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只今、最終話場面選択の投票を行っております。
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期限を設けます。2014年07月頃までの期限とします。
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「破れる…ってどういうこと?」
霊夢は紫に聞くと、知ってて当然とでもいうかのような顔をして言った。
「だってあなた、インチキ技持ってるでしょ?」
「ああ…アレね」
「もしあの黒霊夢があなたと同じ能力を持っているのなら『封印破り』も持っているはずよ」
「なるほどね…」
しかしそこでこの異変とつじつまが一部合わないことに気づく。
「あ、でもそうなら結界だって楽に崩壊させられるんじゃない?」
すると紫はキッパリと即答した。
「霊夢、あなたは私の張った結界が弱いとでも言うの?それだったら博麗の巫女やってけるわけないでしょ?」
「そう…ねえ…」
霊夢とその部屋の中にいる全員が黙ってしまった。
そして数時間が経過した。
作戦会議から数時間が経過し皆がこっくりと船をこぎ始めた頃ーー。
「ー!!」
何かが近づいている。霊夢はそれに気づいた。しかもその気配は地上ではなく上空からだった。霊夢は急ぎ足で表に出ると空からこちらに向かって隕石が落下してきている。しかも落下速度は速い。
「みんな!早く起きて!今すぐ逃げて!」
すると一斉にもぞもぞ動き始めた。
「霊夢…どしたあ…?」
寝ぼけ眼を擦る魔理沙に怒鳴った。
「魔理沙っ!!急いでマスタースパークを上空に撃てるように準備して!!」
「っ!了解!」
魔理沙も隕石の気配を感じたらしく、いそいそとミニ八卦炉の準備をした。
霊夢はその間に残り時間の計算を割り出した。
ーー博麗神社に墜落するまで10分と見ても間に合うかな…。
まあいい。霊夢は部屋に戻り、準備をした。
「魔理沙!!準備は!?」
「いつでも行けるぜ!」
マスタースパークを出すミニ八卦炉は木の三脚の上に発射口を上空に向けて準備万端だ。
「行くよ!宝具『陰陽鬼神玉』!」
「恋符『マスタースパーク』!」
二人の息が合い、霊夢の鬼神玉にマスタースパークの攻撃がプラスされた。これは最近分かったことで、特定の呪符は相性抜群の呪符と同時に放つと攻撃力にプラス補正がかかることがわかったのだ。だから一度試したかった。そして成功した。
しかし問題発生。砕けた隕石は予想外に分裂した。
「ヤベ…威力強すぎた…テヘペロ」
「アホッ!なにやってんの!?」
魔理沙のマスタースパークの威力があまりにも強すぎたらしく、思ってた以上に隕石が壊れた。
そしてこの合体技は封印しておこうと内心反省した霊夢だった。
(幸い人間の里には被害は出なかったらしい)