に触発されてやりたいって思った事だけど、だからって僕だけがって思ってるわけじゃないので、一緒に頑張れるのは嬉しい。

シールドの魔法は光魔法が必要なんだって、毛玉は小さい頃は光魔法できなかったけど、この頃少しづつ光魔法が出来るようになってきてるんだって。


1つには雪と常に一緒にいる事で影響されている事と元々の適正で毛玉はまだまだ、いろんな事ができるようになるんだって。

それに毛玉が頑張ってる事僕も知ってる。

でも僕も負けないもんね。



「ではヒオ、毛玉、一度シールドを張ってみるので我の身体に触れて感じてみろ」

「「はい」」

今回は今までとちょっと違う教え方を試してみるんだって。雪が「我も他のものに教えた事はないゆえに少し試してみたい」って言って今回は雪の身体の中を流れる魔法の力と魔法の質を感じてみることになったの。


雪の身体に触れていると、暫くして雪の身体の中に魔力が満ちて強く流れ出すのがわかる。

そしてその魔力を編み上げるように外に向かって広げていく。それは僕達の周りをほぼ均等に10 メートル四方を囲った。

目には見えないけれども、感覚で雪の編み上げたシールドを感じる。

きっと雪が僕達にわかりやすいように力を使ってくれたのだろう。



「どう?毛玉」

「何となくわかるのニャ」

「うん。僕も少しわかったような気がする」

僕達の様子を見て雪がシールドを解く。


「どうだ、感覚は掴めたか?」

「うん、なんとなく」

僕と毛玉はそれぞれに意識を集中し、雪がしたように、

自分達の周りに魔力を編むようにする。

まだほんの少し、自分の周りを包むくらいでしかないけれど。

何度もイメージしながら魔力を編む。

均等にもれる事なく張っていくのってあんがい難しい。

でも少しづつだけど綺麗に編んで広げていく事ができてきた。

できるようになると本当に楽しい。

シールドの魔法は雪がオークの溜まりを封鎖する為に張ったような広範囲の物から自分達の周りに張る小さな物まである。

どちらもできるようになるもんね。

そこからの僕と毛玉はお互いに向かって魔法をかけてみたり、近くに立ってる木、全体にかけてみたり。

時間を忘れて練習した。



「おーい。ヒオ、毛玉、一度休憩しろ。昼飯だ」

ラクストのその声がするまで僕達はシールドをはりつづけた。

僕達が練習している間にラクストとアレスでお昼ご飯の準備をしていてくれたみたい。

辺り一帯に美味しそうな匂いが充満してる。


「わーい。お腹すいたね。魔力を沢山使うとお腹すくね」

「ペコペコなのニャ」

それを聞いてアレスが笑ってる。

「確かに2人とも良くがんばったね。はい、今日はお魚のソテーをパンに挟んだ物とスープだよ」

「「わーい。いっただきまーす」」

僕と毛玉は口いっぱいに頬張った。

「「美味しーい」」

「上手いだろう」

ラクストが自慢気に笑い、親指を立てた。

「うん。ラクスト本当に美味しい。アレスも準備ありがとう」

魔法も楽しい、ご飯も美味しい。

毎日が本当に楽しい。

僕、本当に幸せだな。


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