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第3話は勇者に挑戦してみたり?

とりあえずラノベって言ったら異世界とか行って魔王倒すとかかな……

「じゃあ勇者になって魔王倒すとか?」

ーーーカチッーーー

俺の言葉に合わせて時計の針が進んだような音がした。そしてルナリアがとても焦っている。

「……ごめん。私の説明が足りなかったわ……今ので世界変わっちゃった……」

「えっ」

すごい適当に思いつくまま言ったら、なにやらそういう方向に世界が変わったらしい。

「もしかして俺のせいで今この世界に魔王いるわけ?」

「そういうこと…なんか、魔王は学校の中にいるらしいわ。」

俺のせいでこの世界が大変な事になってしまう。今ちょうど学校にいるし、早く倒しちゃった方がいいなこれは。

「ルナリア、俺武器とか持ってないんだけど」

まぁ剣道とか習ってた訳じゃないし、勇者の剣とかあってもいきなり使えないけどさ。

「でもケースケは勇者になったんだし、何かしらの攻撃手段はあるはずなのよ。剣じゃないなら魔法とか。」

魔法か…いいな。俺は直接戦うより遠くから魔法で攻撃する方が性に合ってる。

「呪文とか思いついたまま言えばいいの?」

「ここではケースケの望んだままの世界だから、魔法の定義もケースケ次第のはずよ。おそらく魔法の発動には呪文の詠唱が必要なはずだけど、呪文はケースケが考えた通りになると思う。」

んーオタクで元厨二な俺としては無駄にかっこいい魔法の呪文とか昔考えた事あるし、それでいいか。

「よし、今から魔王のところへ乗り込むぞ!ルナリア!!」

「そういうと思ってたわ。」

 って学校の何処に魔王がいるか分からないとどこへ向かえば良いんだ

「ルナリア、魔王の力とか感じる?どこにいるか分からないと移動するにもなぁ」

「魔王の力ねぇ……魔法が使える主人公なら自分で感じ取れるんじゃないの?」

「そうだけど、魔力の感じ取り方とか分かるわけないだろ今身に付いた力なのに。ヒロインの力でそういうの感知できるってことで」

 そういう変な力に詳しそうなヒロインがいるんだから、何とかして欲しい。

「分かったわ、私は千里眼的な力の持ち主なのね。」

 そう言うと両手でレンズを作るようにして覗きこんだ。そう、こういう魔法使いっぽいの格好いいな。

「見えたわ、魔王は視聴覚室よ!」

「流石だルナリア!よし、視聴覚室へ行くぞ」

属性にもよるけど、魔王にはどんな種類の魔法が効くかな……

そのまま視聴覚室へ向かった俺たちは何も考えずそのまま視聴覚へと飛び込んだ。

「魔王よ!俺は勇者ケースケ!!お前を倒しに……って子供?」

「ふぇっ!?ゆ、ゆ勇者!!??いくらなんでも登場早くない!?私今ここに来たばっかりなんだけどぉ」

魔王が幼女だった。

「あ、いや。ちょうど近くに居たから……ってお前本当に魔王?」

「ひどい、私これでも魔王だよ!パパからちょっと異世界の方見てきなさいって言われてきたの!!」

魔王(幼女)、魔王(父)から旅行感覚で送り出されてた。

「えっと……ルナリア、この娘倒すのはさすがに気が引けるんだけど……」

「そうよね……まだ魔王らしい悪いことなにもしてないし、子供だし…」

ていうか魔王が幼女とか、さすがラノベだな。

「君、名前は?」

「わ、私は魔王マオ!」

名前わりとそのままだった。

「そうか。じゃあマオ、俺たちの仲間にならないか?」

「仲間?魔王が勇者の仲間になるの?」

「勇者ってのもさっき決めただけで、俺は別に勇者じゃなくてもいいからさ。だからマオを倒したくないんだ。仲間になってほしいんだ。」

出来ることなら説得して争いは避けたい。

「んーパパに聞いてみるね。」

そう言うとマオは姿を消した。魔王(父)の元に一度帰ったみたいだ。

「ルナリア、世界は俺が望んだようになるんだよな。」

「ええ。だからマオもきっとケースケの仲間になってくれるはずよ。」

とマオが戻ってきた。魔王(父)と一緒に。

「えええーーー魔王来ちゃったーーーー」

「お前が勇者ケースケか。話はマオから聞いた。争う気はないのだな。剣も持っておらぬようだし。」

「はい。何もしていない魔王を倒さなければならない理由もありませんし。」

「そうか。ではケースケよ、マオをこの世界に置いてやってほしいのだ。今後の為に色々な経験をさせてやりたくてこの世界に送り出したところだったのでな。」

魔王(父)娘思いの良い父親だった。

「分かりました。娘さんは俺が守ります。」

「ありがとう、勇者よ。では頼んだぞ。」

そういうと魔王(父)は帰って行った。俺、勇者らしいこと何もしてないけどな。


マオ(幼女魔王)が仲間になった!!

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