解答
皆さんお待ちかねの、正解ですが……
全て、です。
説明のしやすさ、番号順ではなく時系列順に説明していきます。
まずは③
これは、私が書いた小説の誤字脱字の修正をAIに頼んだものです。
これをAI小説と定義する人はかなり少ないのではないのでしょうか?
次が①
これは、③をChatGPTに渡して「校正して」と指示を出したものです。
ChatGPT的には
・一文がやや長く、情報密度が高い箇所がある。
「説明台詞」が多く、会話の自然さより制度説明を優先している部分が見える。
特にここ。
「本来は教員や親戚の推薦で同性かつ身分の釣り合う友人を得て、その親戚などの紹介を受けて婚約者を見つけるのです。」
かなり説明的です。短編としては機能していますが、会話としてはやや硬い。
・カーラ本人の意思や思考がほぼ見えないため、印象は弱めです。
・「爵位を持てない次男である以上、あなたの行いはヴィチェンツァ男爵令嬢の将来を壊すことにしかなりません」
内容自体は良いのですが、“読者向け説明”の匂いが強い。
・「子種を私に与える以外の職権はすべて剥奪」
はインパクトは強い一方、やや現代ネット小説的な過激さがあり、ここだけ少し浮いています。
等の点が気になって、その部分を修正した結果になります。
読んでいると
・親に引き取られて貴族子女になったことを叙爵と読んでいる
・決め台詞の「身分制度とは、感情だけで動くものではありませんのよ」
などの部分で、うん? と首を傾げてる人が出るんじゃないでしょうか?
これをAI小説ととるか、AIと人の合作、と取るかは人によりけりとなりそうです
次が②です。
これは、私が書いた小説の要点を整理して、その要点を踏まえて小説を書いてくれ、と指示を出した結果です。
AIは
・舞台は貴族社会の学園
・婚約者持ちの上級貴族男性が、平民上がりの新興貴族令嬢に入れ込んでいる
・婚約者である侯爵令嬢が二人の前に現れる
・男性側は「悪役令嬢が嫌がらせに来た」と思い込んでいる
・しかし侯爵令嬢の目的は嫉妬ではなく「新興令嬢の将来が破綻することへの警告」
・この世界では、若い貴族令嬢は学園内の人脈を通じて婚約相手を探す
・既婚・婚約済みの高位貴族男性に囲われると、正式な縁談市場から外れる
・「妾扱い」は家そのものへの侮辱に近い価値観
・男性は恋愛感情で動いているが、侯爵令嬢は貴族社会の論理で話している
・最終的に二人は、自分たちが破滅寸前だったことを知る
・侯爵令嬢は淡々と去る
と要点を整理して小説を書きました。
確かに箇条書きの要点は合っています。
ですが、どうやらAIにとってキャラクターの名前やプロフィールは重要性が低いようです。
冷静視点→レイチェル・シセイテン
頭脳軽い→ルイモンド・カズノー
空っぽのビッチ→カーラ・ヴィチェンツァ
ともじっていたんですが……。
それに爵位も滅茶苦茶になってます。
公爵子息と侯爵令嬢の婚約に割り込む伯爵令嬢。
男爵令嬢より上がってます。これでは下剋上の雰囲気が減ってしまってますね。
それから、
貴族の子弟たちは、授業よりもむしろこうした時間に価値を置く。
誰と顔を繋ぐか。
どの家と縁を結ぶか。
どの派閥に属するか。
や
リディア・フェルナー。
数年前に叙爵された新興伯爵家の令嬢だった。
元は平民。
商才で莫大な財を築いた父が爵位を得て、貴族社会へ参入した。
という感じの、短文を連ねる形の文体になってます。
他にも
学園の空気そのものが静まるような存在感。
とか
しかし侮蔑も嘲笑もない。
ただ事実だけが置かれている。
と言った書き方も、AIかな?
と分かりやすいですよね。
ちなみに私なら
「周囲にいる者たちが自然と声を潜める」
とか
「侮蔑も嘲笑もない。それ故に、その言葉が事実だと明確に突きつけられた」
という感じに書くでしょうか?
最後が➃
これは③、①、②が書かれた記録を削除したあとに、改めて先程の要点の箇条書きを渡して、小説を書いて、と指示を出した結果です。
② 、であったような短文の羅列はもちろん健在です。
他には、
・二人の空気が甘く溶けかけた
・あなたは既に“囲われた女性”として扱われ始めていますので
・先ほどまでの甘い空気を信じられなかった
こんなふうに、なんとなく意味は通じるけれど、この表現はどうなんだろう、というという書き方がちらほらありますよね。
②よりも➃の方が違和感を感じる文が多いのは、私が先に書いた小説の記録を消したことで、学習した「私の文の書き癖」が消えてしまったせいで、よりAIらしい文体になったからだと思います。
いかがでしたでしょうか?
このクイズが、皆さんの中でAI小説を定義できる一助になれば幸いです。




