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クロスオーバー  作者: 連鎖
リリアンとクロ(正義の味方)
12/99

初戦③

(アハハハハハ。リリィいい。口に出す必要も無いからね。

 思ったらいいからさ。声に出さなくていいよ。アハハハハハ。

 。。ラあぁッシュ。。ウぅえェーブ。。チェえぇンジとか、

 もちろん、。。へんっっしんとか、

 毎回言うのも恥ずかしいよね。だから思っただけデ変身はできるよ。)


 同居人の言葉を聞くぐらいに、理々杏が冷静であれば、

 このペンダントの事を、同居人が知っている事も、

 この目の前で騒いでいるユーマの事も、同居人が知っている事も、

 この状況全てが、同居人に関係していると気づくはずだが、


「ビリ。いぃいい痛い?ビリビリぃいいい。。いっ痛い?びいいぃいいい。

 エェエエ。ビリぃ。。だめよ。ビりィイイ。だから止まってぇええ!!」


 理々杏は、そんな事を考えられる程に冷静ではなく、


(膨らんでるよ。クロ。身体が大きくなってる。私のカラダあぁ。)

(成長期かなァアア。)


 身体が風船のように膨らんで、全身が破裂しそうな感覚に戸惑い、


(伸びてるよ。クロ。身体が伸びてるって。大きくなってるよ。)

(背が伸びて良かったね。あはは。)


 身体が伸縮棒のように伸びて、骨が引き延ばされていく感覚に恐れ、


(ちょっと待って、これって一枚しか無いのよ!ちょっとやめてぇえ。)

(もう無理だねぇ。後で買ったら?)

(高いから、無理ぃいいい。やめぇてえええ。もう大きくならないでぇ。)

(ハァ。。もう無理だろうね。頑張ってアルバイトをしよう、リリィ。)

(えぇえええ。はぁ。。高いのにぃ。もぉぉぉお。いやあぁあぁあ。)


 変化に耐えれない制服が引き裂かれていく音に、悲しそうに叫んでいた。


「ギギャアアアアア。。ガチガチ。ギグアァアア。グギャアアァア。」


 異様な光景と言えばいいのか、

 自分と同じ現象が、近くで始まったと言えばいいのか、

 ユーマは、敵と認識できる物が世界に現れたと認識したらしく、

 痛みをこらえて?うずくまっている彼女に向かって威嚇し続けていた。


(まだ。まだ残っている。直せばいい。直せばいいんだ。)(そお?)

(なおるよ。。ね。。まだ残っている。のこっているよ。。)(あはは。)


「へ。。変身。。あっ。。イケぇえ理々杏。いくんだ。りりあぁああん。」


(リリィ。だからァ。もうダメじゃないのぉ?)(ちがうもん。まだ。。)


 そんな理々杏の変化は一瞬で終わり、

 何かが締め付けてくるような痛みだけが、理々杏の微かな希望だったが、

 もちろん観客は、何かの希望が現れたことに興奮していた。

 

「ギャギャ。。ギャガギャア。」


 敵を認識したユーマも、何かがつづけて起こることに警戒して、

 出方を見ているらしく、ただ唸り声をあげて威嚇しているだけだった。


「いやぁあ。いやよ。こないでぇえ。ぐじゃ。ぶん。ぎゅっぎゅ。ぶん。」

「べしん。。。ドちゃん。。ビギっ。。ギギャァアア。ぎギャアア。」


(リリィ。落ち着いてよ。効いてる。効いているからァ。きいてるって。)


 理々杏の身体が変わったとしても、心までは変わっていないので、

 クロアリが、そのまま大きくなったようなユーマは、

 恐ろしい敵?未確認生物?大きなクロアリに見えているので、

 手当たりしだいに、掴める物を敵に投げつけていた。


「ブン 。。」「ドゴン。。ギシャァアア。」「いやぁああ。ブン。」


(ご。。ごめ。。ごめんなさい。いやぁ。こないで。いやよぉお。)


 普通の日常生活でも、本気で小さな動物に襲われれば怪我をするし、

 自分の記憶にある蟻は、とても小さく、

 プチプチと小気味いい音を立てて、消えそうな生き物だったのに、

 いまは、自分の背丈よりも高い位置に頭が有り、

 体躯が約四倍のユーマなど、恐怖の対象でしか無かった。


 今の理々杏は、

 173cm。B90W58H88の均整が取れた身体に成長し、

 目は、奥二重だった目が大きくパッチリとした二重になり、

 鼻筋は綺麗に整い、顔はぜい肉が取れてシャープになり、

 唇は、上唇よりも下唇が大きいが、

 赤みが強くなり、トテモ美しい顔立ちに変わっていた。


 それなのに体育座りをして、

 駄々っ子が気に食わない事を嫌がるように、地面を指先でえぐり取り、

 石のように固まった土塊を、高速に投げつけていた。


(リリ。落ち着けよ。落ち着いてくれ。倒せる。倒せるから!

 大丈夫。絶対に怪我なんてしないし、ゆっくりでも大丈夫だから。)


(いやぁああ。出来ない。できなぃいいい。できないぉおん。私無理ぃ。)

(リリは、出来る子だよ。なんだって、出来るよ。)

(わたしは、できないもぉおん。できないんだもん。出来ない子だもん。)

(今ならできるって、なんだってできるんだよ!)

(じゃあ、クロがやってよ!クロがよ。私じゃなくて、クロがぁ。)

(。。。)


「ブうぅウン。。バキン。ギアああ。」「きいている。きいているぞぉ。」


「ブンブンブン。ドゴドギドゴォン。ギャアギャア。ぎぎゃぁあ。」

「倒せる?おい、理々杏。。さん。きいているよぉお。イケ。イケぇえ。」


 この国で携帯できる武器では、お祈り程度しか効いていなかったのに、

 理々杏が投げる土塊は、砲弾のように相手に突き刺さり、

 相手からの嫌がる声に、観客の興奮が盛り上がっていた。


「ググう。ぶうぅぅぅん。。バッグぃいいいん。。ぐギャぇ。うぎゃぁ。」

「凄いぞ。理々杏さん。。スッゴイぞぉお。イケぇええ。リッリアァン。」


(もぃぃぃい。。いいもん。もう、死んじゃうもん。ハァ、クロガァ

 もう諦めたぁ。もういいもんねぇえ。クロがしないなら、いいもんね!)


 観客からの歓声を一身に浴びているリリアンの攻撃は、

 巨大なユーマに当たり、その強固な鎧にダメージを与え、

 場所によっては凹んでいるらしく、一段と観客が湧いていた。


(リリ?いいんだね。モウ、絶対。。ぜええったいにムリだよ!いいね。)


(クロが殺っちゃって、いいから。任せたぁあ。いいよ。全部任せたァ。

 もう、いいもんネェ。クロがしてくれ無いなら、

 死んじゃうからいいもんねぇ。もういいもぉん。あきらめたアアぁあ。)


 何時も甘えてばかりの理々杏は、今回も甘えさせ貰おうと、

 いつもの様に拗ねた声で、クロにお願い?甘え続けていた。



 初戦③

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