サイドストーリー1 『市場には色々ある!』
市場にやって来た。
名前は……なんて言ったっけ? 忘れた!
取り敢えず使えそうな物がないか見てみる。
「らっしゃい! 野菜はいかが!?」
「新鮮な魚あるよぉー!」
「そこの旦那、どうですかこの奴隷は?」
……本当に色々あるんだな。
てか奴隷も売られてんのか。
流石異世界。
あー因みに買わないよ?
管理とか何とかめんどくさいだろうし。
救ってあげたいのは山々だけど……奴隷として育てられたんでしょ? 逃げられる訳がない。
という事でその場から離れる。
罪悪感に押しつぶされるぅー!
すまない奴隷達! 頑張って生きろ!
他のお店に行く。
「そこのお嬢さん! アクセサリーなんていかがい?」
そのお店を見てみると普通に綺麗なアクセサリーが売られていた。
「綺麗ですねぇー」
「どうだい? 一つ買ってかないかい? あっ、これとか似合うんじゃないかい?」
そう言って店員は一つのネックレスを見せてきた。
赤色のルビーの様な宝石が真ん中にはめ込まれていて周りはライム色の……私の顔の特徴のまんまやないかい!
てかそんなドンピシャなのある!?
でもなぁー、アクセサリー付けたからって何かある訳じゃないからなー……よしとこう。
「綺麗ですけど……すみません」
「そうですかぁー……気が変わったら買いに来てくださいよ!」
いやぁー、色んなお店があるもんだな。
果物屋に売られていた林檎を買う。
そして齧ってみる。
「うおっ!? 酸っぱ!」
林檎だと思って齧ったらパイナップルみたいな味だった件。
異世界人これ絶対騙されるな。
でも美味いから良し!
他のお店を回る。
魔法の絨毯が売られていたり、使い魔、武器に防具、色んなのがあった。
いやぁーまさかこの市場にこんなにお店があるなんて知らなかった。
でもね、めっちゃ気になったお店があった。
それは……
「らっしゃい、両手持ち用の杖専門店にいらっしゃい」
やっぱ私両手持ち用の杖に取り憑かれてるのかもしれん。
そして色々な杖をみたが……結構見たことある杖ばっかだった。
つまり、大体持ってる。
でも一つ知らないのがあった。
どういうのか聞いてみると
「この杖は『触手杖』と言ってな、この杖を使えば有効範囲内なら好きな場所に触手を生やせるんじゃ」
……それを使えばあんな事やこんな事を――
おっと、いけないいけない。ヤバい想像をしてしまった……。
その杖は買わないでおいた。
さっきの様なヤバい想像をしちゃうからね。
そう思いながら市場を出て宿に帰った。




