〜みんなの名は〜
やぁ……俺の名前は伊藤恋愛中主。
最初から悲壮感丸出しだって?
いやいやそんなことは無いんだ、これでも根明な方だ。
今はこの学園の意味とかそういうのを説明してる最中って言うか。
だからまぁ大目に見て頂きたい。
「あ、中主おはよう」
「おはよう……永久恋愛」
唐 突 に 現 れ た !!!!!
前回の振り返りをしよう、次回予告で紹介したと思うがこれが俺の妹だ。
見た目は普通くらいだけど可愛い方だと思う。
…………うん、名前ね、ツッコミたいだろうけどわかる人にはもうわかるんじゃないか?
「やだチーズ、永久って呼んでよォ〜」
「でもお前、永久恋愛だから」
「もぉ! レアなのは2人とも一緒じゃん! だからエクとチーズ!」
「なんの拘りなんだよ」
「ママが3人目を産んだら恋愛が着くのはもう分かりきってるじゃん? だから今から恋愛抜きの呼び方考えておかないと♪」
「やめてやれよ!!!!!」
俺は本気でそこの心配をしている。
しかしそもそもだ!!
「そもそも父さんと母さんの名前普通だろ!?!? なんで俺たちだけこうなんだよ!! 3人目には両親とおなじ普通の名前をつけて欲しい!」
「え? でも考えてみてよ中主」
「ん?」
何か嫌な予感がするが聞いてみることにする。
「ママは伊藤貴子でパパは伊藤英雄」
「……ああ、いとうひでおな」
「違う違う! お父さんはそもそも伊藤英雄!! ヒーローじゃん」
「ひでおなんだよ!! どう足掻いてもそうは読まないんだよ!!」
「そんなキラキラ予備軍のパパを選んだママが普通の名前つけるって思える?」
「聞けよ! いや確かにそれ言われると困るけど!! 俺は決めてるんだ! 次に生まれるかもしれない弟か妹の名前は俺がつけるって!!」
「……ふーん? なんてつけるの?」
「え? 母さんが貴子だから貴志とか父さんと母さんからとって貴雄とか英貴とか」
妹の永久恋愛が怪訝そうな顔でこちらを見ている。
俺は首を傾げる。
「……いいけどさ、ちょっと考えてみなよ中主」
「なに?」
「あたし達に恋愛がついてるのに1人だけ付いてないって逆にいじめられたりしない?」
ハッとした。
「だったらもうあたしらの代で恋愛リティをアップさせる感じで恋愛一家目指した方がよくない?」
「どういう理論!!?」
「あー! 恋愛力帝よくない!? これにしよ! 3人目はこれ! 決定〜!」
「嘘だろ!? 頼むからこれ以上……これ以上はっっ……」
やめてくれーーーー!!!
……と、叫びたくなった。
しかし永久恋愛の言うことも最もだ。
俺のせいで3人目がいじめれれたりなんかして欲しくない、でも同じ名前で苦しめたくない。
って言うか!!
「そもそも俺は成人したら公的手段で名前変えるからっ! 生まれたとしても同じ普通の名前なのるしっ!!」
「だったら尚更問題ないじゃん?」
「え?」
「後で変えられるんだからママとパパの好きにさせてあげようよ、あたし達は変え方知ってるんだから問題ないよね」
「あっ……」
…………な゛ん゛で゛だ゛よ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!
次回予告! ほかの登場人物があきらかに!? 次回があればだけど!