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secondary damage~令嬢スイーツ刑事の真実探求は、私に沼る乙男上司といつだってビターdeスイートですのよ!~  作者: 琴音七色


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第7章 『聴取』 3.許さざるを得ない脅迫

【前回までのあらすじ】 BBQ現場での潜入捜査中、愛美は薬物グループの主犯に襲われプールへ転落。絶体絶命の危機を救ったのは、上司の佳祐だった。しかし、病院へ駆けつけた愛美の父・慶一(警察庁監察官)は、救護のための人工呼吸や、過去の「キス」を執拗に追及。佳祐は、愛美の父から「今夜、家に来い」と事実上の出頭命令を下される。戦々恐々としながら二階堂家を訪れた佳祐を待ち受けていたのは、さらなる「脅迫」だった――。

挿絵(By みてみん)


佳祐は、

家事を終えた愛美のところへ向かった。



「少し話せるか?」



「あ、はい……」



響子が気を遣って

割り込んできた。



「じゃ、ハーブティーを入れて

 愛美ちゃんのお部屋に

 持って行くわね!」



「あっ、ありがとう!

 響子さん」



二人は2階へ移動した。

愛美が自室のドアを開けて

中へ入るよう佳祐に促した。


挿絵(By みてみん)



「……あ、ソファーどうぞ。

 ……あのぉ、何か、父が……

 本当申し訳ありません。

 先日お話した通り……

 あんな感じでして」



「うんw ………………あのさ」



「はい……」




「……俺、



 …………今日



 ここ泊まるわw」





「えっっっっ???」



「刑に服すw」



「……刑?」



「うん…………

 本宮の張り込みの時の

 …………過剰に

 車内録画されてたっぽい……」



「………………過剰?」



「……複数カメラ設置、

 高画質……全方位で記録済み。

 しかも、そのデータ…………

 今、愛美のお父さんが押収して

 厳重に保管してるw」



「だから…………知ってたんだ」



「……だな。

 ……で、俺…………揺すられたw」



「…………ご愁傷様ですw」



「まぁ、それは……な。

 んーん、でも、

 泊まってく一番の理由は……

 今日のことでまだ

 体が心配ってのがなっ。

 お父さんも心配なんだって」



響子が

ハーブティーを持ってきた。



挿絵(By みてみん)


「さぁ、どうぞ!

 あと、これ……

 慶一さんから佳祐さんに

 “囚人服を!”ってw

 噓、噓w

 来客用のお着替えね!」



「あ、ありがとうございますw」


挿絵(By みてみん)


「あと、歯ブラシは

 洗面所に置いてあるから。

 明日の朝も、ある物を

 好きに使って良いから、って。

 他にも、何かもし

 分からないことがあれば

 遠慮なく聞いてね!

 じゃ、おやすみなさい!

 愛美ちゃん、夜更かししないで

 今夜はゆっくり休んで

 体大事にしてね」



「うん、ありがとう!

 おやすみなさい」



「おやすみ!」



「あっ、佳祐さん…………、

 パウンドケーキ、ご馳走さまでした!

 おやすみなさい」



「あっ、いえいえw

 おやすみなさい」



響子が安堵の表情で

部屋を出ていった。


そして、二人は

“どっちが先に風呂に入るか?”

でドギマギした会話をし、


終わりそうにない

と感じた愛美が

先に入浴を

済ませることにした。


先に入浴を終えた愛美が

デスクでPCをいじっていると、

佳祐が入浴を終えて

部屋に戻ってきた。


挿絵(By みてみん)


「あ…………、えぇーっと、

 じゃ、主任、

 ベッド使ってください。

 私ソファーで寝るので」



「いやいやいや、

 そりゃダメだろ!?」



「でも……上司ですから」



「あっっ、えー、じゃぁ、

 ………………寝ますか?

 一緒に」



「…………?」



「俺、あの……じゃぁ、

 この辺のぉ~~

 ここのぉ~~

 すっごい隅っこでぇ~

 寝るんで!」


挿絵(By みてみん)


「……()()()()()

 お願いしますっっっっ!!!!!!」


挿絵(By みてみん)


「すみませんw

 ……あの、

 本当……これ冗談抜きで、

 何もしないから

 横で寝るの……ダメ?

 あのぉ……、愛美さん。

 俺ね、38歳中年男でして……

 腰1回やっちゃうとさぁ……」



「……フゥ…………

 本気で言ってるんですか?

 っていうか、父のことなら

 気にしないでください。

 部屋だってまだあるのに……。

 っていうか、

 主任の人生まで

 支配しようとするなんて……

 許せませんっ!

 私、何とかしますから」



「あぁ……、んーん、

 それが何とかならなそうでして……

 お父様の御要望でして……

 とりあえず、今夜

 一晩中そばで見守るよう

 仰せつかりまして…………

 懲戒免職を免れるかの

 瀬戸際でして…………。

 警視正から直接に

 同室での就寝指示が

 出ているため、

 逆らえば首になり、

 愛美さんとも

 逢えなくなる可能性もありっ、

 自分は様々な理由で

 職務を全うする

 義務と意地がありますっっ!」



「(大きく深呼吸して)



 ………………(吸い込んだ息を吐き)



 フンッ、



 ……隅で……お願い……します……」




「さぁーせんっ!

 ぁざーっす!」



そう言うと、

佳祐が先に

ベッドへ入り込んだ。


愛美もしばらくして

PCの電源を落として

複雑そうな顔をしながら

ベッドに入った。


挿絵(By みてみん)


そして、佳祐が

PCと資料を

ベッドサイドに置いて、

少しシリアスなトーンで

話しかけた。


挿絵(By みてみん)


「5分だけ……仕事の話、

 していいか?」



「あ、はい」



「今日の……あれは……、

 ダメだな」



「…………はい、……すみません」



「うん…………。

 あの状況で

 手なんか動かしたら、

 潜入だって思うだろ。

 それより何より

 手前で指示した

 “今井から離れること”が

 あの瞬間

 最も重要なことだったんだよな。

 ……迷ったのか?」



「…………少し」



「う~ん、……気持ちは分かる。

 でもな、

 捕まえたいって思ってる

 俺たちと同じように、

 あいつらだって必死だからな。

 追い詰められてる奴は

 本当何するか分かんねぇから。

 所持してたのが

 スタンガンだったから

 良かったけど……

 もし違ってたらさ……

 気絶どころじゃすまない

 大惨事になってたかもしれないぞ。

 他にもさ、もし略取だったら…………。

 しかも、警視正の

 大事な一人娘だぞ………………

 警察庁もカオスどころの

 騒ぎじゃねぇぞ、なっ」



「………………はい。

 ……………………あの」



「ん?」



「経験不足を痛感しました……。

 明日香先輩とも

 もう少し打ち合わせ

 しておきたかったです」



「う~ん…………、

 そうだな…………。

 じゃ、何度か

 バディ替えて場数踏むか?」



「はい!

 ありがとうございます」



「谷さんと西に

 今日の被疑者グループの

 余罪の裏付けで

 福島(磐梯山)の

 リゾートホテルへ

 向かわせる予定だったけど、

 西にはマル被の取調べを

 担当させるから、

 明日……谷さんと一緒に

 現地で聞き込みに回るか?

 現地までの運転も

 昼間の“溺水”の件もあるから

 谷さんに任せよう。それでいいか?」



「いいんですか?」



「うん、あぁ~、

 でも……あれだぞ、

 俺の信念は『自分が受け持つチーム、

 一人も殉職者を

 出さないこと』だからな。

 それ、10年記録更新中なんで。

 頼むぞ!」



「…………はいっ!」



「以上。……具合どうだ?

(と言いながら愛美の

 顔色をチェックする)」


挿絵(By みてみん)


「んーん、

 問題なさそうです

 (頬を少し赤らめている)」



「うん、じゃ、早く寝ろ!

 俺ちょっとまだ

 調べ物あるからさぁ。

 あっ、

 静かぁ~にやりますんで……

 横で……いいですか?」



「あっ、どうぞw

 ……あの、今日は……本当に

 すみませんでした。

 あと……、

 ありがとうございます」



「うん、もういいから休め!

 あ~、何かあったら

 何時でも起こせよ」



「はい、ありがとうございます!

 おやすみなさい」



「おう! おやすみな」


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


刑に服すことに

幸福感を抱いている

受刑者1名に


胸が

キュンとなってしまった

看守が1名……。


奇妙な夜であった。

【作者より】

毎回作品だけでなく、

執筆する私自身も

日々様々なことに奮闘中で、

更新が遅れることもしばしば……。

それでもこうして

読みに来てくださる皆様、

本当にありがとうございます!

皆様の応援が、

愛美と佳祐の物語を紡ぐ

大きな力になっています。


さて、次回は

福島の磐梯山

リゾートホテルで愛美は

谷先輩のバディについて

刑事としての

スキルアップが出来るのか?

それとも、

佳祐の記録を台無しに

するのか!?

今後の展開も

目が離せない展開に

しちゃいますわよ……。

次回も

どうぞお楽しみに ♥


To be continued…case:8‐1『現場』

吹雪の脅威を超越した令嬢刑事の第六感

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