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プロローグです。3 社長・・・?

お待たせしました。よろしくお願いします。


 「君がニートになってもいいけれど。話だけは聞いてくれ。」


 秘書さんが下したその人物を見て、俺の思考がまた止まった。


 ・・・・・・・・・え。ドユコト。まあ、幽霊じゃないことは分かった、うん。だけど、それよりある意味、怖いよ。今まで、相手はあくまで成人男性のミドルだと思っていたわけで、声だけ聞こえていたんだけど。声は変わってないよ、『声』は。でも容姿がね。秘書さんに持ち上げられてる時点で、小さいことは分かるんだけどね、・・・・・・・・・ね。

 磁器のように白くしなやかな手、艶があり長い黒髪、何よりこれからの成長が楽しみな膨らみかけの胸。

 どっからどう見ても幼女です。本当にありがとうございました。・・・・・・では失礼します。あれ、おかしいなー、扉が閉まる音がしたぞぉー?


 「社長、からかうのはそのくらいにしてください。中野さんのアホ面がさらに酷くなってます。普通人がより酷くなってしまいます。後、社長のこの姿を見てしまったあなたを逃がすわけにはいきません。諦めてください。」


 Oh、ワカリマシタ、アキラメマス。ニゲナイカラ、コロサナイデ。ワタシニゲナイ。イノチオシイ。


 「分かっていただけたようで。嬉しいです。」


 わあ、とってもいい笑顔。でも今ではその笑顔が悪魔の微笑みに見えます。


 「まあ、分かってもらえたようだね。じゃあ、改めて自己紹介と行こうか。私はこの会社の社長をやっている神だ。で、こっちが秘書で女神のストラティア、気軽にストラとでも呼んでやってくれ。それじゃあ、よろしく。」


 そんな、ダンディな声で幼女の屈託のない笑顔を向けられても・・・・・・・・・


 「・・・・・・・・・え。」

 「一度で理解しなさい、普通人。これだから『人』は。」

 「まあまあ、きっと私が名乗らないことが不思議なんだよ。そうだろう?」

 「・・・・・・まあ、それもあるんですけど・・・・・・」

 「そうだろう、そうだろう。でも説明するのが結構複雑でねぇ。だから、こうすることにしよう。」


 そう、言い終わるや否や、社長は地面に降りた。そう、『降りた』のだ。もちろん、物理的にストラティアさん ―とてもストラなんて愛称では呼べない。というか、呼んだら殺される、絶対に。今だって、目が笑ってない。― の腕の中から下ろされたわけだが。

 なにか、そんなこととは違う、と本能的に感じた。

 その場を支配しているかのような圧倒的な存在感。到底、敵うようなはずがない、と実感させる、いや、させられる、威圧感。

 なにか、命じられたら、従わなくてはいけない。きっとそれが、どんなことであっても。そんな、感情が、使命感が湧いてくるような、オーラが部屋に満ちていくのを感じた。

 信じなくてはいけないのだ。今、目の前にいるのは『そういうモノ』だということに。


 ≪そろそろ、このくらいにしとこうか。あまり、多くてもいいものじゃないし。で、如何だい。『信じて』もらえたかな?≫

 「・・・・・・・・・・・・・・・はい。」

 「そんなに、畏まらないでくれ。やっぱり、消そう。長く、これに触れるのも、あまりいいものじゃ、ないし。」


 指を鳴らす音が聞こえる。その乾いた音を聞いた、耳から感覚が戻ってくる。熱を取り戻す。生きているという、実感が湧いてくる。


 「すまない。最近、『これ』を受けても平気な子が多くてね。いやー、申し訳ない。」

 「いえ、大丈夫です。」

 「自信を無くしてたんだよ。いや、助かった。私もまだまだ捨てたもんじゃないね。」

 「はあ。なるほど。」


 それだけ聞くと、若者との接し方に悩んでいる、上司みたいだ。

 ・・・・・・・・・ただし、幼女の姿をしている。ただし、幼女の姿をしている。大事なことなので、二回言った。


 「さて、本題に移ろうか。とは言ったものの、こちらから説明しなければいけない。だから、ストラ君説明してあげて。なぜ、彼が呼ばれたかを。」



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