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第4話は兄妹+幼馴染の日常系?

魔王(幼女)のマオが仲間になった

仲間になったマオだけど、そもそも仲間って言っても何の仲間だかよく分からない。俺もう勇者じゃないし。

「そういえばマオをこっちの世界に置くとして、立場が必要だよな。」

魔王の娘、なんて言っても信じてくれるわけないし。

「ケースケ、ここはケースケが主人公のラノベよ。望めば望んだようになるって言ったでしょ?」

ラノベ……幼女……あぁ、そういう事か。

「マオ、お前は今から俺の妹だ。」

「じゃあケースケはマオのお兄ちゃん?」

あっやばい可愛い

「そうだ。世界が変わったはずだから、家に帰れば俺の両親もお前を娘だと思ってくれる、安心してこの世界に住めるさ。それにマオが魔王(父)に会いたくなった時にはちゃんと会えるような世界になってるから。」

「わーい!ありがとうお兄ちゃん!!」

お兄ちゃん……あぁ、俺ラノベの主人公になってよかったわ……

「ケースケ、誰か忘れてない?」

「あ、ルナリア。もちろん忘れてなんかないぞ。」

……ほんと言うと少し忘れかけてた。

「そういえばお前の設定も変えられるのか?」

「ええ。何?転校生から変えてくれるの?」

ここはやっぱり

「影島リナは俺の幼馴染だ!」

これぞラノベの王道、妹と幼馴染とのほのぼの日常系

「そうね、それも悪くないかも。幼馴染だからよく家に遊びに行ったりしてね……ふふっ」

なんかルナリアの機嫌がよくなった。もしかしてこいつマオに嫉妬してた…とか?

ていうか空から女の子が降ってきたと思ったらラノベの主人公になって夜の体育館に呼び出されて勇者になって魔王退治(してないけど)して今日1日やけにドタバタしすぎて正直夢なんじゃないかと思う。

ていうかそろそろ眠いし一回帰って寝たい。

「なぁルナリア…俺そろそろ眠いし帰って寝るわ…」

「そうね、夜遅く呼び出したのにこんな時間まで、ごめんなさい。また明日ね、ケースケ」

「よし、家に帰るぞ、マオ」

「うん!」

ということで家に帰ったのが日付も変わった1時ちょっと。明日も寝坊して遅刻しそうな気がする……って平穏に寝て次の日を迎えられる状況じゃない。

家まで変わってる!!!

「あーそうかマオの部屋が必要だからな。その分家の間取り変わったのか……隣の家まで違うんだけど……」

「隣は私の家ね。幼馴染は隣人ってパターンなのかしら?」

これはラノベというかエロゲ的展開が待ってる気もするが。

「じゃあ朝遅刻しないように迎えに来てくれよ…頼むわ。おやすみルナリア」

「おやすみ、ケースケ、マオちゃん」

「おやすみーー」


長かった1日がようやく終わったらしい。俺はマオを連れて家に入った。リビングや両親の部屋の配置は意外と変わっていない。両親はもう寝ているようだ。

「マオの部屋どこなんだろうな」

 階段を上がっていくと俺の部屋の隣にMAOと書かれたプレートのかかった部屋が出来ている。

「わぁ可愛いー!」

マオは自分の部屋を気に入ってくれたようだ。

「もう遅いから今日は寝るんだぞ、何か分からないことは明日聞いてくれれば教えるから」

「うん、ありがとうお兄ちゃん。おやすみなさい」

 それぞれの部屋に別れて俺はまた驚いた。家の中はあまり変わっていないと思ったのに俺の部屋は変わっている。

 カーテンの柄はそのままに縦に伸びており、カーテンの先にあったはずの小さい窓は人が通れるほどに大きくなって、窓の外にはベランダが存在していた。

「ベランダ、憧れはあったけどこんなところまで俺の意思が反映されるのか」

 両親の部屋にあるベランダは洗濯物が干されていておしゃれなスペースという感じではなかったが、俺の部屋に現れたベランダは物干し竿もなく、憧れていたおしゃれなベランダだった。

 夜中で少し肌寒いが、興味が勝ちベランダに出てみた。

「ケースケ、部屋も近いんだね」

「ルナリア!?お前まだ起きてっていうか部屋そこなのか」

 隣の家に住むことになった幼なじみのはずのルナリアは斜めに位置する部屋の窓から手を振っていた。

「そりゃ幼なじみだし、こういう設定を望んだんでしょ?」

「望んだわけじゃないが、こういうイメージだったんだよ」

「これなら朝も起こしてあげられるね」

「ちなみにどうやって起こすつもりなんだ?」

「そりゃあ窓からそっちのベランダに飛び移って……」

「危ないから玄関から来い!」

 えぇーと不満げなルナリアは坂を飛び越えるような身体能力の持ち主だったし心配はいらないのかもしれないが

「あんまり危険なことはしてほしくないんだよ、女の子なんだから」

「う、うん、あ、ありがとう」

 きょとんとしたあとに顔を赤くしたルナリアは照れたように口元を隠して答えた。なんか、可愛いかもしれない……俺も恥ずかしくなってきた

「も、もう遅いし早く寝ようぜ!おやすみ!」

「うん、おやすみなさい!」


俺の主人公ライフは、目まぐるしく変わる設定に振り回されつつまだ1日目なのだ。この先どうなっていくんだろう。

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