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Crafter  作者: 絶英
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地獄世界と新たな世界へ

 後から駆け付けた、3人はWanKAの死を知ると泣け崩れた。

 この天国世界攻略戦に参加したプレイヤーは、39人とGuildの5人を合わせて44人。死者は15人。3分の1は死んでしまったのだ。誰もが、その現実から目をそむけてしまった。勿論俺もだ。15人という人数の人が死にその中には、この世界で知り合い一緒に生活をしていたWanKAがいたのだ。それは目を背けたくもなるだろう。

「ワンカは最後に何か言っていましたか……?」

 そう聞いてきたのは、ココロとBeBeだった。

「ココロとベベをよろしくって……」

 俺は少し俯き言った。「えっ」とベベは呟き、顔を隠し地面に座り込んだ。

「あの人はいつもそうでした。いつも自分の心配はせず誰かの心配をして……。最後までお人よしだったんですか」

 BeBeは涙声でそう言った。そして、少し微笑んでBeBeはこういった。

「ワンカの分まで頑張らないと……。死んでられませんね……」

 俺は手の甲で涙を拭きながら「おう」と言った。


 天国世界の拠点に戻りアイテムを整理した後、拠点を残したまま通常世界へと戻った。

 その後必要のないアイテムの整理をしなければならないのでいったん解散となった。それを終えた俺は自分の家で掲示板を見ていた。天国世界攻略も既に掲示板で報告されていた。それともう一つ気になる報告を見つけた。


・天国世界攻略と並行して地獄世界攻略も行われていたこと。

・それにより地獄世界が攻略されたこと。

・地獄世界攻略の参加人数は50人。死者は30人だったこと。

・天国世界・地獄世界の攻略により公式の方で次の世界への行き方掲載されたこと。

・次の世界は機械世界。行き方は8個の土ブロックで地面に正方形に作りそこに水を浸す。そこにダイヤを落としさらに溶岩を流す。


「情報の流れが速いな……」

 それよりも、地獄世界の参加人数が50人に対し死者は30人。5割以上のプレイヤーが死んでいるのだ。これはかなり気になる。もう少し掲示板を読んでみることにした。すると地獄世界についての情報が書いてあった。

地獄世界。あるものはマグマと赤い岩。モンスターは赤いスライムと、赤い空飛ぶ悪魔みたいなの。それと、マグマを吐くプテラノドンみたいなの。まず、Bossがいる帝国に到着するのに7人が死んだ。マグマに落ちたり敵に襲われたりだ。地獄世界のBossは「赤鬼」「黄鬼」「青鬼」。天国世界が5体だったのに対しこちらは3体。結構ちょろいのではと思うがどの3体も素早い機動力と高い攻撃力でプレイヤーを苦しめていた。とくに「青鬼」は機動力と攻撃力が高いうえに、体力と直接攻撃に対する防御能力が高いという鬼畜仕様だったらしい。まさに鬼である。青鬼戦で11人死んだそうだ。それだけで強さが伺える。

「こっちの攻略に行ってたらWanKA以外にも死んだかもしれない……」

 仲間を失うのは嫌だ。それは誰でも同じである。だが、俺は今までに雑木林さんや白カニさんと仲間を失ってきた。もう仲間は失いたくない。その気持ちは誰よりも強い気でいた。

「こんなふざけた世界さっさと終わらせる……」

 俺はそう呟いた。その数秒後、外から声がしていたことに気づく。俺は急いで外に出る。

 そこには3人がいた。

「どうした?」

「ワンカのお墓作ってあげない?」

「お墓が作ってあげたいんです……」

 ShiroとBeBeは言った。

 悩む必要はないだろう。

「あぁ、作ろう」

 きっと、天国にいるであろうWanKAも喜んでくれる。

「じゃぁどこに作る?」

 俺は問う。

「この城のどこかに作ってあげましょう」

 俺は少し悩み「じゃぁ、宮廷の庭にするか」と言った。あそこなら誰かの邪魔にもならないし、荒らされもしない。

「はい!」

 少し微笑んだBeBeは言った。良かった。悲しみから立ち直れたんだ。


 とりあえず、石ブロックと花を持っていった。石ブロックを現代風お墓のように積み上げ花を添えた。

 この墓を見ると、WanKAが死んでいったときを思い出してしまう。

「ワンカ……。お前の仇は必ずとるからな……」

 俺はそう呟いた。

「皆聞いてくれ。機械世界に行きたいと思っているんだ。それからもこれから新しくるでるだろう世界にも攻略には参加しようと思う」

 このふざけた世界を一刻も早く終わらせたい。もうこれ以上死者は出したくない。そういう悲痛の思いからだった。

 賛同してくれるかは分からなかった。WanKAは死んだのだ。仲間が死ぬ危険性のある道に進む必要はない。怒るに違いない。だから俺は俯きみんなの顔を見ないようにした。

 だが、俺が思ったのとは違った。

「私は、ついていきますから」

 BeBeが言った。続くように「私もね」とShiroが言う。少し悩んだようだがココロも「やっぱり怖いです。でも僕も」と言った。

「皆……。ありがとう」

 俺は少しうれし涙を流していた。そして笑顔で「よろしくな」と言った。


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