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攻勢転機の記憶

「むむむ」

なかなか立ち上がらない。

シュエの呻きが回復にはまだ時間がかかることを知らせている。

「クロハ!よそ見すんなよ!」

リュザの声に我に返った。

確かに今セイトの心配をしている場合じゃない。

「どーすんのさ⁈リュザ!」

チスタのやや錯乱気味の声が甲高く響くが、

「どーするもこーするもねえよ!」

大きく振り上げられたアデウスの右腕を睨んだリュザは構えることしかできない。

振り下ろされる剛剣。衝撃が周囲に波を生む。大きな音とともにリュザは後退する。

ダメだ。あれではリュザの肩が先に死んでしまう。

アデウスの首回りに飾られた彩り鮮やかな宝石。陽光を反射してキラリと光る。

「ヤアアア」

チスタが跳び上がって、アデウスの首筋に剣技魔法を放つ。しかし、全く貫通せず、虫を払うように振られた左手に弾き飛ばされる。

「チスタ⁉︎」

高速で飛ばされたチスタは、持ち前の身軽さで身をよじって受け身を取るが、大きな樹木に叩きつけられる。目が合うと笑って見せるが、その笑みに力は無い。

アデウスの宝石がもう一度光る。

--あの光、何処かで…。

コンパクトにスイングされた右腕がリュザのシールドと当たる。ガアアアン、とまたも音が響く。

--!そうか。

クロハはブツブツと詠唱を開始する。

今回短めです。

PCのWi-Fiの調子が悪いと言うか、ネットに繋がらなくて焦りました。

そろそろ終わりが見えてきます。


フォロワー200人記念について活動報告に記載しました。

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