740/746
740 あんたになった
2019.7 作
実家からいただいた夏ミカン。
一週間ぐらいのうちに、二個ずつ三回ほど皮をむいて妻と食べた。
が、その後、長らくあること自体を忘れていて、今日、ふと台所にあることを思い出した。
「もらった夏ミカン、暑かったんで悪くなってないやろうか?」
「見てくるわ」
台所に行った妻がオレを呼んだ。
「ちょっと来て!」
台所の片隅に置かれた段ボール箱の中、残っていた夏ミカンはしぼなえて、皮の色も黒ずんでいた。
妻いわく。
「あんたみたいになったなあ」
2019.7 作
実家からいただいた夏ミカン。
一週間ぐらいのうちに、二個ずつ三回ほど皮をむいて妻と食べた。
が、その後、長らくあること自体を忘れていて、今日、ふと台所にあることを思い出した。
「もらった夏ミカン、暑かったんで悪くなってないやろうか?」
「見てくるわ」
台所に行った妻がオレを呼んだ。
「ちょっと来て!」
台所の片隅に置かれた段ボール箱の中、残っていた夏ミカンはしぼなえて、皮の色も黒ずんでいた。
妻いわく。
「あんたみたいになったなあ」