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2 極楽と地獄
風呂上がりに汗を引かせようと、エアコンの前に立って風量を強くした。
冷たい風がなんとも心地いい。
「あー、極楽やー」
「極楽って、よほどいいところみたいやね」
妻がオレを見て言う。
「極楽という字は、楽を極めるって書くやろ。そやから楽しかないんよ」
「なら地獄って、どんなとこやろ?」
「どうやろうか、ようわからん。オレみたいな善人はぜったい行かんところやし、関係ないけんな」
妻いわく。
「そんなウソつきよったら、あんた舌を抜かるんよ」
風呂上がりに汗を引かせようと、エアコンの前に立って風量を強くした。
冷たい風がなんとも心地いい。
「あー、極楽やー」
「極楽って、よほどいいところみたいやね」
妻がオレを見て言う。
「極楽という字は、楽を極めるって書くやろ。そやから楽しかないんよ」
「なら地獄って、どんなとこやろ?」
「どうやろうか、ようわからん。オレみたいな善人はぜったい行かんところやし、関係ないけんな」
妻いわく。
「そんなウソつきよったら、あんた舌を抜かるんよ」
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