第一話 目覚め
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ふと目が覚めた。視界に飛び込む見慣れた天井。
自分と胡桃さんに充てられたカトリエルの錬金工房の居住スペース。その天井だ。
気を失う前のことは覚えている。死にはすまいと思っていたが、自分が此処にいることが意外に思った。
サマーダム大学に封印された魔術兵装を持ち出したのだ。目覚める場所は牢獄だとばかり思っていた。
自分がしたことを現実世界に置き換えるとテロリストと戦うために大量破壊兵器、BC兵器を強奪してぶっ放したようなものだ。お咎め無しというわけにはいかないはずだ。
加えて意外に思ったのが彼女――、カトリエルだ。
何故か、同じベッドの中に彼女がいた。
自分の手を両手で包み込んで胸元に抱き寄せ、穏やかな寝息を立てていた。
「据え膳……なわけが無いか」
本能が都合の良い言葉を口を口に出そうとして、それに全力で同意しようとすると理性が否定の言葉を口にした。
あの時、カトリエルはグァルプの手により重症を負わされ、全身から血を流し、火傷も負っていた。
それにも関わらず、薄いレースのネグリジェから透けて見える透明感のある薄い肌には包帯などの治療痕どころか、傷痕一つ残っていない。
それは自分の身体も同じだ。
カトリエルの両手に包まれた右手は、彼女の確かな温もりを感じている。
耳からは彼女の息遣いが聞こえる。目は彼女の肢体……もとい寝顔を捉えている。
鼻はマートルオイルと混ざり合った女性特有の甘い香りをかぎ取り、愚息も「ハイ! 元気です!」と自己主張している。お前は少し黙ってろ。
足も動くし、指も動く。上体を横向きにして左腕を動かすが、全く問題無い。
流石は錬金術師カトリエルといったところか。
肉体に大きな影響を及ぼす魔術兵装を一斉に同時起動して、後遺症が無いとは本当に驚きだ。
魔人グァルプのお墨付きもあって、強烈な後遺症に悩まされる覚悟をしていただけに拍子抜けした気分になる。
だが、それもこれも――
「ありがとう」
静かに寝息を立てるカトリエルに小声で囁き、艶のある頬を撫でた。
あの状態から自分を工房へと運び込み、完全な治療を施した。
錬金術がどれ程、万能なのか自分には分からないが、彼女ともあろう者が自室に戻ること無く、自分のベッドにもぐり込んで眠りに付いた。
自室に戻る体力も気力も残っていなかったと考えるのが妥当だ。
想像を絶する彼女の献身に恩義や感謝という言葉だけでは、言い表すことの出来ない強い感情が胸の内に広がっていくのを感じた。
だから、そろそろ大人しくしろ我が愚息。気持ちは分かるが不敬だぞ。
頬を撫でる指がくすぐったかったのか、彼女はむずがるように身悶えしながら、妙に色気のある吐息を漏らす。
そして、ゆっくりと瞳を開いた。しげしげと見るのはマナー違反かも知れないが、目を離す気にもなれずにじっくり眺めていると彼女と目が合った。
彼女は二度、三度、瞬きをしてから口を開いた。
「蒼一郎、さん?」
身体を横倒しにしたまま呆けた表情を浮かべる彼女が意外で、笑いが込み上げて来る。
「やあ、おはよう」
「ええ、おはよう。身体の調子はどうかしら?」
「ありがとう。君のお陰ですこぶる快調さ」
魔人は兎も角、ドラゴン程度なら魔術抜きでも無力化出来る。これくらいの大口を叩ける程度には調子が良い。
「そう、それなら良かったわ」
そう言って彼女は安堵したかのように溜め息を吐いて、両手で握り締めた自分の右腕を魅惑的な双丘の谷間に納めて丸くなる。
「カトリエル?」
彼女らしからぬ甘えた仕草に、思わず口から彼女の名が漏れ出した。
気持ちとしては嬉しいが、意外性が強すぎて妙に心がざわつき出すのを感じ、何か彼女の身に良くないことが起きたのではと気が逸る。
「大丈夫。昨日は色々なことがあり過ぎて、今頃になって怖くなって来ただけだから」
「怖く……?」
彼女には似つかわしくない言葉が、濡れた唇からこぼれ落ちた。
ドラゴンを蜥蜴呼ばわりして、顔色一つ変えずに魔人に立ち向かえる胆力の持ち主が怖いと言った。
そのらしくなさに何も言えずにいると彼女は言葉を続けた。
「仮腹の儀で作り替えられた身体を取り戻すことも出来ず、魔人に翻弄されたまま、何も成し遂げられないまま最期を迎えることもそうなのだけれど……」
小さくなっていく言葉尻とは裏腹に、自分の手を握り締める彼女の両手に力が込められていく。
「貴方を喪うのが酷く恐ろしいと思ったわ」
ぽつりと小声を漏らす彼女がとても小さく、まるで今にも泣き出しそうな幼子のように見えた。
自分が、いや、俺が何とかしなくてはならないという使命感のようなものが込み上げて来る。
「カトリエル」
身体を起こして、億劫そうに顔をもたげる彼女を衝動的に抱き締める。守りたい。ただそう思ってしまった。
「俺はいなくならない。君を取り巻くありとあらゆる万難と恐怖を、俺が全て灰にしてやる。だから君は俺の傍にいろ」
彼女は小さく頷いて、俺の胸元に顔を埋め、背中に両手を回した。
彼女の香りを、温もりを、感触を、五感に刻み付け、この人は自分が護るべき人なのだという自覚を心身に植え付ける。
いつまでそうしていただろうか。十分程度だったかも知れないし、何と無く、彼女から離れる気になれず、二時間くらい経っていたかも知れない。
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「あれだけの大口を叩いておきながら、その日の内に私を置いて行くとは、どういう了見なのかしらね?」
寝室での雰囲気とは打って変わって、彼女は爪先立ちになって不服そうに自分の頬をつねる。
「ふみまふぇん」
弁解のしようが無いので、謝ることしか出来ない。
いい加減にサマーダム大学に置いてきた胡桃さんと、リディリアさんを迎えに行くついでに持ち出した魔術兵装を返却し、魔人グァルプを討ったことを報告しなくてはならない。
「お互いに立場と、義務と、責任というものがあるわ。四六時中一緒にいるのが不可能だということは分かっているつもりなのだけれど」
そう言って彼女は自分の頬から指を離した。自分も中腰になった姿勢を正す。
「うん、もう少し落ち着いてから言うべきだったね。ああいう言葉は」
「分かっているなら、さっさと行って、さっさと帰ってきなさい」
つっけんどんな口振りだが、求められることが嬉しくて、つい表情を崩してしまう。
「ああ、すぐに戻る。けど、君が怒るなんて珍しいこともあるんだね」
大体のことは「そう」の一言で済ませる印象があったから尚更だ。
「怒ってなんかいないわ」
「そうかい?」
「拗ねているだけよ」
「すね……拗ねる? 君が?」
度重ねて彼女とは思えない言葉が飛び出し、思わず聞き返してしまう。
少し嫌な言い方になってしまったせいか、彼女がムッとした顔をして爪先立ちになって手を伸ばす。
観念して中腰になって頭を下げると彼女に頬を思い切り引っ張られる。
「私が、何かしら?」
「ふみまふぇん」
失言と制裁のやり取りを繰り返している内に、工房を出る頃には太陽が昇り切っていた。
彼女なりに別れを惜しみ、引き留めていたつもりなのだろうか。そうだとしたら可愛らしいところもあるものだ。
「よし! さっさと行って、さっさと帰るか!」
後ろ髪を引かれる思いを断ち切るように、わざとらしく大声を出して大正門に向かおうとすると行く手を阻まれる。
「悪いが、此方の用件を優先してもらおうか」
道を阻んだのはアーベルトさんだった。
「何故、私が来たのか。理由は言わなくても分かるな?」
「ええ、まあ……」
サマーダム大学に封印された魔術兵装のことを聞いているであろうことはすぐに分かった。
「では、同行にも応じるな?」
頷くと彼はおもむろに溜め息を吐いた。
「大きな功績と、大きな問題。お前のような奴は帝国広しとは言え、そういるものではないな」
大きな功績――、魔人グァルプを爆殺した事は既に伝わっているらしい。
これで罪と罰をある程度、相殺出来れば一件落着だ。
アーベルトさんに持ち出した魔術兵装を預け、ソウブルー要塞へと連行される。
小部屋で尋問されるのかと思いきや、王座でバーグリフ直々の尋問を受けることになった。
まるで時代劇の奉行所みたいで、自分が越後屋か悪代官にでもなった気分だ。
「信賞必罰だ」
バーグリフはそれを皮切りに引き締まった表情で言葉を続ける。
「暗躍する魔人グァルプの目的を察知、追撃し撃破。その目論みを事前に阻止したのは実に見事だ。魔人グァルプは自ら殺傷した対象の魂を複製し、受肉させて使役する他、技能や知識を我が物とする能力を持つ。その能力の範囲は魔人とて例外ではなく、場合によっては下位の魔人が最上位の魔人に生まれ変わっていた可能性さえある。その魔人を完全抹殺した功績は、もし存命ならば皇帝陛下自ら称えるに相応しい偉業だ」
そして、彼は「だが……」と前置きして表情を曇らせる。
「サマーダム大学に封印された魔術兵装の中でも、取り分け凶悪な性能を誇る物を狙い済ましたかのように持ち出し、挙げ句、内蔵魔力を全て綺麗に使い切るという有り様だ。魔力を充填するだけでも金貨が軽く百万は吹き飛ぶ」
胃から破砕音が聞こえた気がした。
「諸々の経費を含めば二百万は要るだろう」
目の前が真っ暗になった気がした。
因みに単純比較できる物では無いが体感的には金貨一枚を日本円に換算するなら大体千円くらいだ。
「今の貴様に到底払える金額では無いことは明白だが、相当期間、監獄送りとなると獄中死は免れまい」
この窮地を脱するには……どうすれば良い?
罪の半分くらいは相殺出来ると思っていたが、思った以上のやらかし具合だ。
さて、これまでの功績を理由に何処まで罪を軽減出来るだろうか。
「さりとて、今代の龍殺しは魔人を二人、実質三人を滅している。それ程の人材を監獄に封ずるなど無能の極みでしかない。罰金刑のみとすると貴様は借金を背負うことになるが、帝国の法に照らし合わせると貴様は我々の監視下に置かれソウブルー一帯から脱することが出来なくなる。それも勿体ない話だ」
何と無く、話が読めてきた。彼は「そこでだ」と前置きして、言葉を続けた。
「司法取引といこうじゃないか」
「司法取引、ですか」
「そうだ。実のところ余は貴様に報酬の滞納があってな。スケイルドラゴン、魔人ライゼファー討伐の功績に対する報酬だ。それに邪神ガエルの復活阻止。魔人ガエル、魔人グァルプを討伐の報酬が加わり、金貨に換算して百万枚。残りの百万枚は余が肩代わりをしよう。と言っても債権者がソウブルーから、余個人に変わるだけだがな」
「つまり、その百万枚で自分を?」
「そうだ。有事の際は、余の私兵として働いてもらう。金貨百万枚に相当する働きをすれば解放する。故に、貴様が冒険者として得た報酬からの返済は受け付けない。余の与えた役割を果たすことで金貨百万枚を稼ぐのだ」
「冒険者としての報酬は受けない……冒険者を続けても良いのですか?」
「当然だろう?」
彼は不思議そうに表情を変える。
「貴様は僅かな期間で絶大な功績を残した。当代随一、稀代の大英雄と言っても過言では無い。だが、それは行く先々で、それだけの大事に直面したという顕れでもある。貴様が、そういう運命の持ち主だとすれば今まで通りに泳がせておいた方が有益というものだ。これまでの生活に余の依頼が加わるだけだと思えば良い。無論、所在は明らかにしてもらうことになるが」
「分かりました。温情に感謝します」
落としどころとしては妥当な所だろうか。そもそも、自分に選択権など有って無いようなものだが。
膨大な借金と利子に苦しむか終身刑か。それだったら、バーグリフの狗をやっている方がずっとマシだ。
しばらくは気忙しい思いをすることになるが、覚悟の上でやったことだ。
元からこれまでの功績を交渉材料にして免罪を要求するつもりでいた。
この展開は想定していた中でも一番マシな状況とも言える。
「では、一度サマーダム大学に報告と魔術兵装の返還に向かいます」
「良かろう。しかし、魔術兵装の魔力充填と修理には数日を要する。返還は此方で行う。どちらにせよサマーダム大学の復旧に人手を送らねばならぬからな」
「ソウブルーの復旧は?」
オライオン率いる氷の団と魔人グァルプから同時に攻め込まれ、特に市街地は壊滅的な被害を受けている。
サマーダム大学の復旧も重要だが、ソウブルーの復興は更に重要だ。
「心配は無用だ。戦士ギルドと、冒険者ギルドを経由して人手を手配している。八雷神教会からは炊き出し等、食料の提供を。貴族共には資金と物資を搾り取る」
そう言って、彼は表情を緩めて言葉を続けた。
「お前が持ち出した魔術兵装は魔人グァルプを討つために余の密命を受けた。そういう事にしておけ。これで余は千里眼の戦術家として誉れを受けることになろうよ。魔人とオライオンの二軍から挟撃を受けた失点の回復にも都合が良い」
「狸が」
ソウブルー要塞を後にして一人ごちる。終わってみれば奴の一人勝ちだ。
一番マシな条件を引き出せたとは言え、実質的には与えられたようなもので釈然としないのも、また事実だった。
「蒼一郎様?」
道を進む自分に声をかけたのはピンクブロンドのポニーテールを揺らして駆け寄るエーヴィアだった。
「やあ、エーヴィア。もう動き回っても大丈夫なのかい?」
「はい! カトリエルさんにしっかり治してもらいました!」
完調であることを証明するかのように彼女は可愛らしく跳び跳ねる。
揺れるスカートから時折見え隠れする健康的な生足が眩しくて実に良い。
――では無くて……
「市街地の被害がかなり酷いですが、お母様はご無事ですか?」
ご無事で無ければ、彼女もこんなに明るい笑顔を浮かべる事は無い筈だが。
「足を怪我して動けなかったところをトーヴァーさんに守ってもらったんですよ。怪我はカトリエルさんに治してもらったので、心も体も元気です!」
「トーヴァーさんが?」
勿論、彼のことを忘れていたわけではない。彼はリディリアさんにとって父親みたいな人だ。
彼の身に何かあれば彼女が悲しむことになる。それは実に良くないことだ。
「それで、トーヴァーさんはご無事で?」
「氷の団に襲われそうになっていたお母さんをかばって、大怪我をしていましたけど……」
「それもカトリエルが治療を?」
「は、はい。ご自身の怪我をおして『蒼一郎さんと自分は後でも大丈夫だから』って私達の治療を優先してくれて。ごめんなさい。勢いに押されたと言っても、カトリエルさんにはすごく無理をさせてしまいました」
彼女は沈んだ様子で頭を下げるが、今朝のカトリエルを見ている限りでは問題無いようにも思えた。
ああ見えて献身的過ぎるきらいがあるが、魔人を植え付けられた身体を治すために必死で生きている女性だ。
自らの命を蔑ろにする程、生きることに無責任では無いはずだ。
「大丈夫ですよ。彼女が大丈夫だと言ったのなら問題はありません。限界を見誤る程、迂闊ではありませんよ。カトリエルは」
頭を下げたまま萎縮するエーヴィアの頭に手を乗せ、胡桃さんにするように乱暴に撫で回す。
「わふっ!?」
「今朝も元気そのものでしたし? 自分も下位の魔人程度ならタイマンでも勝てるくらいには元気ですから大丈夫ですよー?」
彼女は驚いた様子で頭を抱えて身をすくませるが嫌がったり離れたりする風でも無く、寧ろ「も、もう少しやさしくお願いします~!!」とリクエストしてきた。
余裕がありそうなので髪を徹底的に乱す勢いで乱暴に撫で回す。
「ああ、ところで」
「なんですか?」
撫でる手を止めると彼女は膨れっ面を浮かべた。
髪を乱されたのが不満なのか、それとも撫でられ足りなかったかは定かでないが。
「エーヴィア達は今、何処に? それとトーヴァーさんも」
「今は商業地区の宿屋に移ってます。その、トーヴァーさんも」
乱れた髪を直しながらエーヴィアが口ごもる。
「トーヴァーさんが何か?」
「トーヴァーさんがって言うよりは、お母さんが……」
「お母様が?」
「その、トーヴァーさんに一目惚れしたみたいで……」
「ワオ」
何と返して良いか分からず、思わず欧米人のようなリアクションを取ってしまう。
「ま、トーヴァーさんも独り身ですし、悪い人ではありませんから」
「私もトーヴァーさんに思うことは無いんですけど、感謝してますし。ただ、お母さんのアタックの仕方が激しすぎって言うか、トーヴァーさんに引っ付きすぎって言うか……」
つまり、母親の女としての一面を見て、複雑な気分になっているというわけか。
「それで、ついつい逃げ出してきちゃいました」
彼女は小さく舌を出す。
十五歳の娘がいるとは思えない程の美貌を持つ彼女の母が、やもめ暮らしの長い中年のトーヴァーさんに積極的なアタックを繰り出し、しかも今は宿屋で二人きり……となると今頃は――
「エーヴィア。君はこれからギルドに?」
「はい! 復興関係の依頼ばかりですけど、Dランクになれたから実入りも良くって!」
「そうか、それは良かった。依頼の合間でも良いから時々、カトリエルの様子を見に行ってくれますか? 自分が留守にしている間、彼女が無理をしないように見ておいて欲しいのです」
「お任せください! でも、留守にするってどこか遠くに行くんですか?」
「ええ、サマーダム大学まで胡桃さんとリディリアさんを迎えに。十日ほどで戻るつもりです」
これで母親の情事にうっかり出くわす可能性も幾分か減るはずだ。
「お陰でお母さんたちの気まずい所を鉢合わせせずに済みそうです」
うっかり出くわす可能性を下げるための俺なりの気遣いだったんだけどなぁ!
ドストレートな言い方をした割に彼女は顔を赤らめて、意味ありげな目線で此方を見つめてくる。
意味が分かると色々不味いことになりかねないので話を打ち切り、エーヴィアと別れる。
背中にまとわり付くような淫靡な視線を感じたが気のせいということにしておいた。
ギルド地区や、職人地区には被害が出ていないようだし、取り合えず交流のある人達の無事は確認出来た。
これで心置き無く、サマーダム大学に向かうことが出来るようになった。
「胡桃さん、ちゃんと飯食えているのかな」
たった一つだけ、しかし大きな不安を抱えてサマーダム大学直行の馬車へと乗り込んだ。
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